alter、change、transform

英語でどうやって使い分ける?

資格試験で役立つ英語の同義語

資格試験で役立つ英語の同義語では、>IELTS>TOEFL®で頻出の単語の中から、同じ意味を持つ3語をピックアップし、使い方や使用場面の違いを紹介していきます。「~を変える」の意味を表す言葉を選ぶとしたら、どのような単語を思い浮かべるでしょう。 日本語では、「~を少しだけ変える」「~をガラリと変える」などのように、「変える」という動詞はそのままに、副詞を使って、程度や様子についての情報を付け加えることが多いのですが、英語では、様々なニュアンスの違いを含んだ動詞を使い分けて表現します。 

 

change

おそらく、多くの方が真っ先に思いつくのが、この"change"という語なのではないでしょうか?

「変化」を表す最も一般的な語で、どのような場面でも使うことのできる、便利な語ですね。"to make something different"(~を変える) , 'to become different'(変わる)の両方の意味を表します。 
”change"は、英英辞書やシソーラスを使って、それぞれの同義語のニュアンスの違いを紐解くときにも、基本のコンセプトを表す語として、他の語の説明の中で頻繁に出てきます。 服の着替え・電車の乗り換え・両替・交換・転職・改善・改装・考え方・手法など、日常のあらゆる場面でのニュートラルな「変化」を表現するときに使用されます。 

また、この単語は、名詞も同じく"change"の形で、同じ意味を表すことができますが、交換する行為から派生している「小銭・お釣り」といった、金銭に関わる語としての意味もあります。 


alter

”alter"は、/ˈɒltə/と発音され、「変化」の中でも特に「ほんの少しの変化ではあるが、明らかな変化を加えること。(外見や状況など)そのものの持つ特徴・特質を変えること。変更すること」といった場合に使われる語です。基本的には、「目に見える、ちょっとした部分的な変化」というニュアンスを持っています。例えば、髪型をちょっと変えるだけで、全体の印象がとても変わる、といったことをイメージしてみると、とてもわかりやすいでしょう。 


さらに、ここから派生して、家や建物などの構造を変えるというものがあり「改装」時にも、この”alter"が使われます。また、洋服を「手直ししてサイズをわずかに変えるなどして、フィット感を良くするような場面でも、”alter"が使われます。 いずれも、意図的に良くする場合に用いられ、悪い方向への変化については、使われません。 

transform

transformの基本的なニュアンスは、「あるものの特質や外見をはっきりと、完全に(そしてほとんどの場合、改善の方向で)すっかり変えてしまうこと。より魅力のあるものへと変えること。難しいものをより簡単にすること。生まれ変わらせること」というものです。”transform”も”alter"同様に「ある場所を改装する」場合にも使われますが、こちらは、部分改装ではなく、全面改装をイメージさせる語です。 

他には、「(電気を)変圧する、(数学などで)変換する、(言語学で)語の変形をする」などのいろいろな学術的な場面でも使われています。 こちらの名詞形である”transformation"も、狐や狸が「化ける・変化する」際に使われる語で、丸ごと変わってしまうというニュアンスがつかみやすいですね。


おすすめ記事