外国人居住者に向けた防災訓練レポ&
避難時に役立つ英語フレーズご紹介!

インターナショナルスクール主宰のグローバルな防災訓練

2月1日に東京都練馬区で外国人居住者を対象にした防災訓練が行われました。主宰するのは、多くの外国人が暮らす東京都・光が丘地区にある『アオバジャパン・インターナショナルスクール』。 3.11の東日本大震災時に、「避難場所が分からず不安だった」「何に気をつけて、誰を頼ればいいのか分からない」といった外国人居住者の声が区に多く寄せられ、その経験からこの防災イベントを企画。光が丘地域の消防署や警察署、近隣の中学生ボランティアなどが協賛し、翻訳者を通じて、約60名の参加者に、避難時に必要な知識などが英語、韓国語、中国語で説明されました。

 

開催場所は、『アオバジャパン・インターナショナルスクール光が丘キャンパス』の校庭と体育館。 校庭には、地震や火災などを想定した訓練が受けられるコーナーがあり、参加者は自由に体験したいコーナーに移動して、訓練のレクチャーを受けることができます。 また、体育館のパネルブースでは、東日本大震災で重要性が世間に広く知れわたった“災害用伝言サービス”の利用法などを説明するパネル展示が。アオバの生徒の通訳ボランティアと近隣地区の中学生ボランティアが「伝言サービスは、月に一回まで、どんな電話からも無料でお試し通話ができるので普段から利用法に慣れておいてください」など、災害時に役立つ知識を外国人参加者に説明していました。

 

◀受付ではボランティアが、外国人にパネルに書かれた災害対策の説明や、体験コーナーの参加の仕方などを英語で説明していました。

 

◀自宅や職場の近くにある避難場所を知っておくことが大事。また、震災で家族と離ればなれになった時の集合場所(避難所など)を決めておきましょう。このパネルも英訳されていました。

◀防災訓練について英語で説明。写真の生徒は、近々オーストラリア留学予定だとか。英語がとても上手でした!

 

◀校庭には、クレーン車と、地震疑似体験装置、消火訓練コーナーが。

 

◀外国人居住者のほかにも、近所に住む子供連れの家族などもたくさん参加していました。

 

◀炊き出し体験では、様々な宗教や菜食主義の外国人でも食べられるように、マカロニや豆いりのトマトスープが提供されました。体が温まるとてもおいしいスープでした♪

 

◀イベントの最後には警察犬のデモンストレーション。警察犬が、刀を持った凶悪犯に扮した警察官の腕に噛み付きます。「放せ!」と命令があるまで、放さないのがさすが!

 

◀参加者のみなさん。避難訓練は、ご近所同士の連帯感を深めるためにも有効なイベントになりました。

 

◎イベントに参加した外国人に聞いた、英語の避難フレーズをご紹介!

 

Remain with your teacher「先生の指示に従ってください」

 

Please don’t move「落ち着いて、じっとしてください」

 

Please evacuate the building「ビルから避難してください」

 

※アメリカではあまり地震がおこらないそう。トルネード(台風)が多いので、台風から身を守るこんなフレーズも教えてもらいました。

Go into a tub and be covered with a bath mat! 「バスタブに入って、バスマットをかぶって!」

 

今後はますますグローバル化が進み、ご近所に外国人が住むことも増えてくると思います。防災対策と避難フレーズを覚えておいて、いざという時に助け合えるようになるといいですね。

 

取材・撮影/間宵ひろみ 文/甲斐真理愛(共に編集部)


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