"The Real Me"

NYが気づかせてくれるもの

ニューヨークに移り住んで、早一年が経過しました。私たちはこれまでに何度か旅行で来たことがありましたが、毎日”TO-DO LIST”を達成することで忙しく、ゆっくり余裕を持ってニューヨークという街を見つめたことがありませんでした。実際に住んでみると、観光客として訪れた時とは違ったものが見えてきます。サブウェイに乗り、スーパーで買い物をし、ヨガクラスに通う。そうやってローカルと同じように行動をすることで、その土地と人の特性やパーソナリティーが浮き彫りになります。このコラムでは、ガイドブックには載っていないニューヨーク事情を、私たち姉妹のフィルターを通してご紹介していきます。

今回のテーマは、“ニューヨークが私たちに教えてくれたこと“です。

1.オープンマインドになった

ニューヨークは事実上、アメリカの一部ですが、実際に蓋を開けてみると人口の大半を移民が占めており、ピュアなアメリカンに出会える確率は稀です。最も多いのがメキシカン、インディアン、そしてチャイニーズ。この一年で、ニューヨークにいながら世界中に友達ができ、それに伴い自分たちの思考とマインドも変化していきました。まず、皆それぞれ違うということが自然に感じられるようになったこと。そして驚くほどオープンマインドになり、日本にいた時の自分たちが、どれだけ型にはまった物の見方をしていたか気付かされました。

2.日本の良さを再確認

 多国籍な人種が肩を並べて生活しているニューヨークでは、日本のことを聞かれる機会が本当に多いのです。時には自分たちよりも日本のことを知っている外国人に出会うこともしばしば。そうやって質問をされるたびに、日本のことを客観的視することができ、日本の良さを再確認しています。

 3.自分の幸せに対して貪欲になった

ニューヨークでは、毎年7月にGay Prideと呼ばれるパレードが５番街で行われます。LGBTに対する差別や偏見をなくそうというのがこのパレードの趣旨で、今年は同性婚がアメリカの全州で認められたことから、一段と規模も大きく、ハッピーなムードで溢れていました。この例からも分かるように、ニューヨークの人たちは、たった一度きりの人生で、自分を幸せにできるのは自分自身であり、何が自分を幸せにできるかをよく理解しています。私たちも改めて自分の幸せと、自分自身について向き合うきっかけをくれました。