大学の交換留学制度でも留学トラブル?
確認すべき必須項目はこれだ!!

大学の交換留学制度を
申し込む前に必ずチェック!

 

留学者が増加する一方で、「こんなはずじゃなかった」という、留学トラブルや留学の現実に直面するケースが増えています。よくあるのが留学斡旋会社を通して留学するケース。何度も留学経験がある人は少ないので、申し込みの時にいくつかの重要な確認事項がわからず、「まさか」の留学トラブルに巻き込まれることが多いようです。

さっそく編集部に届いた実際のトラブル事例と、海外留学協議会のJAOSによくある留学トラブルと、確認したいポイントについて伺いました。スムーズな留学のために、未然にチェックできる部分を見極めて、いい留学にしましょう!

 

増える大学の交換留学と、日本における斡旋会社の実情

 

現在、大学在学中に留学を経験する人が急増しています。その留学方法には、大学側が主催する交換留学と、私費留学のふたつのパターンがあります。交換留学はもちろん、私費留学も大学側の認定を受ければ在学扱いとなり、留学先で取得した単位の移行も可能となります。

通常は個人で留学校やプログラムを選んで、さまざまな手続きをするのですが、留学先やプログラムを斡旋し、留学中の生活をサポートする『留学サービス事業団体』を利用する方法があります。もちろんウェブサイトなどで大学側が学生に紹介しているケースも多くあります。

最近では、この私費留学でトラブルが起こるケースが増えているそうです。一番問題になるのは、旅行業者の場合は旅行業務取扱管理者という国家試験があり、資格を保有する必要があり、一定の基準などが設けられているのに対して、この留学サービス事業には、業務に関する明確なルールや基準、国家試験や資格などがないため、思いがけない落とし穴が多く存在します。

例えば、留学後に高額の追加料金を請求されたり、留学中のサポートが納得いかない、などの本人やその親御さんと事業者の間でのトラブルが増えています。

 

 

実例! 東京都Aさんの場合

大学の交換留学にも思わぬ落とし穴が…

 

今回Cheer up! English編集部では、某有名私立大学に通うお子さんが、実際に日本の大学側が紹介している留学サービス事業者を使って交換留学(私費留学)し、こういったトラブルに巻き込まれた親御さんのお話をお聞きしました。

 

「一番初めにおかしい、と思ったのは、空港ピックアップサービスですね。渡米直前の1週間前になって空港ピックアップサービスはないと告げられ、代わりにバスのチケットを渡されました。一度も訪れたことがない海外の空港で、滞在先へ向かうピックアップが来ない。この空港ピックアップサービスも業者を選んだ理由のひとつであるのに、そのサービスがドタキャンされる。請求書には、必要諸経費として、空港ピックアップの手配、と書かれていたので、こちらとしては空港についてからの下調べもせずに、安心して出かけられると考えていたわけです」

確かに、迎えに来る、と思っていれば、滞在先までの詳しい交通などは事前に調べておらず、右も左も分からない空港で、オロオロしてしまうことに。

 

「実際、空港では重い荷物を持ちながらバス乗場になんとか辿り着いたものの、どのバスに乗れば良いのからわからず、結局1時間以上不安とともに時間を費やしました」

また、時間帯や地域によっては身の危険も考えられ、英語が堪能でないならその危険性は話せる生徒より高まるのは当然とも言えます。

 

「さらに滞在中も、現地でのサポートがあるということで安心していたのですが、とんでもない! 授業登録に関することや、寮に関することなど、必要な情報のサポートもひどかったですね。また、現地スタッフとは一度も会うこともなく、一番欲しかったトラブルや緊急時のサポートでさえ、実際トラブルが起こった時にはメールのみの対応で、しかも誤った情報を教えられたためにかえって時間と費用がかかったこともあります。それなのに、帰国後、追加プログロラム料金として、追加料金の請求が届きました。そもそも、納得のいくサポートがされていないのに、それもおかしいんじゃないか、と思い、留学費用の明細書を請求したのですが、こちらもまた、大まかな内容のみが記載されており、納得のいく明細が送られてこないんです」

利用する側としては、大学側が紹介しているので、安心して利用したにも関わらず、こういったトラブルが起きるのは、予想外だったという。

 

「学校が紹介してくれているんだから安心、ということの他に、子どもも親も、とにかく交換留学(こちらの生徒さんの場合は私費留学ですが、これもこの業者を通せば同様に単位の切り替えができるのだそう)の枠に入りたい、という一心だったんです」

大学がずっと一緒にやっている斡旋会社なら、信用から入ってしまう人の心理は十分に理解できる話。

Cheer up! English編集部でも多くの学生を取材していく中で、学校からの紹介を受けて検討している生徒さん、親御さんによく会います。

 

 

▶▶▶よくあるトラブルとそのチェック方法は?

 

 

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