おさらいしよう！TOEIC®・TOEFL®  

IELTS・英検って何が違うの？

英語に関する資格試験はたくさんありますが、皆さんはそれがどのような試験で、その試験のスコアがいつ必要になるのかご存じでしょうか？　TOEIC®やTOEFL®は日本では馴染みがあるものの、IELTSに関しては「聞いたこともない」と答える人もいるかもしれません。そこで、今回はこの3つの英語系資格についての違いと特徴をご紹介したいと思います。

就職活動で威力発揮　"TOEIC®(トイック)"

今や就職活動に欠かせない自己PRとして「TOEIC®」のスコア提示が挙げられます。

日本に存在する外資系企業を始め日系企業まで、TOEIC®のスコアを採用の基準としている企業は多いようです。また企業に勤めてからも、昇進制度の一貫としてTOEICスコアが用いられます。

英語が母国語であるアメリカの監修のもとできた本格派の英語系資格TOEIC®は、概ね就職活動には大変有利に働くので、学生のうちからチャレンジして高得点を狙う人も多いのです。

ただし、免許証のように一度マークした得点が永遠に通用するものではありません。2年を経過してしまうと、その得点の効力が薄れる可能性があるので、2年に１度、テストを受けることをおススメします。

海外大学への留学時に必須　"TOEFL®(トフル)"

TOEFL®は海外の大学や高等教育機関へ留学する時に、学校側が求めるテストです。

英語を母国語とする国へ留学すると、授業は全て英語で行われる為、ある一定の基準がないと入学が認められないのです。アメリカを始め、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドのほとんどの大学や教育機関で、このTOEFL®の点数が求められます。

試験の構成は、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4つから成り立ち、標準的なアメリカ英語を使用しているのが特徴です。自と、どのセクションも英語圏で生活する上で重要な要素になってくるのが分かります。ちなみに、テスト時間は4～4.5時間と長めです。

"TOEFL®"は英語力を包括的に判断するのに有効な、まさにアカデミックなテストと言えるでしょう！

標準英語以外の様々な英語力を見る "IELTS(アイエルツ)"

TOEIC®と同様、海外の大学や教育機関に留学の際に、英語力を証明できるものとして有効なのがのが「IELTS」です。英語圏であるほとんどの国が、このIELTSのスコアを奨励していますが、大学や教育機関によっては受けれ入れてもらえない場合があるので、事前に確認が必要です。

TOEICがマークシート方式で行われるのに対して、IELTSは筆記試験になるのが特徴です。テストの構成はTOEIC®と同じですが、リスニングではイギリス英語を中心にオーストラリアやニュージランドなどのアクセントも用いられるので、アメリカ英語に慣れている人は多少聞き取りづらいかもしれません。またスピーキングでは面接官とのインタビュー形式になるので、コミュニケーション能力も少なからず磨いておいた方が良いでしょう！　所要時間は2.5時間とTOEIC®に比べて短いのも特徴です。

確かに似たような英語系資格ではありますが、試験方式や内容、そして目的がそれぞれ変わってきます。自分に今必要なテストはどれなのか、しっかり見極めることが大切ですね。

オーストラリア留学にも適用された "英検"

英検は、中高生を中心に年間230万人が受験する「実用英語技能検定」のことで、国内の入試における内申点加算や英語科目の単位認定としての1748校が認定されています。

就職といえばTOEIC®、留学といえばTOEFL®と一般的に捉えられておりましたが、2014年にオーストラリア大使館と英検協会は日本人高校生のオーストラリアへの留学促進を目的として、「コラボレーションアグリーメント」を締結。現在ではニュー・サウス・ウェールズ州、クイーンズランド州、南オーストラリア州・ビクトリア州、西オーストラリア州の公立高校をはじめ、約40の教育機関が留学時の語学力証明として英検を認定しています。

試験内容は「聞く・話す・読む・書く」の４技能を、基礎知識から運用能力まで総合的に測るように構成されており、試験内容は一次試験（筆記とリスニング）と二次試験（面接形式のスピーキングテスト）に分かれています。

オーストラリア留学をお考えの方は、英検を受験してみてはいかがでしょうか？

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