Yコンビネーターが米オークランドで

ベーシックインカム実験を開始

シリコンバレーのベンチャーキャピタル、Yコンビネーターがカリフォルニア州オークランドを対象に、ベーシックインカム（BI）導入実験を始めたよ。オークランドといえば、50年前にブラックパンサー党が「サバイバルプログラム」を実施し、子どもたちに食糧や衣服や学校を無料で提供したというエピソードがある地なの。偶然にもYコンビネーターが選んだのはこの地だったわけ。

YコンビネーターがこのBI実験を始めた意図は、どうしたら人は幸せになって至福感を満たせるのか、BIによって財政状況に影響が及ぶのか、人々はどう時間を過ごすようになるのかという大規模試験を今後長期にわたって検証したい考えがあり、その前に短期導入としてオークランドを実験の場に選び、100人を対象に十分な生活を送れる金額を支給して6ヵ月～1年間追跡するつもりなのよ。

この短期実験で、BIをどうやって支払うべきか、どうやってデータを集めるか、どうやって支払い対象者を選ぶのかを実地で検証しながら、今後の導入に生かすんだって。

なぜオークランドが選ばれたのかっていうと、オークランドはサンフランシスコが近いにもかかわらず、経済格差が激しいと言われているの。アメリカ国内のなかでも貧富の差が激しい地域だからこそ無作為に比較しやすいために今回の対象地として選ばれたわけよ。

BIが支給されて人はボランティアに勤しむのか、一定収入は入ってくるけど変わらず働くのか、仕事をやめてしまうのか、外国に行ってしまうのかなど色々な人がでてきそうだよね。

経済的自由が手に入ったことによって、人生がどう変わるのかは興味深いわ。

Yコンビネーター的には、BIが一定額支給されることによって、人が本当にやりたかった仕事に着手してくれることを願っていて、将来のために学び、これまでにないより良い仕事を沢山創出することを期待しているそうよ。