楽しみながら英語が身に付く!
シェアハウス運営会社を直撃!

英語を学べるシェアハウス 第1回

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取材・文/甲斐真理愛 撮影/山川俊行(編集部)

 

単身者を中心に人気のシェアハウス。賃料の安さや立地の良さを売りにした物件は多いですが、いま、外国人居住者との交流や英会話レッスンなどで“暮らしながら英語が学べる”シェアハウスが注目を集めているんです!
「英語力は欲しいけど、勉強する時間がない」という多忙な社会人にとってうれしい限りの環境ですが、本当に英語力がつくのか、住民同士のトラブルはないのか、などの不安要素もありますよね。

そこでこの特集では、英語が学べるシェアハウスの運営会社&住民にインタビュー。その実態を根掘り葉掘り聞き出しちゃいます!

 

第1回目は、都内を中心に英語が学べるシェアハウスを展開する『株式会社シェアスタイル』を直撃! 英語が学べるポイントや起こりがちなトラブルへの対処法などをたっぷりお伺いしてきました。

 

■お話を伺ったのはこの方!
株式会社シェアスタイル マーケティングマネジメント 山田亮(やまだ・りょう)さん
シェアハウス居住歴8年の元住人。その経験を活かして、住人が快適に暮らせる環境とシステムを考案、提供しています。

 


お邪魔した『ARDEN東池袋』のリビングは山田さんがインテリアを担当。広くて快適で、とってもおしゃれでした!「目に優しい色調の家具を圧迫感のないように配置した、ほっこりくつろげる系の空間にしました」(山田さん・以下、同)

 

――シェアスタイルの物件は、暮らしながら英語を学ぶことができるんですよね?

 

「ここ『ARDEN東池袋』を含むシェアハウス26物件が、“暮らしながら、楽しく英語が学べる”ことをコンセプトにしたシェアハウスです。
どの物件も居住者の3割程度が外国人なので、日常的に英語でコミュニケーションすることができます。また、物件によって違うのですが、大体月に2回、1コマ2時間、外国人のチャットホスト(英語でイベントを行うホスト)と英語だけで様々なイベントを行う『英語のアクティビティ(英会話教室)』を開催しています。文法や単語の勉強は一切なしの、コミュニケーションに特化したレッスンなので、誰でも楽しく参加することができます。例えば、英語のレシピでクッキング対決をしたり、外でスポーツをしたり。時には、お酒を飲みながら恋愛トークや、海外の飲み会では定番の“ビアポン(テーブルの端に置いたグラスにバウンドさせたピンポン玉を入れて、外したらお酒を飲むゲーム)”をして大いに盛り上がることも。
お酒を片手に語らったりゲームをして緊張がとけると、普段は英語に苦手意識をもつ人でも、スムーズに英語を話せたりしますよ」

 

――そんなアクティビティなら、英会話初心者の私でも楽しく参加できそうです! チャットホストはどんな方たちですか?

 

「高い英語力をもつ外国人のチャットホストで、ほとんどがシェアハウスの住人です。現在は数名のチャットホストがいて、それぞれが担当の物件を訪れてアクティビティを開催しています。

 

また、普段から外国人の住民とリビングでおしゃべりや食事をするなど、積極的に交流すると、どんどん英語力が身につくと思います。実際、「全く英語が話せない」と言っていた入居者でも、半年ほどで日常英会話をマスターしていますから。
シェアハウスの醍醐味は住民同士の触れ合いなので、英語力をつけるためにも積極的に交流して欲しいですね」

 

――外国人と気軽に交流できるっていいですね! ……でも、交流がある分、トラブルも起こりそうで不安です。実際はどうですか?

 

「そうですね。住民同士のトラブルは起こりがちかもしれません。一番多いのは、ルーズな人と細かい人の衝突です。エアコンをつけっぱなしにするとか、食器を洗わないで放置するとか……。そんな些細なことがほとんどですが、そういった場合には対処法があって、例えば、玄関に出しっぱなしの靴は倉庫にしまうなど、物理的にトラブルを排除するルールを提案するなど。そんな方法で、ほとんどのトラブルは解決します。また、注意のし方がきつい人には、「こんな柔らかい表現をしてみたらどうですか?」などのアドバイスをすることもあります。ただ、どんなルールを作り、どう解決するかは入居者に選んでもらうスタンスなので、僕たちが必要以上にトラブルに介入することはありません。

 

シェアハウスの暮らしはルール作りと、密なコミュニケーションがすごく大切です。トラブルは多少ありますが、どのケースも“他の住民への思いやり”があれば解決することばかり。変に気負うことはないと思います。

 

ちなみに、入居の際には簡単な面接があって“人と交流するのが好きな人”なのかを見極めます。というのも、シェアハウスに問い合わせてくる4割程度の方が、住人との交流を望んでおらず、賃料の安さや入居の手軽さなどで選んでいるからです。ただ、当社の運営するシェアハウスの醍醐味は住人同士のコミュニケーションですし、「誰とも会話しない、人となりが分からない住民がいると不安」という声も多いので、なるべくコミュニケーション能力がある、交流好きな方に入居してもらうようにしています」

 

なるほど。こんなトラブル対処法や面接があれば、安心して入居できそうですね。私もすっかり住みたくなっちゃいました!

 

次回は、実際にシェスタイルの『英語アクティビティ』をレポートします。お楽しみに~!

 

■株式会社シェアスタイル: http://www.share-style.jp /


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