ミスタージャパン 鈴木貴之さん
「留学経験は僕にとって大きな財産」

Cheer up! Interview!
~英語を学んだ先輩からのメッセージ~ Vol.03

鈴木貴之さん

「夢見る、学ぶを応援する」をコンセプトにスタートした、ソーシャルマガジン・cheer up! English。第3回のインタビューに、『2013年 初代ミスタージャパン』の鈴木貴之さんをお迎えしました。現在、俳優やモデルとしてご活躍の鈴木さんは、幼い頃から洋画や洋楽など海外のエンタメが大好きで、大学在学中には、本場のカルチャーを体感したいという思いから、留学を決意。約1年間のカナダ留学を経て英語力を習得しました。そんな鈴木さんに、留学経験で得たことや英語学習の意義、cheer up! 読者に応援メッセージをいただきました。

撮影/高嶋佳代 取材・文/甲斐真理愛(編集部)

 

「ネイティブの英語や文化に触れ合えたことが 今の僕の財産になっています」

——初代ミスタージャパンの鈴木さんは、ファイナリストで唯一の留学経験者で、語学堪能なことでも知られています。英語を学ぼうと思ったきっかけを教えてください。

小さい頃から洋画や洋楽が好きで英語にも興味があったのですが、中学高校はバレボール一色の生活をおくっていたので、語学の勉強をしたいなと思いつつも、あまり出来なかったんですね。それで、高校を卒業して大学に入ったらすごく自由というか。ある程度、勉強をしておけば自分の時間が作れるというのが分かって、「英語も身につけたいし、大学生の最後に卒業旅行もかねて1人でアメリカを旅したいな」と、ばく然と思っていました。そして、1年生2年生と学年を重ねるうちに、ただ旅行するだけじゃなく、海外の人たちとコミュニケーションをとりたいと考えるようになって。それで1年間、大学を休学してカナダへ語学留学に行きました。

——留学先での学習や生活で、苦労したことはありますか?

鈴木貴之さん

僕は、ワーキングホリデーのビザをとって(カナダに)行ったのですが、やっぱり英語を学ぶことプラス、仕事を探すってことが難しかったですねぇ…。最初の2ヵ月はホームスティ先でお世話になりながら、ノースバンクーバーのフィッシュマーケットで働いて、その後、一人暮らしがしたいと思ってキツラノという土地に移動しました。そこでまた、仕事を探そうと色々回ったんですけど全然ダメ。現地の人たちでも冬の時期は仕事がない状況なのに、英語が全然パーフェクトじゃない自分が仕事を探すのはすごく難しかったです。

——海外で地元の人と一緒に働くって、すごくハードルが高そうです。

確かにハードルは高かったです。でも、留学する前「なるべく日本人ばかりと話さないようにしよう」と決めていたので、ジャパニーズレストランで働きたくないなとは思っていたんですね。そんな時に、バックグラウンドというエキストラみたいな仕事を見つけたんです。後で知ったのですが、バンクーバー自体がロサンゼルスの次に映画産業が盛んな土地で。で、その仕事でずっとご飯を食べていました。

——仕事でのコミュニケーションを通じて学ぶことも多そうですね。

そうですね。エキストラの仕事場には地元の人がたくさんいたので、自分が求めていたネイティブの英語に触れ合えたと思います。僕は、現地の人たちと触れ合うことに2つのメリットがあると思っていて、その1つがスラングです。スラングっていうと悪い言葉のイメージがあるかもしれませんが、それこそ本当に使う英語で。映画を見ていて、聞き取れない英語のほとんどがスラングだったので、「日本の単語帳にはのっていないスラングに触れ合える、学べる」ことが、メリットでした。2つめは「地元のカルチャーを理解できた」ということ。むこうのカルチャーを知っておくことで、自分の考えの幅が広がります。現地の人の笑いのツボも分かるようになりました!

鈴木貴之さん
鈴木貴之さん

——海外の文化を受け入れることが大切なんですね。

本当にそう思いまます。僕は20歳で留学したんですけど、日本で生活していた20年間っていうのは、むこう(カナダ)では関係のないもので。むこうにはむこうの生活スタイルやカルチャーがありますし。それをポジティブな気持ちで、受け入れることが大切だと思います。「これ日本と違うな…」とか、ネガティブな気持ちを持っていたら、言葉も覚えられなかったりすると思うんですよ。まずは心をフラットにして。後は(異文化に)飛び込む勇気が必要だと思います。

——確かに一歩を踏み出すって大切ですね! では、最後に英語を学習しようと思っている、cheer up!読者に応援メッセージをお願いします。

英語を“学習”しようと思うから、難しく感じる部分もあると思います。英語は言葉ですから、最初は簡単な言葉でもいいのでどんどん使って自分のものにして下さい。これから、グローバル化が進んでいくと思うし、英語を身につけて損することは絶対ないですから。日本で外国の方に道を尋ねられたとき、英語で答えて役に立てるとうれしいですよ!

■英語のキラキラフレーズ be ready to sacrifice what you are for what you will become. 訳:将来なりたいもののために今の自分を犠牲にする覚悟をする。

森山たつをさん
■プロフィール 鈴木貴之(すずき・たかゆき) 1990年、2月生まれ。応募総数600名の中から、『2013 初代ミスタージャパン』に選ばれ、注目を集める。現在は、モデル・俳優として多くのバラエティや情報番組に出演中。今後の俳優活動に期待されている。 ●公式ブログ http://ameblo.jp/mr-suzuki-takayuki/ ●ミスタージャパン公式サイト http://ibgjapan.com/mrjapan/

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