日本から4時間で英語漬けの環境に!

とにかく安く、気軽に行けるフィリピン

特集|海外ロングステイという選択肢

海外の1ヵ所に2週間以上滞在し、その国の“生活”を体験する「ロングステイ」の候補地として、若い人に人気なのが“フィリピン”。

「フィリピンホスピタリティー」と呼ばれるほど、やさしく明るく、人懐こい国民性だから、海外から来た人も現地の生活になじみやすいのだとか。フィリピンがここ近年人気急上昇中の理由を、フィリピン観光省東京支局の横山氏、カバンサグ氏に伺いました。

 

まずは、フィリピンの基本情報をチェック!

 

日本からマニラ、セブまでは飛行機で約4時間半、時差はマイナス1時間。

通貨は「ペソ」が使われており、201411月現在、1ペソは約2.5円。

年間を通じて温暖で過ごしやすい気候に恵まれています。

スペインが占領していた歴史的背景もあり、国民の90%がキリスト教です。

 

◎ロングステイ人気国の理由その1 

英語漬けになれる環境

 

フィリピンの最大の特徴は、なんといっても「英語が公用語であること」。フィリピンの人は小学校から授業を英語で受けています。公用語だから空港でのアナウンスや標識も英語。コンビニに入れば店員さんは英語で話しかけてきますし、映画を見に行けば字幕はなく、英語のまま理解しています。今や世界中のコールセンターがフィリピンに集まってきて、その数はインドを抜いて第1位になりました。

そんなフィリピンでは、語学学校が何百も存在し、韓国や中国、ロシアなどからも英語学習のため長期滞在している人が多くいます。

公用語とはいえ、フィリピンの人も学校で学んで覚えた第二外国語。英語ができない人の気持ちが理解でき、相手のレベルに応じて易しい言葉を使ったり、ゆっくり話したりしてくれるので、欧米とは異なり、相手の英語に圧倒されることもありません。また、授業はマンツーマン形式が主流ですので気がねなく、英会話初級者の方にとっては良い環境だと思います。

 

 

◎ロングステイ人気国の理由その2

近年注目の町もたくさん!

 

日本と同じような設備が整うマニラは、都会派の人にとって住みやすく、刺激的な街でしょう。しかし、ロングステイをしていれば、時には静かに過ごしたいことも。そんな時は車で1時間半ほど行ったところにある、最近注目の「タガイタイ」という町がオススメです。日本でいう「箱根」や「軽井沢」のような場所で、多くの人が避暑を求めて行くリゾート地的存在。山があるため涼しく、見晴らしの良いレストランも増えています。

また、海のリゾート地といえばセブ島が有名ですが、ダバオやスービックという町も、のんびりできる場所として注目を集めています。

 

 photo by lulaymb

 

◎ロングステイ人気国の理由その3 

とにかく安く、気軽に行ける!

 

首都マニラへは日系の航空会社を含め羽田、成田、名古屋、大阪、福岡からも直行便があり、格安航空会社も就航しており、ますます気軽に行けるようになっています。

物価は日本の3分の1程度で、例えば、1時間のマッサージは1,000円程度、タクシーの初乗りは100円程度、映画は300円程度で観ることができます。

また、30日以内ならビザ無しで滞在可能ですが、「退職ビザ」というものがあり、一度取得すれば一生使えるという優れもの。決まった金額をデポジットとして預ける必要がありますが、あくまでも自分のお金として投資に活用できたり、ビザが不要になったら返金してもらえるので安心です。

 

こんな人にオススメ

 

手軽に英語漬けになれる環境が飛行機で4時間のところにあるということで、英語をマスターしたい社会人にオススメです。フィリピンの経済はこれから発展していくことが見込まれるため、今のうちからビザをとり、投資しておきたいという人にも良いでしょう。休日には日本人インストラクターのもと、ダイビングの資格を取りたい人にも最適です。

  

イギリスの国営テレビ、BBCではフィリピン出身のアナウンサーも採用されており、フィリピンなまりが多少あるものの、イギリスのニュース番組でも通用するほど国際的に受け入れられていることが分かります。ある調査によると、「世界で最もビジネス英語能力が高い国」として、ヨーロッパのベルギーやノルウェーなどを抑え、フィリピンが第1位に選ばれており、世界中の企業が注目するのもうなずけます。急速にグローバル化するこの国際社会で、フィリピンの存在感はますます高まっていくことでしょう。今は大きな物価差も、今後は少しずつ縮まっていくことが予想されます。今のうちに、その恩恵を享受しておくのが賢明かもしれません。

 

フィリピンアンバサダーのMAKOが魅力をレポート!

 

 

 

 

フィリピン観光省 ESL担当官インタビュー!

 

お話を伺ったのは…

RENEE MARIE N. REYESさん

 

「フィリピンが他のアジア諸国と大きく異なるのは、なんといっても「英語が公用語である」こと。アメリカの植民地であった歴史的背景から、我々の教育はアメリカの影響を受けています。他のアジア諸国の教育と比較しても、早い段階から質の高い教育を受けており、学校では「英語しか話してはいけない」という厳しい環境で育っていますから、なまりも強くありません。

 

ここ数年、マニラやセブに留学で来られる日本人の方が急増しています。それに伴い、ブリティッシュ・カウンシルと共同で、「安全性・衛生面・教育」などの視点から各学校の査定を行い、その査定に合格した学校をフィリピン観光省のホームページで公開しています。

 

学校の設備ももちろん大切ですが、何よりも重要なのは教育の質です。

フィリピン人の講師自身もネイティブではありませんので、英語習得には皆、苦労して学んできた経験があります。だからこそ、日本人の皆さんが学習において困っている点にも気付けますし、どうすれば分かりやすく、楽しく学べるかを常に考え、工夫しています。忍耐強く、丁寧に教えられるのは、フィリピン人の国民性もあるかと思います。

 

フィリピンで学んだ人から、ルイ・ヴィトンやDELTA航空に受かりました、というような報告を受けると、とても嬉しいですね。皆さんもぜひ、フィリピンで英語を身につけ、人生を切り開いて下さい。応援しています!」

 

 

写真提供/フィリピン大使館 取材・文/坂口弥生


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