adequate、sufficient、substantial

英語でどうやって使い分ける?

資格試験で役立つ英語の同義語

資格試験で役立つ英語の同義語では、IELTS>TOEFL®で頻出の単語の中から、同じ意味を持つ3語をピックアップし、使い方や使用場面の違いを紹介していきます。本日、ご紹介するのは、"adequate"・"sufficient"・"substantial"のみっつの単語です。これらに共通している根本的な概念は、【十分な】(="enough")という意味なのですが、実は、この3語には、それぞれちょっとしたニュアンスの違いがあります。 こういった似たような言葉の使い分けは、自分自身が身近に想像できる場面と結びつけていくと、微妙な違いを体得しやすくなりますね。 今回は、ニュートラルに使うことのできる基本単語"enough"を基準に考えた時…という視点を持ちつつ、これら3つの語がどのような語感の違いを表すのか、具体的に見ていくことにしましょう。 

adequate

 

”adequate"は、語の最初にストレスを置いて、 /ˈædɪkwət/と発音されます。こちらの基本となるニュアンスは、「必要とされる基準に対して合格点である・受け入れるには良い・まあ、まずまずの量や資質を持っている」です。ですので"good enough", "satisfactory"「足りる」ではあるものの”but not extremely good”「特別にこれで十分いいというわけでもない」となり、"enough"から捉え直すと、『十分な』という語感としては弱い言葉です。場合によっては、「かろうじて足る」というギリギリの条件をやっと満たしている程度のことにも使われますので、"enough money to do that"と”adequate money to do that"だと、後者では、かなり心もとない感じがしますね。反意語は、”inadequate"で『資質』について「不適切な、不十分な、クオリティの低い~、(人が)適性のない」・『量』として「不足している」などを表します。

 

sufficient

 

”sufficient"は、/səˈfɪʃ(ə)nt/と、第2音節にストレスを置いて発音されます。こちらは、フォーマルよりの単語というくらいで、程度としては、”enough"と同程度の『十分さ』を表し、「ちょうど必要な分だけ」というニュアンスを持っています。ニュートラルな意味から、どちらかといえば充分満足のいく場面までカバーできる単語です。例えば、食事のシーンで、"Would you like some more mashed potato?":「もう少しマッシュポテトはいかがですか?」に対し、"No thanks, I've had sufficient.":「いいえ、結構です、もう充分(たっぷりと)いただきました」と丁寧に返す時に使うことができます。 
反意語は、接頭辞の"in-"をつけて、”insufficient"となり、『量』について「不十分な」の意味を表します。 

substantial


"substantial"は、/səbˈstænʃ(ə)l/と発音し、基本的に『量』『質』価値や重要性サイズについて、「相当にたくさんの量の、大きな」といったニュアンスを内包している語です。同義語には、「必要とされるよりも完全に多くある、十分に有り余る」という語感を持つ"ample"や"plentiful"が挙げられます。 ”enough"よりも、「それをはるかに上回って満足いくほど十分である」という強い意味になります。

 

 


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