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WORLD
2017.03.02

スウェーデン移住に必要なこと
1ヵ月で必要な生活費は約○○万円

LCCなどのローコストキャリアと呼ばれる格安航空会社が出現して、渡航費は過去に比べて驚くほど安くなったよね。テクノロジーの進歩により、場所を選ばず、ラップトップ1枚で仕事ができるデジタルノマドと呼ばれる人々が出現して、人類はひとつの場所に縛られる時代に終わりを告げようとしているように感じるわ。今後この流れは、テクノロジーやグローバリゼーションの加速と正比例して、人類が今までにない大移動の時代を迎えるのではないかと予測されているの。そんな新しい時代を賢く生きるために、海外移住に必要な知識を、実際にその国に暮らす人々に聞いていくよ。今回は現在スウェーデン在住で、旅ブロガーのNさんがスウェーデン移住について詳しくご紹介!!

 

スウェーデン移住基本情報(気候・言語・宗教etc.)

 

スウェーデンは北ヨーロッパのスカンジナビア半島に位置する国で、日本から飛行機で約12時間程です。2017年現在は直行便は無く、フィンランドのヘルシンキでスウェーデン各都市へ乗り継ぐルートが最短かつ便利です。フィンエアーを利用するとストックホルムまで往復7万円から格安航空券を購入する事が出来ます。(冬季限定でキルナという北極圏の都市のみ直行便が運航しています。)スウェーデンはLCC航空が多く運行しており、フランス、イギリス、ドイツなどヨーロッパ他都市へのアクセスが良いのが嬉しいところです。

 

1.日本からのアクセス

 

北欧と言えば、「オーロラが見えてとても寒そう」といったイメージがあるかと思いますが、実はスウェーデンは同緯度のカナダやロシアと比べると比較的過ごしやすい気候です。スカンジナビア半島周辺には温かいメキシコ湾流が流れてくる影響で、首都ストックホルムは夏場は15℃~20℃程で、冬場は-1℃~5℃程です。北欧の家はとても暖かく日本と同じ洋服でも過ごせるくらいで、外出時の防寒着に北欧使用のダウンを用意すれば、快適に過ごす事が出来ます。 また北極圏に近い為、夏は白夜で夜21時頃まで明るく様々なイベントが開催され、冬は15時頃に日が沈む為、家族でゆっくり過ごします。

 

2.気候

 

北欧と言えば、「オーロラが見えてとても寒そう」といったイメージがあるかと思いますが、実はスウェーデンは同緯度のカナダやロシアと比べると比較的過ごしやすい気候です。スカンジナビア半島周辺には温かいメキシコ湾流が流れてくる影響で、首都ストックホルムは夏場は15℃~20℃程で、冬場は-1℃~5℃程です。北欧の家はとても暖かく日本と同じ洋服でも過ごせるくらいで、外出時の防寒着に北欧使用のダウンを用意すれば、快適に過ごす事が出来ます。 また北極圏に近い為、夏は白夜で夜21時頃まで明るく様々なイベントが開催され、冬は15時頃に日が沈む為、家族でゆっくり過ごします。

 

3.言語

 

公用語はスウェーデン語ですが、ほとんどの国民がネイティブレベルの英語を話す事が出来ます。 スウェーデン語の文字は、英語と同じアルファベット表記で「? ? ?」など見慣れない記号もありますが、英語と似た単語も多く慣れると、それほど難易度は高くありません。 移住ビザを習得後に「移民の為の無料のスウェーデン語学校」に通う事が出来ます。 大手の企業では、英語のみで就職することも可能ですが、年配者や移民はスウェーデン語しか話せない人も多いので、スウェーデン語を習得すると有利です。

 

4.通貨

 

通貨はSEK(スウェーデンクローネ)です。 2017年2月現時点で1クローネ約12,7円程です。 紙幣  20kr、50kr、100kr、500kr、1,000kr 硬貨 1kr、5kr、10kr スウェーデンでは、クレジットカードや電子マネーが普及している為「現金お断り」のお店もあり、クレジットカードやデビット機能付きのキャッシュカードがあると便利です。 現地では現金を持ち歩く人が少ない為、ATMで現金を下ろした直後の観光客を狙う強盗なども発生していますので、人前で現金を出さないようにしましょう。

 

5.治安

 

スウェーデンは経済が安定しており治安が良い国です。日常生活の中でほとんど危険を感じる事はありませんが、スリなどの軽犯罪が日常的に起こっています。アジア人が少ない為、現金を持っている観光客と思われる可能性がありますので、現地の人に溶け込むような洋服を着ることをオススメします。 また近年不法移民の増加が問題になっていますので、夜の女性のひとり歩きや、危険なエリアに立ち入らない等の注意が必要です。

 

スウェーデンでの1ヵ月の生活費は○○万円

 

北欧は日本と比べると物価が高く、仕事や生活が安定するまでは工夫が必要です。 外食費が特に高いので、自炊する事が生活費を抑えるポイントになります。

※2017年2月の1SEK=12.7円換算の為、レートの変化に伴い金額するので参考にする際はご注意下さい。

 

1.家賃

 

家賃は滞在するスタイル、滞在都市、立地や部屋の広さで決まってきます。スウェ―デンの都市部では、近年、住宅不足が問題となっています。その為、移住を決めたら早めに住居探しをする事がポイントです。 首都ストックホルムの平均的なデータによると、学生アパートはワンルーム4,000クローナ(52,000円~)、市内の賃貸の2ベッドルームアパート14,000クローナ(178,000円)、郊外の2ベットルームアパートで9,000クローナ(114,000円)、郊外の1ルーム5,200クローナ(66,000円)が目安になります。スウェーデン人にとっても都市の家賃は高い為、若い世代や学生は友人とシェアして暮らす人も多いです。

 

2.光熱費

 

北欧は物価自体が高い為、光熱費は日本より少し高くなりますが、夏場は涼しくクーラーは不要で、冬場はセントラルヒーターが普及しているので、電気代の心配なく使用出来ます。 (セントラルヒーターとは、温水を使った暖房システム) 学生アパートや賃貸アパートでは光熱費込みの契約が多いですが、一軒家だと一か月の光熱費は900~1,500クローナ(11,400円~19,000円)程です。

 

3.ネット代

 

スウェーデンでは、街中のカフェや商業施設ではフリーWi-Fiが使える場所が多く、日本よりネット環境が整っています。ただ冬の天候が悪い日はインターネットスピードがやや遅くなります。 日本とスカイプなどで話していると、フリーズしてしまう事も多いです。 インターネットは学生アパートだと家賃込みの場合もありますし、月額300クローナ(3,800円)程で契約する事が出来ます。

 

4.携帯電話代

 

携帯電話の料金は、日本より安く契約する事ができます。 ケータイ本体の料金は月額料金と分割で支払うこともでき、大手の携帯会社の「TELE2」で契約した場合だと、本体分割料金込みで月額400クローナ(5,000円)程です。こちらのプランに通話し放題、インターネット20GB(自宅ではWi-Fiを使用していますが、外出先で動画などを見なければ十分なプランです。)、紛失や破損の保険などがカバーできるプランをつけてこの金額などでお得です。

 

5.食費

 

税金の高いスウェーデンでは、外食には25%の税金がかかります。スーパーマーケットの食材や日用品は12%と税金が安く設定されており、自炊をすることで食費を抑える事が出来ます。 スーパーマーケットの食材の物価は日本と同じくらいか、やや高いと言った程度で、例を挙げるとパン20枚が25クローナ(320円)、牛乳1Lが12クローナ(150円)、板チョコ15クローナ(190円)といった具合で、日本よりも1パックのサイズが大き目です。 外食は例を挙げると、フードコートのハンバーガとポテトプレートが150クローナ(1,900円)、カフェのマフィンとコーヒー80クローナ(1,000円)、日本レストランのラーメン190クローナ(2,400円)、レストランでステーキと飲み物400クローナ(5,000円)と言った感じで、日本の倍ほどの金額になる事もあります。 平日は自炊し、週1~2回程の外食で月3,000クローナ(38,000円)程になります。 スウェーデンでは友人を家に招いて夕食を一緒に食べたり、フィーカと呼ばれるコーヒータイムを一緒に過ごす習慣があるので、外食費を抑えるコツとして、自宅でホームパーティを開くのもありです。 スウェーデンでは寿司や和食ブームなので、手巻き寿司などを作ると喜ばれますよ。

 

6.交際費

 

外食費以外にお酒にも高額な税金が掛けられているスウェ―デンでは、バーで一杯お酒を頼むと60~100クローナ(760~1,200円)という金額になります。また、年齢に関わらず盛大に誕生日パーティをするのが好きな人が多く、誕生日パーティに呼ばれる事が増えますので、プレゼント代などがかかります。 市民の為の無料の音楽祭やイベント、博物館の無料開放日などもあるので、工夫次第で交際費などを節約できます。交通費はストックホルムの場合は圏内全域をカバーする定期券が月830クローナで購入出来ます。

 

7.合計

 

1ヵ月の予算は生活スタイルによっても異なりますが、大学生の場合は、学生寮や学割を使用し贅沢をしなければ10,000クローナ~(127,000円)、社会人が移住した場合だと、15,000クローナ~(190,000円)クローナ~が目安で、その他、趣味・娯楽代、洋服、化粧品代など個人予算を足して計算して見て下さいね。 ※2017年現在1SEK=12.7円換算で計算していますが、スウェーデンクローナは1SEK=15円前後で安定する事が多くその場合は、社会人225,000円、大学生150,000円換算になります。

 

 

スウェーデン移住のコツ(就職・ビザ取得・税金)

 

 

1.ビザの取得について

 

ビザ1・シェンゲンビザ(短期訪問ビザ)

スウェーデンはシェンゲン協定に加盟しているので、日本人は90日以内の滞在はビザ不要です。90日以上の滞在になる場合は、滞在許可(ビザ)を習得の必要があります。

 

 

ビザ2・留学の為の居住許可(学生ビザ)

スウェーデンに留学するにあたっては、私費留学と交換留学の方法があります。社会人が語学学校に通う場合は私費留学になります。留学ビザが下りるにはいくつかの条件があり、まずスウェーデンで生活する貯金があるかの確認(ひと月8,010クローナ以上)、スウェーデン大使館の面接で許可される事。 (90日以内の短期留学だとシェンゲンビザで入国出来るので、ビザ手続き不要です。)

 

 

ビザ3・居住許可(婚姻や同棲によるパートナービザ)

スウェーデンの永住権所持者がパートナーの場合、スウェーデン居住する許可です。スウェーデンは日本と異なるシステムで、正式に婚姻関係が無くても、同棲している恋人のことを「サンボ」と呼び、事実婚として認定され、居住許可を習得する事が出来ます。

 

ビザ4・労働の為の居住許可(就労ビザ)

スウェーデンでの就労ビザは、書類審査、スウェーデン大使館の面接で許可される事が必要です。 ビザを申請するにあたり、まず雇用主のオファー書類を提出する必要があるので、就職先を先に決める必要があります。

ビザ2~4までのビザ申請方法は共通しており、すべてスウェーデン大使館のホームぺージから申請する事が出来ます。申請後東京のスウェーデン大使館で面接があり、許可されてからの渡航になります。渡航後に現地移民庁へ出頭し、滞在許可証(カードタイプ)を受け取ります。1年以上滞在する人は税務署でパーソナルナンバーを受け取ります。

申請に必要な書類は、戸籍謄本の翻訳書類、パスポートのコピーは共通で学生の場合は、入学許可証、卒業証明書など、パートナービザの場合は、結婚証明書または独身証明書、就労ビザは雇用主のオファー書類などそれぞれ異なるので、スウェーデン大使館の公式ホームページから確認して下さい。

http://www.swedenabroad.com/ja-JP/Embassies/Tokyo/

 

2.仕事の探し方について

 

スウェーデンにはワーキングホリデーの様な制度は無く、外国人が仕事を探すにはまずは言語の習得が必須となります。 また日本の学生アルバイトのような短時間のパートタイムも少なく、ほとんどがフルタイム勤務になります。就労ビザを得る為には、雇用主のオファーが必要となるので、インターネット求人や、インターンなどの経験を積み仕事が決まってからのビザ申請となります。

パートナービザを所持している場合は、移民の為のスウェーデン語学校や職業訓練校に無料で通う事が出来、就職のサポートを受ける事が出来ます。

また、オペア(Au pair)というベビーシッターの制度があり、学生ビザ所持者がシッター先に住み込みさせて貰い、給料としてではなくお小遣いとして一部お金を受け取る事が出来る仕組みです。

 

3.準備資金について

 

社会人が1年間生活する目安としては、家賃や生活費を考慮すると年間230万円程必要となります。 学生場合は寮や学生アパートに入居できると、家賃負担が減るので年間150万円程の生活費+学費が必要となります。

 

4.婚姻について

 

スウェーデンでは、正式な婚姻とは別に「サンボ」と呼ばれる事実婚があります。サンボのパートナとの間に子供を持つカップルも多く日本と婚姻関係の違いに驚くかもしれません。 パートナーがどちらの形式を望むかによって、手続きが変わってきますが、サンボでも移住後はスウェーデン人と同じ福祉を受ける事が出来、学費や医療費はほとんどかかりません。

スウェーデン人との結婚申請方法は大きく分けて二通りになります。

1.日本で入籍後にスウェーデンで手続きする方法。

2.スウェーデンで入籍後に日本で手続きする方法です。

1の場合は、日本の婚姻届けに必要な書類を揃え市役所に提出後、婚姻受理証明書の翻訳書類を用意する必要があります。また事前にスウェーデン人パートナーの出生証明書と婚姻要件具備証明書の日本語翻訳も用意しておきましょう。

2の場合は、スウェーデンでは、税務署が住民票などを管理しているので、婚姻関係も税務署で手続きをします。(宗教婚の場合は教会で結婚後、婚姻証明を受け取る方法もあります。) インターネットでダウンロード出来る婚姻許可申請書に必要事項を記入し税務署にを提出します。婚姻証明が下りると、必要書類に日本語翻訳を添え日本側に提出するといった流れです。

申請書類、必要事項はこちらから確認できます。

スウェーデン税務署HP  

http://www.skatteverket.se/privat/blanketterbroschyrer/blanketter/info/7881.4.39f16f103821c58f680007100.html

 

5.税金について

 

消費税

スウェーデンの消費税は、対象商品によって異なる税率です。 食費や日用品など生活必需品は12%、それ以外は25%、書籍や交通費などは6%の税率です。

 

 

所得税

スウェーデンに1年以上滞在する人は、税務署からパーソナルナンバーが発行されます。(日本のマイナンバーの様な制度です。) スウェーデンの税金は分かりやすいシステムで、所得によって税率が決定する累進課税制度です。

年間所得が433,900SEK以下の場合は所得の30%、年間所得が433,900SEKを超えた分は、国税が20%加算され50%、さらに所得がある分は金額に応じて加算されます。

一見税率が高く感じますが、医療費の負担は最低限のみ、学費は大学まで無料、子供手当や、年金制度も整っているので、一定の税金を納める事によって、安定した生活を約束されています。

 

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