世界の心を掴んだ!オリンピック
招致委員の最終プレゼンを分析!

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構成・文/山川俊行(編集部)

 

きたる2020年、東京でオリンピック&パラリンピックが開催されることが決定しました!! 接戦になると目されていた開催候補地のイスタンブールに圧倒的大差をつけ勝利を収めた日本。IOC(国際オリンピック委員会)委員の多くが日本の勝因について「最終プレゼンにあった」と口を揃えているようです。

 

ただ、これまでは、他国のプレゼンターに比べプレゼン力が乏しいとされてきた日本人。そんな日本のプレゼンがなぜ評価されたのでしょう? そこで今回は、特に評価の高かったプレゼンターの素晴らしいプレゼンを振り返り、その魅力を分析します!

 

 

【佐藤真海(パラリンピック・義足ランナー)】

佐藤真海さんのプレゼンで印象的だったのは、スポーツを愛し、楽しむ心がストレートに伝わってくるような明るい口調と満面のスマイル。プレゼン冒頭、軽快なテンポで招致委員メンバーを紹介する姿が、印象的でしたよね。

 

一方、骨肉腫による右肢の切断や、実家が津波の被害を受けた東日本大震災の経験など、自らの辛い過去を回想しながら言葉を詰まらせる場面も。その体験を誇張することなく、過酷な運命を克服し“走ること”に打ち込んだ経緯と、自分にとってスポーツとはオリンピックとはいかに大切な存在なのかを、切々と語っていました。その姿に、IOC会長のジャック・ロゲ氏や、モナコ公国の元首からは「エモーショナルで感動的だった。他のIOC委員にも響いたはずだ」と、惜しみない賛辞が送られました。

 

彼女のプレゼンの妙は、初めに見せた明るい笑顔の後に、自身のパーソナルストーリーを入れ込んだ親近感の演出に集約されます。そうした巧みな感情のメリハリが聴衆の心を掴んだといえるでしょう。

 

 

【滝川クリステル(招致“Cool Tokyo”アンバサダー)】

今回の最終プレゼンの“主演女優”といっても過言ではない滝川クリステル氏。第一公用語がフランス語のIOCにあって、彼女が披露した流暢かつ美しいフランス語に驚かされたIOC委員も多かったはずです。

また、両手を合わせて拝むような仕草をしながら、日本の「おもてなし」の心を披露。「外国人が抱く日本人のイメージ」をわかりやすく表現したところにも高評価を得たようです。

 

正面からIOC委員を見据え、爽やかな笑顔を絶やさず、時に身振り手振りを交えた彼女のプレゼン。一度も原稿に目を落とすことのない堂々としたスピーチには、余裕さえ垣間見えました。まさに、ベテラン女子アナらしい落ち着きに裏打ちされたプレゼンといえるでしょう。

 

 

【安倍晋三(内閣総理大臣)】

ロイター通信に「カリスマ的な嘆願」「国家指導者のなめらかな演説は、IOCが懸念する福島原発問題の不安を解消」と評価された安倍首相のプレゼン。

安倍首相は自信に満ちた明るい表情で、「日本は安全です」「状況は制御されている」など、福島原発の安全性を自信に満ちた語り口で主張し、世界が日本に抱く安全性への不安を打ち消しました。また、英語がそれほど流暢とはいえないものの、一つひとつの単語を丁寧に発音したり、大げさといえるほどのボディランゲージを多用したことで“取り繕わない真摯な姿勢”が伝わり、IOC委員からの高い評価につながったのでしょう。

 

 

登壇した日本の招致委員8人全員が声に抑揚をつけ、表情や豊かに、時にジェスチャーを交えながら熱いプレゼンを披露しました。

みなさんも、「ここぞ!」というときのプレゼンの参考にしてみてはいかがでしょうか。

 


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