パウンド、ガロン、Kosher、ビーガン
etc…アメリカの食品表示の意味は?

アメリカのスーパーで
迷わない! 困らない!

アメリカでは日本と重さの単位が異なるので、簡単に言えなくて大変! 特に、日常的に使うスーパーでは、パウンド(pound)表示に気をつけて。また注意したいアレルギー表示やビーガン・ベジタリアン、宗教的な表示などもあるので、ちゃんと知っておけば、陳列されたたくさんのスーパーの商品の中から選ぶべきものが早く見つけられるというもの。現地のスーパーで慌てないようにチェックしてみましょう♪

1パウンドは何グラム? ガロンは何リットル?

日本での重さの単位はグラム(g)やミリリットル(ml)の表示が一般的ですよね。でもアメリカでは単位が異なります。重さはパウンド(pound)とオンス(onz)で表示します。液体はガロン(gallon)とクオーツ(quart)です。

例えば、体重50キロは110.2パウンド、ガソリン5リットルは1.32ガロンとなります。2ポンドで900グラムくらいと覚えれば理解しやすいはず。以下が換算表となります。

 

1パウンド=16オンス=約450グラム

1ガロン=クオーツ=約3.8リットル

 

スーパーの生鮮食品でもこれと同じように、肉類や魚、野菜などの生鮮食品はパウンド、水などの液体はガロンで表示されています。また、食品はパウンド表示で、小さい単位のオンスで表示することはありません。

1パウンドより小さい単位はクオーター(1/4)パウンドやハーフ(1/2)パウンドで表示されます。

単位記号ですが、ポンドはlb.(s)、オンスはoz.と表示します。

 

pondのカタカナ表記について、「ポンド」と表現されている場合もありますが、正しい発音は「パウンド」に近いので、ここでは「パウンド」と表します。

 

 

ベジタリアンとビーガン、何が違う?

最近では日本でもよく聞くようになったベジタリアンやビーガンという名前。皆さん、この辺の違いが曖昧な方も多いのではないでしょうか?

簡単に説明すると、vegetarian「ベジタリアン」=菜食主義者、vegan「ビーガン」=絶対菜食主義者です。ベジタリアンは肉類を食べませんが、ビーガンは動物由来のものであるミルクや卵、バターも摂取しません。基本的には、主義信条で「動物を食べない」を決めた方々がこの呼び名を使うのですが、ダイエット目的でビーガンになるDietary vegan「ダイエタリー・ビーガン」の方もいます。

 

アメリカでは、ベジタリアンやビーガンという言葉はけっこう生活に密着しています。スーパーにも、ビーガン用コーナーがあったりします。このふたつの違いだけでも覚えておくと便利かもしれません。

 

 

Ingredients「原材料」で表示義務のあるアレルギーは?

アメリカで表示が義務付けされている8大アレルギーの種類

アメリカでは、8大アレルギーと呼ばれている食材があります。アレルギー患者が多く、重大な症状を引き起こすものをFDA(アメリカ食品医薬品局)がアレルギー表示を義務付けています。

具体的には、1.dairy products「乳」 2.egg「卵」 3.fish「魚」 4.shellfish「エビ・カニ」 5.nuts「ナッツ類」 6.peanuts「落花生」 7.wheat「小麦」  8.soybean「大豆」 が8大アレルギーとなります。

 

表示の義務付けはないけど最近表示が目立つもの

最近では、gluten free「グルテンフリー」表示の食品も目立ちます。セリアック病(小麦やライ麦などに含まれるグルテンに免疫が過剰反応を起こすアレルギー疾患)で、重篤なアレルギー反応が出る場合を考慮したことが理由のひとつのようです。

 

食品アレルギーがある場合はIngredients「原材料」を確認

スーパーでアレルギー食材の確認をするには、Ingredients「原材料」にアレルギー食材名があるかを、注意深く確認する必要があります。

スーパーで「乳製品フリー」の食材は、ビーガン用コーナーに配置されていることもあるので比較的見つけやすいかもしれません。ビーガン用の食品が意外と多くあるので、乳製品アレルギーの方は食の範囲が広がるかもしれませんね。

 

 

Kosher認定マークってどんなもの?

Kosherという言葉を聞いたことはありますか? 日本でもたまに見かけるようになりましたが、Kosherはユダヤ教の教義に従った安全な食品であるという認定を受けた食材で、清い食材という記しです。

ユダヤ教では、乳製品と肉類を一緒にしてはいけないので、Kosher認定のものは乳製品アレルギーの方にとって一応の指標になります(※)。

例えば、Parve(あるいは、Pareveと表記)は肉類・乳製品を一切使っていないとする表記で、Pマークの場合もあります。DDairyは乳製品を使っているという意味です。Kosher認定かどうかは、KUのマークがパッケージの前面の下の方に書いてあるため、わかりやすいはずです。

アレルギー持ちの方でなくても、オーガニックや食品の製造工程にこだわりがある方は、Kosherの認定マークを探してみるといいかもしれません。

※ Kosherはアレルギーのためのマークではなく、あくまでユダヤ教徒のために作られたマークです。したがって、食品の交差汚染までは監視されていません。ひとつの指標として判断するのは良いですが、絶対に安全であるとは保証できませんので、重度のアレルギーの方は気をつけてください。

参考文献 http://www.kidswithfoodallergies.org/page/kosher-labeling-and-milk-or-dairy-allergy.aspx

 

 

アレルギーに関する英会話表現

アレルギーに関する英語表現は、基本的にはアレルギー食材の英単語と以下の言い回しを覚えていれば大丈夫。I am allergic to .あるいは、I have an allergy to . で「~のアレルギーがあります」と言うことができます。一番注意すべきは発音です。「アレルギー」とは発音しません。カタカナ表記すると「アラジー」と発音できます。アクセントは「ア」につけて、発音するときは注意しましょう。(発音が気になる方はこちら

また、以下に食品アレルギーのことを言いたいときの英語表現を紹介します。食品以外のアレルギーについても紹介しておくので覚えて使ってみましょう!

I have an allergy to eggs.

私は卵アレルギーです

 

He is allergic to wheat.

彼は小麦アレルギーです

 

My daughter is allergic to alcohol.

私の娘はアルコールアレルギーです

 

I'm allergic to an antibiotic.

私は抗生物質アレルギーです。

 

She is allergic to cats.

彼女は猫アレルギーです。

                                                                                                      

He has an allergy to pollen.

彼は花粉アレルギーです。

 

 

留学中は、アメリカの「食」文化も楽しんで!

今回は、アメリカの「食」についてお話をしました。パウンド表現などはなかなか慣れないと思います。開けにくい缶詰や使いにくいラップに苦労することもあるかもしれませんが、現地の美味しい食品を楽しむことが重要! 

スーパーに行くだけでも、いろんな食品を見つけて楽しむことができます。アメリカの食品は砂糖を多く含んでいるものが多いので、体重管理は気をつけてくださいね

 

 

ライタープロフィール●yuikomore

関西在住。ロースクール卒のアラサー世代。司法浪人中に始めたライター業がいつの間にか本業に。ファッションからジェンダー、法律まで様々な記事を執筆。ファッションメディアの編集も担当。NY留学中に「居場所はここだ」と勝手に感じ、さらに進学検討中。絶対音感の洋楽マニア。すぐに使える英語をモットーに、皆さんとスキルアップを目指します。

 

 


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