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2015.11.11

スペイン移住に必要なこと③

移住のコツ(就職・ビザ取得・税金etc.)

From BRIDGET

スペイン移住の必要なこと①基本情報」「スペイン移住の必要なこと②生活費」に引き続き、「スペイン移住の必要なこと③移住のコツ」では、スペインで暮らす上で必要なビザの取得や仕事の探し方、税金についてスペイン在住のCさん(30代前半女性)が紹介してくれているわ。スペイン移住に興味のあるあなたは併せて読んでみてね。

ビザの取得について

スペイン入国ビザの種類には、学生、リタイアメント、就労、家族ビザなどがあり、ワーキングホリデーはありません。最も簡単に取得できるビザは学生ビザでしょう。

学生ビザには180日まで滞在できる短期ビザ(延長不可)と181日以上滞在できる長期ビザ (延長可)があります。スペイン語が堪能で語学学校に通う必要の無い方は専門分野の学校で留学の学生ビザ申請に必要な書類を用意してもらって、語学学校に通う方も同じく語学学校に書類を用意してもらう形になります。

近年のスペインの不景気から、就労ビザを取得するのは至難の業となっています。「その人(外国人)でなければならない」ことを会社側が証明しなければならないので会社側に時間的・金銭的に負担がかかります。

もしも手に職があるのなら自営業という方法もあります。自営業の場合毎月300ユーロ(約40,000円)の税金を納めなければなりませんが、就労ビザを取得することができます。ただし、学生ビザの後自営業え切り替えというのも現在では難しいようです。

 

 

仕事の探し方について

まずは現地人でも外国人でも日本人でも現地に知り合いを増やすことです。スペインの仕事募集の掲示板などもありますが、外国の地ですから安心出来る場所で働きたいですよね。

スペインにはアルバイトの制度がないので、正社員かもしくは個人的な契約、または 大学・大学院生なら週20時間までのインターンシップで働くことが出来ます。スペインでは公務員募集など筆頭に経験とその期間・回数などのポイント加算制で判断されることが多いです。経験や長所を並べ立てて自分を商品のようにアピールします。日本の履歴書は古い物から記入しますが、スペインでは直近の物から記入していきます。スペイン人は若者は英語がある程度話せますが、あまり得意ではありません。語学はどこの国でも仕事の幅を大きく広げてくれますね。

 

 

準備資金について

これはどの都市に住む予定なのかで大きく左右されると思います。マドリードやバルセロナでは家賃や食費、市内移動の交通費など生活そのものが地方より高いので、都市に住む予定の場合は1年間分よりも多めに用意した方が良いと思います。初めの年は何が起こるか、また何が起こっているかも分からないことがあると思うので、用意した分の資金を半年で消費してしまう可能性が充分あると思っていた方が良いです。

 

 

婚姻について

既に恋人がスペインにいる方、スペインで出会って結婚する方、色々いらっしゃるでしょうが、スペインでの婚姻はちょっとややこしく時間がかかります。

スペインでは婚姻の形態が2種類あり、クリスチャン同士の教会結婚と、非クリスチャンの役場結婚とがありま す。役場ではクリスチャンでも非クリスチャンでも結婚できますが、教会での結婚は新郎新婦共にクリスチャンでなければなりません。今回は役場での婚姻の経緯について紹介します。

恋人と結婚が決まった場合、さらにスペインで結婚する場合、まずは戸籍謄本提出しなければなりません。戸籍は外務省にアポスティーユという証明を発行してもらって、さらにスペイン側に提出する際にはその戸籍のスペイン語訳をオフィシャルの翻訳家 に訳してもらわなければなりません。ちょっと面倒くさいですね。

色々な書類を提出すると、次は面接があります。新郎と新婦と証明をしてくれる人が順番に役所の個室に入り質疑応答するのです。これは偽装結婚でないことを証明するためなのですが、日本人は特に厳しくチェックされていないように思います。

そしてやっと結婚となるのですが、ここまでくるのに用意周到で全て問題無く、待っている人がいなかったとしても約3ヵ月ほどはかかります。そして結婚の日取りを決めるのは新郎新婦ではなく役所の係員です。「この日とこの日が空いてるけど、どっちにする?」と言う形で決定されます。スムーズに進んでも結婚には半年ほどかかると思っていると良いでしょう。

 

 

税金について

スペインでの消費税で日本と大きく異なるのは商品によってその税率が異なることです。

一般的な税率は21パーセントですが、パンや牛乳、野菜、果物、チーズや卵といった必須食料品の他に新聞や医薬品などは4パーセントと軽減税率になっています。さらにそれ以外の食品や日用品、公共交通料、金、ゴミ・下水処理、美術館や図書館なども10パーセントの軽減税率です。

アルコールやタバコは衣類や演劇などと同じく21パーセントの消費税になっています。(教育や福祉、医療は0パーセントです) 所得税に関して、スペインに1月から12月まで183日以上滞在している場合、またはスペインの滞在日数が年間で183日未満であっても生活・経済の拠点がスペインにある場合は、スペイン税務当局に申告しなければなりません。

スペインでは所得税は国と地方に分けて納められます。年間所得が4000ユーロまでの場合国に15パーセント、地方に3パーセントを納めます。これが最も低い税率なのですが、スペインではこれが基本となり、 5,000ユーロ(約66万円)年間所得のある場合4000ユーロ(約53万円)分までは最低税率分と同じく15パーセントを国に、3パーセントを地方に納め、残りの1000ユーロ(約13万円)に対して国(20パーセント)と 地方(4パーセント)に納める形になっています。ちなみに最大税率は40パーセントが国へ、8パーセントが地方ですが、このような税法のため納税額の多いカタルーニャが独立を求めたりすることが生じているわけです。

スペインの居住者が8,000ユーロ(約106万円)以上の相続・贈与を受けた場合に相続税・贈与税の対象となります。税率は州によって異なり、原則7.65パーセントから34パーセントですがスペインでは相続税は廃止の方向にあります。

 

スペイン移住に必要なこと① 基本情報(気候・言語・宗教etc.)

 

スペイン移住に必要なこと② 1ヵ月の生活費は約○○万円

 

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スペイン移住に必要なこと③ 移住のコツ(就職・ビザ取得・税金etc.)
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