『日本人のちょっとヘンな英語』著者
デイビッド・セイン先生
「英語はインプット&レスポンス!」

話題の英語学習本の著者を直撃! Vol.3

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撮影/山川俊行 取材・文/甲斐真理愛(共に編集部)

 

話題の英語学習本の著者を直撃するインタビュー3回目に、『日本人のちょっとヘンな英語』著者、デイビッド・セイン先生をお迎えしました。日本で25年以上の英語教育経験を持つセイン先生は、英会話教室の講師、運営者としてもご活躍中。今回は、セイン先生が手がける『デイビッド・セイン英語ジム』にお邪魔し、ヘンな英語と英語学習のポイントなどについて教えていただきました! 

『デイビッド・セイン英語ジム』とは?

セイン先生が監修した、オンライン端末学習システムを配信する本部。オンライン受講のほかに、ジムを訪問して自習できるコースも。ジムの中には自由に使用できる端末機器や英語学習本がたくさん!

 

――さっそくですが“ヘンな英語”を思いついたきっかけについて教えてください。

私自身が英文法をよく分かっていなかったため、生徒が間違った英語を話した時に「それは文法的にこう間違っている」と説明できませんでした。そこで、「その言葉にはこのフレーズが抜けている。だから、こんな違う意味に捉えられてしまう可能性がある」と説明したのがきっかけです。
英語は「a」や「the」などの冠詞をつけるかつけないかで、意味が全く変わってしまうことも。なので、日本人が思いがけず“ヘンな英語”を使ってしまう場合も多いのです。例えば、本の中でも紹介したのですが、「Do you have the time?」(今、何時ですか?)の「the」をとると、(ちょっと遊ばない?=ナンパ)と捉えられてしまい、大きく意味が違ってきます。日本語でも「てにをは」を変えるだけで意味が変わりますよね。そんな感覚でしょうか。 

 

セイン先生が“ヘンな英語”と“意味が変わる英語”をピックアップ!

 

I love dogs(犬が好き)
×I love dog(犬のお肉が好き)
dogsの「s」をとると「犬のお肉が好き」という意味に……。単数にすると1匹2匹と数えられないので、ひとつもモノ=食材の肉としてカウントされてしまいます!

 

the flu is coming this year (インフルエンザが流行っている)
×the flu is popular(インフルエンザに感染したい)
※流行っている=popularは人気という意味合いの言葉なので、「インフルエンザに感染したい、インフルエンザ大好き!」という意味にとられてしまうかも。※fluはインフルエンザという意味です。

 

cat is died(猫が死んだ)
×cat was died(死んだ猫が生き返った)
※「is」を過去形にして「was died」だと、死んだことが過去のことになり「死んでいたけど、今は生きている」という意味になってしまいます。

 

I love painting(絵を書くのが好き)
I love paintings(色んな絵を鑑賞するのが好き)
paintingに「s」をつけると、色々な絵、作品という意味になります。

 

she hit him(彼女は彼を殴った)
she hit on him(彼女が彼をナンパした)
※onをつけるかつけないかで、こんなに意味合いが違います!

 

I have a lot of work(私には多くの仕事がある)
I have a lot of works(私の作品が多い)
※「s」をつけるだけで、仕事が作品という意味になります。

 

――「s」をつけるかつけないか、過去形にするかでこんなに意味が変わるなんて! 少しは英語を勉強してきたはずなのに、全く知りませんでした……(汗)。

ネイティブの会話を聞く機会があれば、「飼い犬の話の時はdogに“sつけているな」とか気づくこともあると思いますが、教科書では習わないことですよね。なので、気づかないうちに“ヘンな英語”を使ってしまうのはしょうがないと思いますよ。私も最近まで「シャワーを浴びる」ことを「シャワーをとる」と言っていました。英語だと「take(とる) a shower」なので、「浴びる」という発想がありません。そういった英語と日本語の概念の違いが“ヘンな英語”の原因なのかもしれません。例えば、「take」「have」を日本人は「とる」「持つ」という意味で使いますが、それ以外の使い方もたくさんあります。そんな様々な使い方の例文をたくさんインプットして理解する必要があります。

 

――どうやってインプットして理解していけばいいですか?

幼児は色んな言葉を“聞いて”覚えます。英語の学習もそれと一緒で、まずは英語をたくさん聞くことが重要です。でも、日本人が英語を勉強する場合の多くは、いきなり中学校で文法や単語などの“文字”から覚えます。それよりも、英会話の例文パターンA・Bを、(A・B、A・B、A・B……)という風に何度も何種類も聞いて、会話のパターンと英語の表現をストックしましょう。ストックがあると「こんな英会話の場合はこう返す」というようにパッパッと反応して、楽に英語でコミュニケーションできるようになります。

その他のインプット方法として、英語の本を読むのもいいと思います。読む時は、ある程度のスピードで1分間に150ワードくらい読めるようになるといいですね。それが人の話すスピードと同じ分量なので。そうすると、リスニングの練習にもなるし、自然なリズムで楽しく本が読めるようになると思います。

 

――1分間に150ワードとは驚きです!

すごくスピーディに感じるかもしれませんが、ネイティブはそのくらいのスピードで話すので慣れておいたほうがいいですよ。

ただ、日本の英会話スクールでは、ネイティブ講師が日本人のためにゆっくりハッキリした発音でレッスンします。なので、それで英語が聞き取れるようになったと思っても、ネイティブの会話が聞き取れなかったりするんですね。
その問題を解消するため、セイン英語ジムではネイティブが話す自然なスピードで英語を教えています。
まだ、セイン英語ジムでは、文法や単語を暗記するなどはあまりなくて、ある程度、自然な英語をインプットして、その後に文法などを勉強するのがベストな方法だと考えているので、英会話のパターンA・Bをインプットするコンテンツが中心です。1度文法を忘れてパターンA・Bをどんどんインプットして、その後、必要な部分の文法を勉強するといいと思いますよ。

 

――ネイティブのスピートで英語をたくさんインプットすることが、英会話力アップのポイントといえそうですね。

 

■デイビッド・セイン
アメリカ合衆国アリゾナ州出身。『日本人のちょっとヘンな英語』(アスコム)をはじめ、累計350万部の英語関連本のベストセラー著者。英会話教室の運営、翻訳、英語教材制作などを行うクリエイター集団『エートゥーゼット』の代表。日本人に合った日本人のための英語マスター術を多数開発する、日本における英会話教育の第一人者。新書は『聞くだけで話す力が身につく英語のサンドイッチメソッド』(アスコム/2013年12月31日発売)。

●デイビッド・セイン英語ジム http://www.david-thayne.com/index.php

 


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