Dear B,

co-working space writer
韓国でSpace NoahとOpen Contents Labという2カ所のコーワキングスペースでコミュニティービルダーを2年間勤め、現在はアジアのコーワキングスペースをテーマに、旅をしながらプログを書いている。Courage is Contagious!勇気が伝染するコーワキングコミュニティーがマルチカルチャーな社会の重要な鍵になってくれると信じており、将来はアジアの若者が集まれるコワーキングスペースを立ち上げたいという夢を持っている。
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HOW TO
2016.04.29

"デジタルノマドにとって仕事って何?"

Nomad Summit 2016リポート③

"2035年までデジタルノマドの数は10億人になる”

Pieter Levels, Founder of Nomad List

 ノマドリストのファウンダー、ピーター・レベルは公的データを分析し、2035年にはデジタルノマドの数が10億人まで増えるだろう予測した。彼の予測が正しければ、2035年から俯瞰する2016年という年は、新しい時代の幕開けとなるノマド史を振り返るにあたり重要な年になるはずである。2月13日にタイのチェンマイで”Nomad Summit”が開かれた。ここでは多様な分野で成功をおさめているデジタルノマド10人が、それぞれTEDスタイルで20分間プレゼンテーションを行った。このコラムではプレゼンテーションの内容を紹介すると共に、デジタルノマドとして仕事をし、生活をおくる秘訣を探っていこう。

 

From 5 And 6 Figures To 7 Figures and Beyond : Brendan Tully

 

デジタルノマドの中にはオンラインビジネスをする起業家が多い。オーストラリアから来たSEO/Adwordsの専門家であるBrendanは、数百のビジネスを対象にコンサルティング、1対1のトレーニングワークショップを通して開発してきたEコマース、マーケティングとSEOに対する実戦的なテクニックを共有してくれた。得てしてデジタルノマドは、デジタルツールに依存しがちである(それで場所の自由を得たよね!)。そのため、バックアップに関する彼のアドヴァイスは聞き逃せない。

 

データ損失は起きてしまうだろうということを受け入れなさい。 避けられない。バックアップに関して全面的に信じることはせずに、最大限複数のバックアップ場所を作っておきなさい。

 

デジタルノマドを少しでも経験してみれば分かるかもしれないけど、予想だにしなかった事が起こる可能性は0ではない。 だからこそバックアップには特に気を使うべきである。ひとつはオンライン、もうひとつは、外付けのドライブなどに二重に保存しておくことが理想的。いつコンピューターが盗まれるか、コーヒーを倒してしまうか、カバンが盗まれるか分からないんだから事前に準備しておこう!

 

Personal Brand Building: Liar. Cheat. Thief. Nomad :Taylor West

 

強烈なタイトルの故か、個人的にこのカンファレンスで最も期待をしていた、ブランディングの専門家Taylor Westのスピーチにはやはり釘付けになってしまった。友人にさえ明かさなかったプライベートな話を、包み隠さずに話しながら彼が伝えようとしたメッセージは明確だった。私たちは、計画しようとも、そういった努力をしなくとも、全ての人間が既にパーソナルブランディングを持っている。ブランディングを意識した後、それを目的を持ってリードしなければ、自分自身に嘘をつくようになり、偽りで他の人々をインスパイアすることになってしまい結局、関係性においてあなたは泥棒となりえてしまう。彼は 自己に対する理解と他者が自分に対して抱くイメージの間の差を埋めるために戦略を立てて行動しようと助言した。

 

Creation is Our Most Powerful Work: Sean Lee

 

チェンマイに住んでいるYoutubeクリエーターであるSeanは、Youtubeチャンネルでミニマリスト、起業家、ビーガン、ノマドとしての生き方などを共有している。

 "トーマス・エジソンが生きていたら、今どのようなアプリを最高のアプリにあげるだろうか?"

と興味深い質問からスタートした彼はまた、その次の質問を投げた。   

"仕事(Work)とは何ですか?"  

彼は”moving mass across distance”と、(距離がある何かを移すこと)”と仕事を定義した。その何かは物だったり、サービスだったりするが、彼はアイデアにも言えるということを主張した。 創造こそ最もパワフルなことであり、エジソンは実際に持っていた多くのアイデアを少ない時間内にできるだけたくさんアウトプットするためにアシスタントを雇い、彼の口から出たアイデアを書き取らせていた。 そんなエジソンが今のスマートフォンを使うとしたら頻繁に使うアプリは、Wi-Fiがなくても利用可能なボイスメモ機能ではないだろうかと彼は言う。 デジタルノマドはインターネットという強力なインフラを背景に可能になったライフスタイルと考えられるが、頭にある考えを現実に実現させる上で使えるオフラインツールも忘れないで、と彼はリマインドしてくれた。彼は「アイデアは利用することに価値がある」という結論と共にスピーチの幕を閉じた。

 

Social Enterprise: Giving Back is Awesome! :Joe Lannen & Dylan Basile

 

“Tree Tribe”はトムズ・シューズと似たモデルで竹というサステナブルなマテリアルで作ったサングラスを作り販売し、販売される分の木を植えることで環境問題を解決しようとする使命を持った社会企業家。 共同創立者JoeとDylanは旅を通じて自分達の情熱を見つけた。2人はチェンマイの代表的なコワーキングペースPunspaceで始めて会って意気投合したのだ。事業を開始して1年となったが、このプレゼンテーションで植えることのできた木の本数を発表をすることができ、その結果に対して参加者たちは興奮と喜びに満ちた熱烈な拍手と歓声を送った。 通常、社会企業家は企業として利益を出しながら、ソーシャル・ミッションも達成しなければならないという点でもっと難しいものと思われるが、発表に人々が熱狂したように、他者の共感を呼び、感動させることができるソーシャルミッションがむしろビジネスを急速に成長させることができるということを彼らの経験を通じて証明した。

 

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