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WORLD
2016.04.12

バルセロナはスペインじゃない!

カタルーニャ人が独立を訴える理由5

過去100年の間、ヨーロッパでは19ヵ国がこぞって独立してきた経緯があるよ。そんななか、バルセロナが州都であるスペインのカタルーニャ州では独立の機運が高まっているものの、反対派との抗争の末、いまだ実現には至らないんだ。カタルーニャ州はもともと独立国家で、文化的にも経済的にもスペインの他の州(カスティリヤ州、バスク州など)に比べて豊か。地域民も「他のスペイン人とは違う」というプライドを持っているんだよ。

1.新しくより良い国をつくりたいから

 

勤勉傾向の強いカタルーニャ人は、スペイン全体に蔓延る経済危機や社会的危機を脱して、より民主主義かつ平和な国を作り、オランダやデンマークのように小国だけど他国と強い商業関係を結びたいと切望しているんだ。

 

2.自分たちの言語を発展させたいから

 

スペインでは主に標準スペイン語(カステジャーノ)が話されていて、おそらく今後もこのカステジャーノが公用語で重要な位置を占めるのは確実。ただし、ほとんどのカタルーニャ人は、「カタラン」と呼ばれる自分たち独自の言語を発展させ、ヨーロッパ言語のなかでも価値ある言語に位置づけたいと願っているの。言語はアイデンティティーに関わるものね。

 

3.自分たちの経済の改善が急務だから

 

スペインは他のヨーロッパ国にもれず、深刻な経済危機に悩まされているわ。ただ、カタルーニャ自体の経済力はデンマーク一国に引けをとらないほど強いことからも、スペイン全体の危機をそこそこ守っているのがカタルーニャってことが言える。独立すれば、足を引っ張る州の負債は関係なくなり、自国の経済は確実に潤うから、他の州と縁を切って新たに出発したい気持ちがあるってことよ。

 

 

4.独自の意思決定を行いたいため

                                                                                                 

1978年に制定されたスペイン憲法は、フランコ独裁の終結後に軍の圧力がある構造下で発布された背景から、国の安定を図るために、カタルーニャなどの従属国は権利を主張したり何らかの切望を抑えることを強いられてきたの。言いたいことも言えない状況が続くと本当の民主主義とはいえないし、独自の意思決定をしたいと思うと、やはり独立という選択肢しかないのよ。

 

 

5.自分たちのインフラの改善が必要だから

 

カタルーニャ州の一般道路や高速道路、空港、港などのインフラ整備は中央政府の管理がずさんなために投資がほとんどされておらず、多くのカタルーニャ人が道路の不備などで亡くなっている現実にあるの。独立すれば自分たちの税金をインフラに投資できるので、生活の質の改善が見込めるのよ。

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