Dear B,

Travel Editor
旅する編集者 ファッション、ワインPRを経て旅する編集者になる。 「世の中やサービスに新しい視点や価値を加える」を軸に21世紀の新しい生き方、ライフスタイル、価値感を、執筆を通じて発信している。
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HOW TO
2016.08.25

日本人家族ノマドに聞く

タイ・バンコクのノマド生活

家族がいてもデジタルノマドはできる!

ラップトップ1枚で世界を飛び回るデジタルノマドといえばみんなの憧れだけど、「そんな日本人って存在するの?」という疑問を持っている人は少なくないのではないだろうか。そんな中、旅する編集者はデジタルノマドに最適な都市をランキング化したサイト「NOMAD LIST」で現在1位のタイ・バンコクで、ひとりの日本人デジタルノマドと出会った。家族を持ちながらもデジタルノマドという憧れのライフスタイルを実践する彼に、どうしたらデジタルノマドになれるのか? タイでのデジタルノマド生活は本当に快適なのか? 気になるポイントを聞いてみた。

 

—ファミリーノマドの場合—

 

西川伸一さん

WordPress&ウェブアプリ エンジニア

両親の仕事の関係で幼少時からベルギー、スウェーデンで育ち、ヨーロッパ中を行き来するグローバルな環境に育つ。2013年から家族(妻、子供2人)でタイ・バンコクに移住。エカマイのコワーキングスペース「HUBBA」でデジタルノマドとしてWordPress&ウェブアプリのエンジニア業に従事。

 

西川さんはデジタルノマドということですが、どんなお仕事をされているんですか?

 

WordPressというオープンソースのソフトウェアを使って、ウェブサイトやウェブアプリを開発する仕事をしています。

 

エンジニアということですね。ライターは原稿料が下がる一方ですが、エンジニアさんはいつの時代も引く手あまたで羨ましいです。

 

あはは。

 

ところで、拠点をタイに選ばれたのはなぜですか?

 

家族で旅行中に「Hubba Thailand」というコワーキングスペースを見つけたのがきっかけです。僕は当時、東京のコワーキングスペースで仕事をしていたんですが、きれいな一軒家を改装した庭付きのスペースで、色々な国の人たちが楽しそうに仕事をしているのを見て「なんだ! 別に日本じゃなくてもいいじゃん」と思ったんですよね。

 

 

西川さんが一目惚れしたコワーキングスペースHubba Thailand

 

それで移住を決められたんですか?

 

 

いや、でも保育園に通う子供がふたりいて、妻も仕事をしていたので難しいかなと最初は思ったんです。「独身だったらなあ」みたいな。

 

なるほど、やはりそこで悩まれたんですね。

 

 

はい。でもそんな話をHubbaの人たちとしていたら「近くに幼稚園があるよ」と言われて、そのまま見学に行きました。そしてその夜ホテルで妻に「バンコクに引っ越そうと思うんだけど」と伝えて、それから半年をリサーチに費やし、2013年ついに引っ越したんです。

  

 

わあ! それはトントン拍子ですね。奥様はびっくりされたでしょうね。実際にタイで生活されてみていかがですか?

    

 

良いところは、気楽なこと、1年中暖かくて気候が良いこと、色々な国の人が出入りするのが面白いというところですね。

 

 

Hubbaを利用する各国のデジタルノマド&Hubbaのスタッフと

 

 

逆に不便なところはありますか?

 

 

交通量が多く、整備されていない道があるので少し怖いのと、1年中暑いので、それがだんだん辛くなってくるところですかね。あと意外と生活費が高い。

 

生活費高いですか? 私はタイに半年暮らしたことがあるのですが、家賃も含めて1ヵ月10万円くらいでこと足りましたよ。西川家は生活費っていかがですか? ご家族がいらっしゃるからさすがに10万円というわけにはいかないですよね…? 

 

西川さん一家が暮らすBTSエカマイ駅付近のコンドミニアム

 

 

 うーん。10万円は難しいですね。子供の教育費もかかりますし。うちは家賃が16万円。幼稚園の月謝が2人分で15万円。食費が3万円。タイに設立した会社の維持費が3万円。時々日本に帰国したり、アメリカに移動することもあるので交通費が10万円。その他で5万円くらいですかね。幼稚園に関しては日本語と英語を半分ずつ使う半インターナショナルスクールに入れています。

 

家賃16万!? タイでそれだけ出せばすごいラグジュアリーなところに住めますよね!! 結構お金かかっていますね。

 

そうですね。やはり子供をいい学校に入れたり、他の国と行き来をするとお金がかかりますね。月の出費は50万円くらいかかってしまっているので、生活費が高いというのはそういう面ですね。それでも日本で同じ生活をするよりは安いと思いますよ。

 

 

交通費とありますが、定期的に他の国にも行かれているんですね。

 

 

そうですね。ヨーロッパ、アジア、アメリカに3ヵ月に1度は行く用事があります。

 

Word Pressのmeet upで世界各国のエンジニア達と

 

世界を股にかけるデジタルノマドですね〜! バンコクにいる時の1日のスケジュールはどんな感じですか?

 

朝5時に起きて午前中までずっと仕事。午後は打ち合わせなどを入れて、夕方には仕事を終える……というのは理想です。

 

理想か!

 

 

現実はもっと普通で9時からスタート、なんだかんだ夜も仕事してる〜みたいな感じです。

 

なるほど! 仕事後はノマド仲間と飲みに行くとかありますか? そもそも友達ってどうやってつくられていますか?

 

Hubbaというコワーキングスペースは欧米の技術者、タイ人、あとは旅行をしながら仕事している人たちが集まってくる場所なので、そこにいれば友達ができる感じです。

 

そこにいるだけで…。

 

名付けて「蟻地獄モデル」と呼んでいる出会い方なんですが、自分自身が移動しながら仕事をするというスタイルはできないので、面白い場所を見つけてそこで待っています(笑)

 

Hubbaには大きな庭にダイニングがあり、ランチタイムは皆ここに集まる

 

西川さんはデジタルノマドでいるメリットって何だと思いますか?

 

どこで読んだのか忘れてしまったのですけど、成長には①時間の使い方を変える②場所を変える③付き合う人間を変える、というこの3つしか方法がないという文章を読んで「なるほどなぁ」と思ったんですよね。

 

なるほど、確かにそうですね!

 

この3つをいっぺんに実行できるのは「場所を変える」です。所変われば時間が変わる、出会う人達も必ず変わる。そうすると自分にも変化がちゃんと起きる…と。常に変化したいという人は、移動しちゃえばいいんじゃないかなと思います。

 

 

ノマドのライフスタイルは自己啓蒙にぴったりということですね。逆にデメリットはありますか?

 

デメリットは落ち着かないということです。自分の時間の使い方にこだわりがあるとか、お気に入りの場所を動きたくないとか、別に新しい人達と付き合うことが大事ではないという場合には向かないと思います。

 

それでは最後に、デジタルノマドに必要なスキルは何だと思いますか?

 

お金を稼ぐスキルです。

 

デジタルノマドの生活を続けていくのは、やはりお金は大切ですよね(笑)。ありがとうございました!

 

  

 

秘宝6.サムットソンクラーム

〜タイで訪れたい12の秘宝(12 Hidden Gems)をひとつずつ紹介していきます〜 

バンコクからデイトリップ! バンコクの若者達に人気の週末限定アンパワー水上マーケット

バンコクからワンデートリップにおすすめしたいのは、サムットソンクラームにある「アンパワー水上マーケット」。バンコクからロットゥ(乗り合いのバン)で走ること約1時間半。全長およそ500mのアンパワーの両岸に沿って、雑貨屋、お土産物屋、レストラン、マッサージ店などが並んでいて、午後の3時頃からショッピングが楽しめるよ。ボートを停泊してフルーツやヌードルを売る水上マーケットも、もちろんチェックしてね。冒険好きなあなたなら、陽がくれる頃に出発するホタル鑑賞のボートツアーにはぜひ参加して欲しいな。ホタルは7月〜8月頃がシーズンだけど、セラピストがひとりひとりについて足裏マッサージを楽しみながらホタルを鑑賞できる、ほかではちょっと味わえないボートツアーもあるからぜひ体験してみてね。

  

 

この記事はDear B,とタイ国政府観光庁のスペシャルコンテンツです。

 写真提供(秘宝):タイ国政府観光庁

 

 

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