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WORLD
2017.01.31

ウィーンの人々にストレスがない理由は

教育とカフェ・パブ文化にあった

ウィーンがQOL世界No.1と呼ばれる理由

「ウィーン人々の価値観」

近年、インターネットの発達で他国の情報に気軽に触れることができ、日本人の考え方は徐々に変化していると言えますが、まだまだ私達は「日本的」な考えに偏ってしまいがち。「出る杭は打たれる」と揶揄される日本社会では、「和を乱さない」ことが何よりも重視されます。学校教育の中でも自分の頭で考え主張するという機会はあまりありません。社会に出ても「間違っている」「非効率である」という主張をすることは難しく、サービス残業など改善されない労働環境の悩みや人間関係にストレスを溜めてしまっている人も少なくないでしょう。そんな中、ウィーンの人々は「ストレスを感じることが少ない」といいます。ストレスまみれの日本人とストレスを感じないウィーンの人々の違いは一体何なのでしょうか? その価値観に迫っていきましょう。

 

 

ストレスを感じないウィーンの人々

 

©ANTO_konaction

なんとも羨ましいことにウィーンの人々はストレスというもの自体の認識が薄く、ストレスを感じることは少ないと言います。これはオーストリア全体の教育方針に起因するようです。ウィーン(オーストリア)では幼い頃から「自分の意見を持ち、自分らしさを表現する」ように教育されます。学校教育の中でも人と違うことは賞賛され、逆に他人の意見に同調してしまうことは、自分の頭で考える能力がない、と評価が下がります。従って「友達がこう言っているから」「上司がこう言うから」など同調を強いられる機会はなく、自分の意見を発言し、周りの人もその意見に耳を傾けるという環境が整っているので、日本のように労働環境や対人関係でストレスを溜めてしまうということが少ないのでしょう。

 

 

ストレスがたまらない秘訣はおしゃべり!?

©ANTO_Peter Burgstaller

加えてウィーンの人々はユーモアに溢れ、おしゃべりが大好き。仲間同士でカフェやホイリゲ(オーストリア版パブ)に繰り出しては、楽しいおしゃべりを繰り広げます。また、彼らの会話の中で政治についての議論は欠かせません。ついついヒートアップしてしまいがちなトピックではありますが、深刻になりすぎるのでなくブラックジョークを飛ばせることが、広い見識を持ち、機知のある会話ができる魅力的な大人の証なのです。

 

国民性として、皮肉屋で悲劇のヒロインが多いのも事実。天気が悪いだけで、「だから今日の仕事はうまくいかなかった」「だから今日のデートは散々だった」など、なんでも天気のせいにしてしまうお茶目な一面もあります。これはウィーンの街の居心地が良すぎて、なかなか街や国の外に出ることがないということが起因しているようです。自分の街・国を離れて初めて自分たちが恵まれていることに気づく、これは私達日本人にも言えることですね。

 

和を乱さないように我慢をすることを常としている日本人とは対照的に、どんな場面でもしっかりと自分の意見を持ち主張をする、嫌なことがあったらカフェやホイリゲで友人と笑い飛ばすということがウィーンの人々がストレスをためることがない秘訣のようです。

 

 

取材協力&写真提供:オーストリア政府観光局

 

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