E質問箱【2】飛行機の座席指定、
窓際、通路側、非常口の前、どう言う?

ケンブリッジ大学認定英語教師

ケネス宮本が英語の疑問にお答え

外国人との会話中に、会社での商談の時に、ささいな英語の疑問がわくことってありますよね? そんなあなたの疑問に、ケンブリッジ大学認定英語教師のケネっちがお答えします。日頃ふと浮かんだ疑問、ぜひ気軽にメールで質問をお送り下さい。

Helloooooooooooooooooooooooooooo!!

 

How are you, everyone?

皆さん、お元気ですか?^^

 

ゴールデンウィーク真っ最中ですねー!

ご旅行に行かれている方、帰省されている方、などなどいらっしゃると思います。

 

今回もまた、旅行に関するご質問にお答えしましょう。

 

★質問はこちら^^

飛行機の搭乗手続きする時に、「端の席にしていただけますか?」、「端の席は空いてますか?」って英語でなんて言うんですか。

 

窓側・通路側の言い方

おお、旅行に行かれるんでしょうか?

Enjoy your trip!^^

 

 ではでは、お答えいたしますとぉー。ここで言われてる「端の席」というのは、「窓側の席」ってことですよね?

Window seat

って言います。

 

空港で搭乗手続きをする時には、

Would you like a window seat or an aisle seat?

窓側のお席と通路側のお席、どちらがよろしいですか?

 

と聞かれます。そしたら、次のように答えればよいです。

 

Window seat, please.

窓側の席をお願いします

 

Aisle seat, please.

通路側の席をお願いします

 

もしかしたら、「どの席でもいい」なんて場合もあるでしょう。そんな場合は、

 

Any seat is fine.

どの席でもいいです

 

なんて言うこともできますねー。^^ (単に「Any seat.」だけでも充分に通じます)

 

 

注意したいaisleの発音はこれ

 ちなみに、「通路」という意味のaisleですが。読み方がちょっとクセモノなので、ぜひ覚えておいてください。アイスルでもエイスルでもないんです。

発音記号で表すと/aɪl/

 カタカナにすると「アイル」という発音になります。ちょうど「I will」を縮めた「I’ll」と同じ発音ですねー。

話が横にそれますが、

Island /ˈaɪlənd/(島)

Isle /aɪl/(小島)

なんかにも、似たような発音されないsがありますね。フランス語の影響から元々はないsが入ったもので、今回取り上げているaisleも同じような変遷をたどった単語らしいです。^^

 

 

注意して聞いてみよう! Aisleは日常の場面でも使われている

 「座席のあいだの通路」を指す言葉がaisleですが、飛行機や電車、バス、映画館などでも使われます。

 つまり、人が歩くために、座席の間を前後に走るように設けられた通路だったらaisleなんです。

 あと、この言葉がよく使われるのはスーパーマーケットです。商品が陳列してある棚の間の「通路」がaisleなんです。

 

ちょっとした会話例をあげますと…。

You: Excuse me. Where can I find dish soap?

あなた:すみません。(食器用)洗剤はどこにありますか?

 

Staff: Oh, it’s in Aisle 6.

店員:ああ、6番通路にありますよ

 

You: Aisle 6. Thank you.

あなた:6番通路ですね。ありがとうございます

 

なんてカンジ。

 

非常口座席、翼より前など、もっと特定した座席の言い方

 飛行機に話を戻しましてー。

 窓側・通路側とは別に、「非常出口」のところに座席に座りたい方もいるかも知れません。

 非常時でのちょっとしたお手伝いを約束すると同時に、エコノミークラスでも脚をゆったり伸ばせる席ですね。^^

 「非常出口」はemergency exitです(fire exitは主に建物・施設の非常出口)。そして、「非常出口」そばの「横列」がemergency exit rowで、それだと長いので短くexit rowって言われます。

 そこから、「非常席」はexit row seatになります。

 

Exit row seat, please.

非常席をお願いします

 

 他にも、「翼から離れたところ」など、さらに特定した座席を希望する方もいるかも。その場合は、やはり一般呼称がない種類の席なので、説明的に伝えることになります。

 なるべくひと言で伝わるように、いくつか考えてみますねー。

 

Away from the wings, please.

翼から離れたところをお願いします

 

Away from the wings, to the front, please.

翼から離れた、前の方をお願いします

 

Away from the wings, to the back, please.

翼から離れた、後ろの方をお願いします

 

By the wings, please.

翼のそばをお願いします

 

At (around) the front end, please.

一番前(の辺り)をお願いします

 

At (around) the rear end, please.

一番後ろ(の辺り)をお願いします

 

いかがでしょうか?

 これまで挙げてきた例を組み合わせると、ご希望の座席をかなり特定して伝えられるはず。「いつも決まってこの席を狙う」という方は、ご自分の決まった言い方を憶えておくとよいでしょうね。^^

 

Window seat, away from the wings, please.

翼から離れたところの、窓側の席をお願いします

 

Aisle seat, at (around) the rear end, please.

一番後ろ(の辺り)の、通路側の席をお願いします

 

といった具合です。相手にも聞き取りやすいように、ハッキリと、カンマで区切って言ってあげるとよいです。^^

 

こういった言い方がメンドくさい、なんて思う方は、

Could you show me which seats are open?

どの座席が空いているか見せてもらえますか?

 

などと言うと、あちらは座席図を見せながら説明してくれるはずです。

そしたら、ご希望の座席を指さして、

 

This seat, please.

この席をお願いします

 

なんて言うのもアリですね。^^

 

 

E質問箱(英語の質問)はこちらにどうぞ!

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ライタープロフィール●ケネス宮本

アメリカ、イギリスなどで計7年の海外生活経験をもつ生粋の日本人。英語教師、翻訳・通訳、コラムニスト。雑学(科学全般・歴史・芸術など)が大好き。色んな言語をカタコトで話すのも大好き。取得資格:ケンブリッジ英語教師資格(CELTA)ほか語学系。

 

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