back、hind、rear

英語でどうやって使い分ける?

資格試験で役立つ英語の同義語

資格試験で役立つ英語の同義語では、>IELTS>TOEFL®で頻出の単語の中から、同じ意味を持つ3語をピックアップし、使い方や使用場面の違いを紹介していきます。

"back"・"hind"・”rear"、これら3つの単語は、すべて【~の後ろ】という基本コンセプトを持っています。 形容詞として使う場合、”back"と”rear"は特に、どちらも入れ替えて使うこともできるくらい近い意味を持っています。"rear"の方が少しフォーマルな言い方ともされますが、強いて言えば、家の"back door"・車の”rear door"が決まり文句のような形で使われるという程度でしょう。イギリスでもアメリカでもそうそう使い方に差がある感じでもないようです。 ただ、動詞となった時と、人間の体の部位を表す場合だけは、少し意味の違いがあります。さて、どのような細かな違いがあるのでしょうか?それでは、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。 

rear

"rear"は、/ríə/と発音され、品詞は形容詞として使われることの多い語です。形容詞の中でも、名刺の前にだけ置いて「~の後ろの、後方の、後部の」の意味を表します。 他には、”(多くは、the) rear” の形で名詞としての使用もできます。合わせて、”rear end"という表現も一緒に覚えておくと便利です。こちらは、特に、車や建物の「後方」を指します。機械に関することや車に関することでは、この"rear"を用いることが多く、"rearview mirror"では、「バックミラー」を指します。バックミラーは和製英語であり、英語では使われません。 

バスの運転手さんが後部座席へ誘導する時の「奥・後方」や、列に並んでいる時の「後方」をイメージするとわかりやすいですね。「(競技やコンテストなどで)一番最後にくる」場合にも使えますし、さらに、ちょっと怖いイメージですが、「背後から襲う」ような時にも使われます。 また、少しインフォーマルな使い方ではありますが、人間の体の部位の中で、「お尻」を意味することもあります。 
一方、”rear"は、動詞としても使われる語で、その場合は「子どもや若い動物を(成人するまで)養育する」という意味を持っています。

 

back

"back" は、【~の後ろの】という意味を表す最も一般的な言葉で、副詞・形容詞・名詞・そして動詞として使うことのできる、たいへん用途の広い語です。ただ、こちらも形容詞として使う場合は、名詞の前にだけおいて修飾する用法のみになります。 

面白い形容詞としての意味合いには、"back taxes”や back rent"のように「滞納している、未払いの」という金銭に関わるものもあります。 "back"は、”rear"よりも幅広い概念の中での「後方」という意味から、位置や空間だけでなく、「時間の後方=過去」についても使うことができます。 

ここから、副詞として、「~し返しす(悪いことだけでなく、連絡等ニュートラルなこと・良いことを含めて)」「元に戻す・戻る」という意味あいも持っています。 

また、名詞として使われる場合には、本やはがきの背表紙から、家の裏手まで様々な場面で使用されますが、人間の体の部位を表す場合には、「背中」を指します。こちらは、特にインフォーマルな言い方ではなく、どんな時でも使用することができます。椅子などの"backrest"というと、「背もたれ」のことです。 


動詞としての”back"には、「後退する、逆行する」などの他に、「応援・支援する、援助する、(競馬などで)掛ける、《be -ed withで》~を補強/強化する」などの意味があります。

 

hind

"hind"は/haɪnd/と発音され、形容詞の意味しかありません。それも、馬・牛・犬などの一般的な4本足の動物の後ろ足を"a hind leg"などとして表すのみになります。もちろんbackと置き換えられます。前置詞の”behind"の方が有名ですね。

 

 


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