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HOW TO
2017.03.01

遺伝子操作で細胞が20歳若返った!?

エリザベス・パリッシュの人体実験

人間は古来、若返りの薬を探し求めてきたよね。そんななか、遺伝子操作によるセラピーで20歳細胞が若返ったエリザベス・パリッシュという女性がいるの。アンチエイジングに頼らなくても、根本から高齢に打ち勝つのが可能になる日は近い?

 

1、エリザベス・パリッシュは遺伝子操作で細胞が20歳若返った!?

 

45歳のエリザベス・パリッシュは米シアトルに拠点を置くバイオテクノロジー・スタートアップ企業BioVivaCEO。この企業では、老化のプロセスを遅らせる治療法の開発に取り組んでいるの。昨年4月にパリッシュ本人がコロンビアで2種類のアンチエイジング遺伝子治療を受けて細胞が20歳若返ったみたいよ。彼女のすごいところは医師でも科学者でもないのに自らを実験台にしたということと、事前に動物を用いた実験も行わず、いわば強硬手段のチャレンジだったの。

 

2、遺伝子にどんな操作を加えたのか?

 

テロメアって聞いたことあるかな? 染色体の末端にあるテロメアは、高齢になるにつれて短くなっていき、短くなるにつれ病気を発現させるだけでなく寿命をも左右することがわかっているの。彼女はこのテロメアに着目し、一般の研究室とタッグを組み、遺伝子組み換えウイルスを注射して酵素を生成させ、一部を長くする遺伝子操作を加えたんだって。もうひとつ、筋肉の成長を妨げるミオスタチンを阻害するフォリスタチン(タンパク質の一種)を筋肉注射して筋肉量を増加させる治療を加えたみたい。この2種類の治療により、最終的には長寿命につながるという見解を出したんだ。

 

3、20歳若返って何が変わった?

 

今回の治療により、免疫細胞の生物学的年齢を20年若返らせたんだ。免疫細胞が若返ると各病気への抵抗力もアップするため、健康な状態で長生きできるうれしい効用があるのよ。細胞が若返れば代謝も良くなるため、外見もどんどん若返るしね。若返ることによって自信も生まれるし、もうそれだけで人生が一転しそうだよね。

 

 

3、今後この技術は実用化される?

 

世の中的には老化は病気と認められていないため、遺伝子を操作する治療を実用化するにはかなりハードルが高いと言われているわ。それに今回アメリカの規制をすり抜け、コロンビアで勝手に治療をしたため、一部の研究者がかなり批判しているの。ただ、BioVivaは目標として、世界中にこの技術を安全に提供したいと考えていて、皮膚の若返り、アルツハイマー病、アテローム性硬化症、筋ジストロフィー、糖尿病や心臓病などの老化に伴う病気の治癒の解決策になると自信を持っているのよ。もっとも、先進国でこの技術を今後実用化するには多くの人を対象とした臨床試験が必要なのとアメリカの厳しいFDA規制をクリアしないといけないから、実用化がすぐとはならないんじゃないかと予想されているよ。それか、コロンビアなどの医療が自由な国に医療ツーリズムでお金持ちを呼ぶという方法なら早い段階で可能かも!

 

医師でも科学者でもないのに自らを実験台とした彼女は、本気で病気で困っている人を助けたいと思っているんだね! いまの20代~40代くらいの人は高齢になった時に、今回のようなアンチエイジング治療が日本でも受けられる可能性は高いかもね。

 

参照:MIT Technology review,inverse science

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