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WORLD
2017.02.16

ベルリン移住に必要なこと

1ヵ月で必要な生活費は約○○万円

LCCなどのローコストキャリアと呼ばれる格安航空会社が出現して、渡航費は過去に比べて驚くほど安くなったよね。テクノロジーの進歩により、場所を選ばず、ラップトップ1枚で仕事ができるデジタルノマドと呼ばれる人々が出現して、人類はひとつの場所に縛られる時代に終わりを告げようとしているように感じるわ。今後この流れは、テクノロジーやグローバリゼーションの加速と正比例して、人類が今までにない大移動の時代を迎えるのではないかと予測されているの。そんな新しい時代を賢く生きるために、海外移住に必要な知識を、実際にその国に暮らす人々に聞いてみたの。国ごとに順次に紹介していくから、あなたに合ったデスティネーションを見つけてみてね。

 

 

ベルリン移住基本情報(気候・言語・宗教etc.)

 

 

1.日本からのアクセス

 

20172月現在、日本からドイツの首都ベルリンへの空の直行便はありません。そのためベルリンへは日本から直行便のあるドイツ主要都市(フランクフルト・ミュンヘン・デュッセルドルフ)で乗り継ぎを行うか、もしくはヨーロッパの他の都市を経由する必要があります。日本からドイツ国内で乗り継いでベルリンへ向かう場合の所要時間は、およそ13~14時間です。また、ドイツ主要都市をはじめ近隣諸国から電車でのアクセスも可能ですので、ご自分のプランに合わせてルートを選択すると良いでしょう。

 

2.気候

 

ベルリンはドイツの北部に位置し、気候は日本の北海道・東北地方に近いです。春先は肌寒く、5月頃から徐々に日中の平均気温が上がり始めます。夏は日中30度近くまで気温が上がる日もありますが、基本的には平均20度前後の涼しい気候です。10月頃から徐々に冷え込み始め、12月から2月に寒さのピークを迎えます。年によってバラつきはありますが、長く積雪が続く事もあるため冬の渡航を考えている方は防寒対策が必須です。また、日本より湿度が低いため1年を通して乾燥が気になります。乾燥対策はしかりと行いましょう。

 

3.言語

 

ドイツの公用語はドイツ語ですが、ベルリンにおいては比較的英語が通じます。電車や街中で聞こえてくるのが英語ばかりという事もありますし、中にはドイツ語ではなく英語を公用語とした会社も多く存在します。しかし、年配の方になるとドイツ語しか話せないという人も多いですし、役所関係の手続きや日常生活の中で必要な手続きを行う際にドイツ語は必要になってきます。ドイツ語の簡単な単語やフレーズは渡航前に勉強しておくといいでしょう。

 

4.通貨

 

ドイツの通貨は他のヨーロッパ諸国と同じくユーロです。ドイツではクレジットカードよりも銀行が発行するデビットカードが主流なため、ある程度現金を準備しておくと安心です。観光施設や大型ショッピングセンターにおいてはクレジットカードを利用できる所が多いですが、地元のスーパーやドラッグストアではクレジットカードを利用できない場合もあるので注意が必要です。また、高額な紙幣での支払いを嫌がられる場合もあるので、現金はできるだけ小さい金額の紙幣を持ち歩くのがおすすめです。

 

5.治安

 

電車内や観光地での治安は、ヨーロッパの中では比較的治安の良い方だと言われています。しかし、人通りの少ない場所や路地裏などで麻薬常習者に声をかけられるということもあるので気をつけて行動しましょう。また、ベルリンは音楽好きの人達が集まり週末はいたる所でパーティーが行われています。お酒に酔った人達が多く、トラブルに巻き込まれやすい傾向があるので特に注意が必要です。その他、日本の様にカフェなどで鞄や財布を場所取り代わりに席に残してその場を離れるということも決してやってはいけません。安全に配慮して楽しい時間を過ごしましょう。

 

ベルリンでの1ヵ月の生活費は○○万円

 

 

1.家賃

 

ベルリンでの住まいは家族住まいなどを除いて、一般的にはフラットを数人でシェアするフラットシェア(ドイツではWGと言います)が大多数です。ヨーロッパの主要都市の中では家賃平均も低い方で、フラットシェアの場合は一部屋約350~500ユーロ(43,750~62,500)内で見つけることができます。ワンルームスタジオの場合は約500~700ユーロ(62500~87,500)、そして2部屋以上のフラットになると約700~1000ユーロ以上(87500~12500円以上)となります。まだまだ家賃相場の低いベルリンですが、ここ数年はヨーロッパ各地からベルリンに移住してくる人達が増え、その影響もあって全体的に家賃上昇の傾向が見られています。

 

2.光熱費

 

光熱費に関して、日本とドイツでは大きな違いがあります。ここドイツでは毎月決まった予想額を支払い、年末に過不足を調整する年末調整が行われます。この年末調整によって不足分を支払ったり、もしくは払いすぎたお金が返ってきます。目安として、ひとり暮らしの場合で水道代が約30ユーロ/(3,750)、電気代が約20~30ユーロ/(2,500~3,750)、そして暖房費が約40~50ユーロ/(5,000~6,250)かかります。光熱費は日本よりも高いのでうっかり使いすぎる事がないよう注意が必要です。また、フラットシェアをする場合は家賃に光熱費が含まれているケースが多く、年末に過不足を住人で折半する形をとるところも多いです。年末に入居する場合などは光熱費の年末調整について予め確認しておくことをおすすめします。

 

3.ネット代

 

フラットシェアをする場合、予めネット代が家賃に含まれているケースがほとんどです。そのため基本的に自分でフラット全体の賃貸契約する場合のみ、ネット契約を自身で行う必要があります。ネット代は通信会社や契約プランによっての金額が異なりますが、約20~45ユーロ/(2,500~5,625)で契約できます。通信会社からでているプランは2年契約のものが多く、場合によっては1年契約のプランもありますが少し割高になってしまいます。また各会社、数年ごとに金額の見直しが行われているため契約更新を迎える際に一度プランの見直しを行うと良いでしょう。

 

4.携帯電話代

 

携帯電話代は電話会社と契約を結ぶか、もしくはプリペイド式の携帯をチャージしながら使用するかで大きく差がでます。契約を結ぶ場合は、機種代と別で月々約50~60ユーロ(6,250~7,500)となります。一方プリペイド式の場合、自分の使用頻度に合わせて金額をチャージできるので全く使わない月は20ユーロ(2,500)程で抑えることもできますし、多く使う月はそれ以上チャージすることで自由に使い方を選択できます。また、プリペイド式のSIMフリー携帯は街中で気軽に購入できますし、SIMカードもスーパーなどで購入が可能です。自分のライフスタイルに合わせて選ぶことをおすすめします。

 

 

5.食費

 

税金の高いイメージがあるドイツですが、食費に関しては首都ベルリンでも比較的安く抑える事ができます。スーパーなどの食品は日本よりも安いものも多く、特に自炊をする場合は、ひとり暮らしで毎月100~150ユーロ(12,500~18,750)以内に抑えることも可能です。スーパーでは1.5リットルの水が約0.19ユーロから販売されていますし、野菜などもまとめて安く購入することができます。一方外食の場合、平均ランチが7~10ユーロ、ディナーが10~30ユーロとお店によって異なるのは日本と同じかと思います。また、ベルリンの至る所にあるカフェでは1杯約1.8ユーロからコーヒーが飲める所も多く、気軽にカフェに立ち寄る人が多いです。

 

6.交際費

 

交際費はそれぞれの生活スタイルによって変わってくるため一概には言いきれません。ですが、友人と飲みに行く場合でも日本のような飲み会のスタイルとは異なるため、毎月の飲み代がかさむという事は少ないかと思います。特に暖かくなってくると、お店でビールを購入し広いパークや運河沿いに座って友人達と飲むというのがベルリンでよく見られる光景です。また、週末はベルリン各地でイベントやマーケットが開催されており友人と出かける人達も多いです。結論として個人差はあるものの、約200(25,000)ユーロあれば毎月の交際費はカバーできるかと思います。

 

7.合計

 

フラットシェアをする場合で、1ヵ月の生活費合計は約800~1,000ユーロ(10,0000~125,000)を目安に考えるといいかと思います。フラットシェアをする場合は基本的に家賃に光熱費やネット代が含まれるため毎月の負担は少ないです。もちろん家賃やそれぞれのライフスタイルによって出費も変わってくるかと思いますが、比較的ベルリンでは生活費を安く抑えることができます。もちろん語学学校に通う場合などは追加で費用がかかってきますので、自分のプランに合わせて予算を出してみると良いでしょう。

 

ベルリン移住のコツ(就職・ビザ取得・税金)

 

 

 

1.ビザの取得について

 

ベルリンに移住するにあたって考えなければならないのがビザの取得です。90日以上の長期間滞在におけるビザの種類は大きく分けて以下の通りとなります。

 

1.ワーキングホリデービザ

2.学生ビザ

3.就労・研修・研究滞在ビザ

4.ドイツ人配偶者との滞在ビザ

 

日本とドイツの間ではワーキングホリデー制度が結ばれているため、18~30歳の人であればワーキングホリデービザを取得することで最長365日滞在することが可能です。ワーキングホリデービザ保持者は自由に就労することもできるため、気軽に移住を体験でき若者に人気です。申請は日本国内、もしくはドイツに入国後に行う事ができます。この他、学生やドイツ人配偶者との滞在を除いて就労ビザの一種でアーティストビザやフリーランスビザを取得し長期滞在している人達も多いです。アート活動を行う人や執筆業・翻訳などを行う人が対象です。ビザの取得が難しいとされるヨーロッパで、比較的ドイツは長期滞在ビザが取得しやすいと言われています。

 

2.仕事の探し方について

 

現地で仕事を探す場合は、直接会社のホームページに掲載されている求人に応募するか、求人サイトやSNSのグループを通して仕事を見つけるのが一般的です。また、ベルリンには日系の飲食店も多数存在し、日本人向けポータルサイトで仕事を探すことも可能です。もちろんドイツ語ができれば尚良しですが、ドイツ語に不安がある場合でも英語ができればOKという求人も少なくありません。中でもベルリンにはスタートアップ関連の企業が多く、そういった企業では国籍を問わず求人を募集しています。ただ、問題としては月の就労に制限のあるミニジョブでの募集が比較的多く、フルタイムの仕事を探すのに少々苦労することがあるという点です。

 

3.準備資金について

 

移住してすぐに仕事探しを始める予定でも、仕事が決まるまでどのくらい期間がかかるか分かりません。そんな仕事が見つかるまでの当分の間は日本で準備した資金を使うことになるかと思いますが、移住してすぐの生活というのは何かとお金がかかってしまうものです。賃貸契約を結ぶ際に、デポジット(保証金)として家賃1~3ヶ月分を支払う必要がある場合が多いですし、家具なしの部屋を借りた場合は家具を一式最初に揃える必要があります。そういった事も踏まえて、ワーキングホリデーなどで現地で働く予定の人は、渡航前に平均約100万程準備している人が多いようです。 

 

 

4.婚姻について

 

ドイツ人と結婚する場合、両国での必要な手続きを行わなければなりません。流れとしては、①必要書類の準備→②アポスティーユの取得→③翻訳・認証→④届け出、となります。以下が日本人側が準備する必要書類になります。

 

・婚姻具備証明書

・戸籍謄本

・住民票(不要な場合もあり)

・パスポート

 

婚姻に関しては様々な情報が多く、混乱してしまうこともあるかと思いますのできちんとその都度日本公館に問い合わせて確認することをおすすめします。また、ドイツ側で婚姻が成立した後は、日本側の手続きとしては婚姻証明書と戸籍謄本、そして婚姻届を日本公館に提出する必要がありますので忘れずそちらの手続きも完了させましょう。

 

5.税金について

 

ドイツは税金が高い国で有名です。付加価値税19%(標準税率)、7%(軽減税率)をはじめ税という税はとにかく高くつきます。中でも日本からドイツに移住した人が驚くのが、所得税として納める税金の多さです。日本と同じように企業や飲食店で働く場合は会社が手続きを行ってくれますが、フリーランスとして働く場合は仕事を始める前に税金番号の取得が必要です。また、ミニジョブと言ってひと月の収入が450ユーロ(約56,250)以下の仕事を行う場合は、被雇用者には所得税や社会保障費がかかりません。ご自身の働き方や状況によって納税の手続きは変わってくるため、勤め先もしくは税理士さんへ相談してみることをおすすめします。また、税金が高い一方でドイツは日本と違い教育は大学まで基本無料になりますし、公的健康保険が基本的な医療費をカバーするので病院での手出し負担が必要ない(歯科治療など一部を除く)など福祉サービスがとても充実しています。

 

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