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HOW TO
2016.01.06

ベーシックインカムに賛成?反対?

BIと世界の未来

会社に通わずとも毎月11万円が国から貰えるとしたら…? そんな夢のようなことがあるのかと思う人もいるかもしれないが、これは世界のトレンドになりつつある。昨年、フィンランドで2016年11月までにベーシックインカム(BI)を導入するか否かの決議が行われると報道された。またこれの続き、オランダやドイツなどのヨーロッパ諸国他、カナダやブラジルもBIについて検討をしているとか。今回Dear B,では、3つの記事からベーシックインカムについて見識を深めて行きたいと思う。

ベーシックインカムを検討している3国

 

ここでは、今回BIの検討が報道されたフィンランドをはじめ、同じく検討中であるスイス、オランダをとりあげている。この3国に共通することはもともと社会保障が手厚い「福祉国家」であるということ。つまり、今まであった社会保障がベーシックインカムに置き換わると考えてもいいだろう。物価の高いスイスでは、労働者・失業者関係なく年間3万スイスフラン(約370万円)もの額が検討されているとか。私がスイス人だっら寒さの厳しいスイスから、物価が低くあたたかい東南アジアなどで、1年のほとんどを過ごしてしまいそうだが、どうなんだろう…。

ベーシックインカムを取り入れるべき理由

 

昨今比較的豊かなヨーロッパ諸国を始め、導入が検討されているBIだけれど、一体これを取り入れることによって、国民や国にとってどんないいことがあるのかを分かりやすくまとめている。ひとつは、最低限の金額を保証されることによって、国民の幸福度が上がるということだ。生きていくお金の心配があればブラック企業に身をやつす必要がなければ、犯罪や精神疾患も減少することだろう。

また、別の観点として、将来的なテクノロジーのさらなる発展により、ロボットや人工知能に人間の仕事が奪われた際に、このBIが身を救うという考え方だ。 今から9年後の2025年には、今ある職業の4分の1が失われると予測されている。(10年後にあなたの仕事はないかも!?ロボットが奪う意外な仕事3

ベーシックインカムを導入実験した国

 

ベーシックインカムが支給の懸念といえば、人々の労働意欲が低下し、かつてのソヴィエトのように経済が崩壊してしまうということではないか。

このコラムでは、かつてBIが支給された実績のある後進国を3つ紹介している。結果として3つの国に総じて言えるのは、BIの導入により犯罪や餓死をする人々が減り、貧困が改善されたということ。レバノンで行われたベーシックインカムの実験では、支給されたグループが支給のないグループを助けるといった動きが見られたよう。ベーシックインカムは貧困の改善に効果があると言えるだろう。

さてここまで、読んできて皆さんはベーシックインカムについて、どのような意見を持っただろうか? 

日本でも今後、格差社会の拡大が懸念されている。日本国民の金融資産の6割を60歳以上が保持しているという。既に年代においては、収入に大きな格差がある。今の50,60代が経験してきたような成長は、その子供の世代で経験することは不可能に等しい。少子高齢化により年金が危ないと騒がれるが、具体的な解決&改善策は定時されていない。

また、テクノロジーに仕事が奪われた際の保険というベーシックインカムの捉え方は個人的にとても面白いと思った。テクノロジーが人間の今ある労働を担うのなら、その労働に対しては貨幣という形で、支払う必要はないのではないかと思うが、人間は最後まで交換の記号にこだわるということだろう。

ベーシックインカムの導入は未来の足音であるということには間違えはないだろう。今後の展開が楽しみだ。

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