Dear B,

Digital Nomad
静岡生まれ。カナダに語学留学したのをきっかけに海外に興味を持ち、その後世界一周の旅に出発。一周後も生活の拠点を海外に移し、訪問した国は40ヵ国以上。趣味はダイビングにトレッキング、海外の可愛い雑貨集め。面白そうなイベントがあれば、世界中どこへでも飛んでいきます。現在はタイで子育てをしながら、次はどこの国に住もうか模索中。
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HOW TO
2017.02.18

世界に触れてみて変わる、幸せな生き方

~健康編~

 

世界中誰もが求め、得たいと考える健康。筆者も、心も体も健康でいさえすれば、ほかには何もいらないな、と考えてしまうひとりです。それほどまでに尊く、人々に幸せを感じさせるものです。一口に『健康』といっても定義は様々。世界法顕機構(WHO)では、「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあること(日本WHO協会訳)」と、定義しています。日本人として言えば、体の不調がなく、仕事も実生活も充実していて、精神病になるほどの精神の負担がないような状態といったところでしょうか。しかし、世界で見ると暮らしている地域や社会によっては健康な状態の定義は様々で、大げさに言うと人々の数だけ健康観は多様に存在します。例えば、貧困に苦しみ伝染病が蔓延している地域では、病気に感染せず、毎日食べるものがあるだけで幸せで健康だ、と定義するかもしれません。はたまた、裕福な国で、食べるものには困らないけれど、社会生活が辛いと生活に支障があるほど思い悩んでいる人は、健康ではないと考えるかもしれません。飽食であるがゆえに生活習慣病になったり、医療が進んでいることにより障害を持ったまま延命が続いていたり。もちろん、はたから見たら困難な状況でも本人が幸せと思えていれば、他の誰が何を言おうと、その人は健康であるといえます。このように、社会、地域性、家族、宗教、様々な面から『健康』というものは定義が難しいものでもあります。

それでは、今回はみっつの国の健康観を覗いてみましょう。意外にも、今のあなたはとても『健康』で、それは本当に幸せなことなのかもしれません。

 

 

中国

 

中国といっても、国土が非常に広く、香港のような大都会があれば、内陸の少数民族の素朴な暮らしをしている方々など、ある程度すべての国民が平均的な暮らしをしている日本人よりも幅広い生活や価値観が存在します。その中でも、筆者が行ったことのある上海では、都会的な暮らしで、意外にも日本人より健康志向だなと思いました。中国というと、大気汚染や食品や製品のクオリティがあまりよくないけど、そういった事が気にならない感じなんだな……と失礼ながら思っていました。しかし、逆にそういった側面があるからこそ若者からお年寄りまで、体の健康にとても敏感で関心も高いようです。例えば、当たり前のように食生活の中に漢方を取り入れていたり、体を冷やすものはなるべく口にしないといった習慣があったり、老若男女問わず体を動かし早寝早起きをするといった考え方が根づいています。中国の方は公園で大人数で太極拳をする方々がいる、というイメージがありますよね。私たち日本人は知っているけれど、なかなか実践できないんだよな~という当たり前な健康法を実践している方々が多いのです。足腰も丈夫で、天寿を全うする事こそ健康で幸せ、という考え方なのでしょうね。

 

ケニア

 

マサイ族は日本でも有名ですよね。槍をもって、伝統衣装を身にまとって、高くジャンプし、古来から続いていた素朴な暮らしをしているイメージですが、現在では携帯電話を持っていたり、都会に働きに行く若者がいたりと、外の生活と交わりながら観光資源として民族の暮らしを私たちに見せている側面が大きいです。日本でいうところの、着物を外国人に見せたりという感覚でしょうか。それでも、やはり昔ながらの生活をしている方々も、います。そういった方々の生活では、毎日の食事の摂取カロリーは非常に低く、日本で一般的に必要とされている1日の摂取カロリーの半分以下、という方も少なくありません。さらには、HIVやマラリアなどの死にいたる病気にかかり、亡くなる方も多いのです。これらの事は、貧困や、諸外国の侵略など様々な要因がありますが、健康に対する知識不足という部分もあります。ケニアに限らずですが、医療が普及していない国では、民間療法というか、科学的に根拠のない薬草やおまじないで健康維持を図ろうとする部分があります。例えばマラリアは重篤な状態になる前に薬を服用すれば治る可能性がかなり高い病気ですが、重篤になる前までは民間療法で過ごして、手が打てない状態で病院に駆け込む事が多いので、助かるはずの命も助からないという悲しい現実があります。金銭的に治療薬を買う事ができない場合もあると思うのですが、単純に汚染された水は飲まない事や、マラリアの疑いがある時はすぐに薬を飲み、快方に向け一番効率の良い方法で看病するという事が知識として広がれば、失わずに済んだ命があるのに、と筆者は思ってしまいます。しかし、彼らの価値観はまた違うのかもしれません。牛を沢山持っていたり、子供を沢山産むことだったり、青年期に逞しい肉体を持ち立派な戦士となることであったり、個々の信仰する宗教であったり、様々な要因が絡まって心と体の健康という大きな枠組みがあるのかもしれません。過酷な状況で生きるからこそ、強靭な肉体と逞しい精神が育まれるのではないかな、と思いました。

 

アイスランド

 

オーロラが有名なアイスランド。筆者が訪問した時は3月だったのですがそれでも零下まで気温が下がっていました。緯度がかなり高く、冬場は日照時間がとても短いので精神的に体調崩す方が多いと言われている北欧の中で、アイスランドだけはうつ病などの疾患率が低いのだそうです。当然、心の健康は体の健康にも大いに影響してきます。北欧の中でも珍しく長寿国でもあるのですが、特別もともと体がとんでもなく頑丈というわけではありません。世界的に見ても厳しい環境であるアイスランドの方々はどのようにして心と体の健康を維持しているのかというと、食生活に秘密があるようです。作物が育ちにくい環境下なので、古来からアザラシや魚などの狩猟で得たもので食卓を彩ってきました。もともと魚には脳の機能を活性化される成分が多く含まれているというのは有名な話ですが、鮮度によってその栄養素の効果が大きく変わるそう。限られた食材の中で、おいしく食べようと鮮度にこだわった文化が育まれた結果、心の健康へも良い結果が生まれたのでしょう。そして、空気がきれいな国としても有名です。生きていくために必ず必要な呼吸という部分でも、大気汚染などのストレスにさいなまれる事がないのです。筆者は、日照時間が短くても空に浮かぶオーロラが、こんなに美しければ心も穏やかでいられるのも納得だなと思いました。個人的に会った現地の方々も、寒さという厳しい環境の中でも、だから空気がきれいで、水が澄んでいて、寒いからこそみられる景色を誇りに思っているんだな、と感じました。様々な問題は大なり小なりあると思いますが、美しく壮大な風景の中で、心を落ち着かせるコツを知っている人たちなのだな、と思います。

 

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