ハワイで大人気の

カップケーキ店を経営 Kanaさん

Cheer up! English×Dear B,

女性達がハワイを目指す理由

「女性達がハワイを目指す理由」は、Cheer up! EnglishとDear B,がコラボレーションした、常夏の楽園ハワイに暮らす魅力的な女性達を紹介する連載。 Cheer up! Englishでは、ハワイへの移住や現地での英語学習、Dear B,ではライフスタイルやハワイに惹かれる理由について旅ジャーナリストKANAが伺っていきます。第3回目はハワイに留学・移住を経て、現在ハワイで人気のカップケーキ屋さん「We Heart Cake Company」オーナーとして活躍するKanaさんです。

 

KANA

日本の有名ファッション誌のモデルを経て渡米。現在オアフ島で唯一の、日本人が運営するフォンダンケーキ専門店「We Heart Cake Company」オーナー。

 

 

 

ーKanaさんは以前は日本の雑誌で活躍されていたのですね。何故ハワイ移住の道を選んだのですか?

 

20代前半はギャル雑誌に携わっていました。カリスマ編集長達と、雑誌の立ち上げなどの裏方の仕事から、モデルとして紙面に登場する表の仕事まで両方やっていました。既にその頃から海外にはとても興味がって、お金を貯めては年に数回海外に行っていたんです。

そんなある日のこと、当時付き合っていた彼氏がアメリカの方だったのですが、日本とハワイの遠距離恋愛で全然うまくいかなくて……。とりあえずハワイに引っ越して一緒に住んでみよう、1回やってみるしかない!と思い立ち、思い切って学生ビザでハワイに渡ったんです。

ハワイ渡米後は最初の頃は良かったものの結局その方とは別れちゃって。でも恋愛がうまくいかなかったなんて理由で日本に帰るなんて嫌だったので、自力で部屋を探して引っ越しをし、1人でハワイに住み始めました。そうしたら引っ越しをして1ヵ月した頃今の旦那さんに出会って、結婚してハワイに住むことになりました。

 

 

ーその後カップケーキ屋さんを始めたのですね。

 

最初はお店を始めるつもりなんて全然無くて、きっかけはたまたまだったんです。

今は3人の子供達がいますが、1人目の子供を出産したのは29歳の時。ハワイでは1歳の誕生日って盛大にお祝いするので、初めての娘の誕生日にケーキを作ってあげたいなと考えていました。

ちょうどその時期にテレビで料理番組を見ていたら、フォンダンというシュガーで出来た粘土の様なものを使用したケーキを発見して。

もともとネイルの勉強をしたり手先が器用だったこともあって、ケーキ作りに挑戦してみようと思い、1歳のバースデーの日に11インチの3段にもなるケーキを作りました。

そうしたらそれが意外にも大好評で……! 周りの友人たちから何かイベントがある際にケーキ作りを頼まれるようになったんです。

それを見た旦那さんから、ケーキ作りの仕事に挑戦してみなよ! とすごい勢いで背中を押されて、何の経験もないままお菓子作りの仕事を始めることになりました。

 

 

ーそれが今ではお店を持つまでに! 凄いですね。

 

最初は、トランプホテルでゲストの子供たち用のケーキポップスを作ることから始めました。同時にウエディングケーキもオーダーされるようになりました。それまでは地道にやっていたのですが、とある日友人に誘われ、ウエディングエキスポにブースを出したら、日本人のフローリストさんなどに気に入ってもらったりして、そこから更にオーダーが広がっていきました。全て口コミなので、本当に皆さんに感謝です。

今でも、早朝お店に着いてドアを開けるとき、”何で今私お店を持っているんだろう?”とふと不思議に思うことがあります。人生って何が起こるかわからないですよね。

 

 

ー移住して良かった点、逆に悪かった点はありますか?

 

やっぱりハワイの自然は最高です。毎日太陽が出て気候が良いので、落ち込むことがあっても最小限で済むというか。外に出て、太陽を浴びて虹を見たら、嫌なことなんてすぐに忘れちゃいます。

日本が恋しい部分は、ご飯ですね。ハワイグルメはおいしいと言っても、行くところも少なく3ヵ月くらいで飽きてしまいました。当時は食べたいものが無くて、5キロくらいやせてしまったことも。今は日本のようなおいしいお味噌汁と白いご飯があれば幸せ~って感じます。

四季が無いのも残念ですね。紅葉のあの鮮やかな色や葉の色が変わっていく様子とか、そういったものを子供たちに見せてあげたいなって思います。

あとは、日本のきっちりした礼儀正しい文化って素敵だなって、ハワイに来てお店を始めてからしみじみ実感して。たまに日本がきっちりしすぎて窮屈なこともあるけれど、仕事面で上下関係がきちんとあることはとても大事だなと身に染みて感じています。

 

ー英語はどのように身に着けましたか?

 

以前からヒップホップやRBが大好きで、歌詞がどのような意味なのかを知りたくてしょうがなくて、常に調べていました。海外カルチャーにもとても興味があったので、好きな音楽を聞き、楽しみつつ学びながら身に着けた感じです。

 

━今後ハワイに移住希望の方へアドバイスをお願いします。

 

まずは1週間の旅行でもなんでもいいから、とにかく日本を出て海外に飛び出すことが大事だと思います。日本で情報集めしてるだけじゃ何も始まりません。こっちに来てみれば、過ごしていく中でいろんな人との出会いがあり、道が開けてきます。とにかく外に出てみないとわからないことばかりなので、思い切ってハワイに来てみることが大事だと思いますね。

 

 

取材 ・ 編集

旅フォトジャーナリスト KANA

世界各国を転々と住みながら生きる旅フォトジャーナリスト。世界のトップ旅メディアや企業と仕事するなどワールドワイドに活躍。多数のメディアに連載を持ち、ガイドブックやツアーの計画も手掛ける。旅の写真展や講師、企業に写真提供等、フォトグラファーとしても活動。旅ブロガー・インフルエンサーとしても世界を舞台に活躍中。

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