MITSUMI ENGLISH CAMPの奨学生
6人のセブミツミを訪問、何を学べた?

MITSUMI ENGLISH CAMP
2016 Summerリアル体験記!

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富家梓さん 宮崎大学 農学部 2年(宮崎県出身)

留学した語学学校  CEGA(Cebu English Global Academy)/強化コース 

グローバル化の進む今、求められること

私は農学部に所属していることもあり、見るもの聞くこと全てが新鮮で終始ワクワクしっぱなしでした。

まず実際に製造ラインを見学させていただきました。プログラミングされた機械によって鉄の板が加工される様子や、長い帯状の金属が高速でプレスされてメモリーカードができる様子、完全に不純物が混じらない状況で精密部品が作られる様子など、興味深い光景をたくさん見せていただきました。

また各製造工場では、できた製品を念入りにチェックする場所や新しい製品を開発する場所が見受けられました。工場内の電力を賄うための水力発電所も見せていただきました。ミツミ電機の製品の質の高さや社会への適応力、競争力の高さはこのようにして生み出されるのだと実感しました。

 

今回、このような貴重な体験から多くのことを学ばせていただきましたが、特に、海外進出をする上で避けられない文化の違いへの対応が印象的でした。

質問に答えてくださった内藤さんは、日本人とフィリピン人の価値観や文化の違いから生じる問題は少なくないとおっしゃっていました。セブは時間におおらかで、とにかく家族を大切にするため、特に他の島から出稼ぎに来ていた従業員は長期休暇明けに寂しくなって会社へ戻って来なくなるケースもあるそうです。

また、こちらでは転職することに躊躇がないとのことでした。離職の問題に対してセブミツミでは、正社員を少なくし、非正規雇用を求めて国内のさまざまな場所へ雇用しに行くことや、日本の技能検定のような試験を社内で実施し、それに応じて手当てを支給して社員のモチベーションを維持していらっしゃるそうです。

その他にも、スポンサーとして大学などにも工場と同じ機械を提供し、それらを授業としてもらうことで、必要な技能や知識を持った人材を育成することにも携わっていらっしゃるそうです。

海外進出においては、我々の文化や価値観を知ってもらい、そこから現地の文化とうまく調和していくことが大切だと改めて感じました。

 今回の見学、また現地のスタッフの方との対談から、英語とは所詮コミュニケーションツールでしかないのだ、と感じました。完璧な英語が話せることに越したことはありませんが、文法やアクセントが不十分であっても通じます。だからこそ、それぞれの地域によって独自の英語ができているのだと思います。誰にでも通じる簡単で分かりやすい英語が話せたら、それで十分であると感じました。それ以上に、専門的な知識や行動力、自信などが必要なのだと内藤さんのお話から教わり、これから社会に出る私達に何が求められているのかを実感することができました。

 

 

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中澤彩乃さん 日本女子大学 人間社会学部 3年(神奈川県出身)

留学した語学学校 QQ English シーフロント校/スタンダードプラン

はじめてグローバル企業を見学

セブ市内から車に揺られること1時間、電子部品をつくるミツミ電機さんの工場へやって来ました。

海がすぐ側にあり、とても素敵なロケーションに工場はありました。

着いてから、オリエンテーションがあり、セブミツミについて英語で説明を受けました。その後工場の中を見学させて頂きました。大きな機械を動かしている人から細かな作業をしている人、大変多くの人がこの工場の中で働いていました。

工場見学が終わると、現地スタッフの方々と一緒にお昼ご飯を頂きました。

隣には、最初から案内をしてくれていた現地スタッフの方が座り、お話をしました。彼女はセブミツミで20年ほどと長く働いていらっしゃって、現在は受付や広報担当のようなお仕事をされているようでした。私も大学で勉強していることやセブへ来た感想などをお話して、楽しく食事することができました。

セブミツミでは、優秀なエンジニア系志望の学生には奨学金を出して日本へ留学させたり、大学生活をサポートしたり、社員に対しては家族へのサポートが得られる制度があるようで、自分の能力を最大限に引き出して活躍されている社員が多いように思いました。

昼食後の質疑応答では、セブミツミについてより深く知ることができ、また、セブで日本人が働くことについて、大変興味深いお話をお伺いすることができました。

ミツミ電機さんの訪問を通して、文化の違いなどのお話も聞くことができ、将来を考える上でもとても勉強になる1日でした。

 

 

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夏目絢太さん(神奈川県出身)法政大学理工学部 電気電子工学科3

英語レベル TOEIC IP 790TOEFL iBT 77➡TOEIC895点(2016年7月24日受験結果)

留学した語学学校 Story Share 英語漬け校舎/1日8時間コース

グローバルに企業が海外展開することの恩恵

私は電気電子工学を専攻しているので、電気の部品を作っている工場を実際見学できるというのは、とても貴重な体験でした。今回の留学では、語学学校に通い英語力を向上することと共に、もうひとつのテーマとしてグローバル企業の実際を知ることだったので、集中力を切らさず工場見学をしました。

工場に到着するとまずは工場の大きさに驚かされました。セブ島のダナオという町に工場があり、セブシティから少し離れていることにより、この大きさが実現できたと考えられます。

工場はひと通り見学させてもらったのですが、生産ラインによって男女の割合の差が違うことに気がつきました。工場全体としては女性の人数の方が圧倒的に多いにも拘らず、工学的なスキルが求められる製造過程には、より男性が多く携わっていました。日本の大学の工学部においては、男性の割合が多く締めていますが、これはセブにおいても同じ状況だそうです。

しかし、昼食時に私の隣に座っていた女性は、学部時代にデザイン工学を専攻し、大学にもミツミ電機さんからの奨学金をもらいながら通っていたそうです。奨学金があれば大学に通えるという人もいると思うので、このような企業の取り組みはセブの教育水準を高める手助けとなりうると感じました。

日本の企業が海外に工場を置き経営していく上で、企業と現地の従業員がwin-winの関係であることが大事であると考えます。セブの日給での最低賃金は、353ペソ(約750円)ですが、工場で働く従業員の多くがこの賃金なのだそうです。日本の物価からすると少ないと思うかもしれませんが、セブで必要な生活費は圧倒的に日本より低いため、リッチな生活が出来るとは言えないかも知れませんが、十分生活することができます。これらの相互関係によって、「人件費の削減」という企業の利益と「職の獲得」という地元の人々win-winの関係が成り立つ仕組みなのです。

私は、グローバル企業の定義というものについても知識が乏しく、なぜセブに工場を建てたのか、なぜ他の国ではないのか、というところがまず気になりました。低賃金である他の条件なら、他にも多くの国に工場を建てることも可能だからです。

そのひとつの理由としては、フィリピン人の多くは英語が堪能であることが理由だそうです。このことにより、日本人のオペレーターが直接英語で指示を出すことが出来ます。

そしてセブに工場の拠点を置くもうひとつの理由として、セブには労働力が豊富であることも理由だそうです。実際に、セブミツミだけでも20,000人超の従業員がいます。

一方のデメリットとして、インフラが整ってないことがあげられるそうです。メリットに目を配りがちですが、グローバル企業として活躍していくには、デメリットも十分考慮に入れる必要があります。今回学んだこともひとつの視点であるので、学位を取得して就職する時には、自分なりの考え・視点を持ち、今回の見学で学んだことを生かしていきたいです。

 

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