英語力で人生を切り拓く! Vol.1 
清木哲哉氏「英語力が必須の時代がくる」

Cheer up! Interview
~企業人・エグゼクティブ編~

 

ーーグローバル・ビジネスには、ロジカルな交渉力が必須ですね。その他に、世界で働くためにどんな能力が必要でしょうか?

 

これは英語を学ぶことと重なりますが、ひと言でいうと“ガッツ”ですね。“言い負けない、ひるまない”という。英語が話せないと「本当はこういうことを言いたいけど、まぁいいか」と引いてしまいがちですが、多少英語が不自由でも言い返すガッツがないとダメですよね。 また“恥の概念を捨てる”というのも重要です。例えば、日本人は文法や発音の間違いを気にしますが、ある程度、適当でいいんですよ。他の国の人は、適当な文法や発音でも堂々と話しますから。

 私がニューヨークに転勤した当初、地元の大学の『社会人向け英語講座』を受講したのですが、日本人は文法がすごく出来てペーパーテストの成績もいいのですが、話すことに関しては他の国の生徒の方が圧倒的に出来ていました。とにかく自分の言いたいことをバンバン言うので。 日本人は、謙虚でポライト(礼儀正しい)過ぎるので、自分の言いたいことを相手の勢いに負けずに言うことが出来ないです。それは世界と渡り合う場では、不利な性質といえます。相手が息継ぎをした隙にわーっと言いたいことを言ってしまうくらいがちょうどいいです。また、相手の言い分をちゃんと聞くこともすごく重要です。ちゃんと聞いて切り返すことを意識するといいですね。

 

ーーでは、ビジネスに欠かせない英語力を上達させる方法を教えてください。

 

とにかく一番重要なのは“強烈な動機”をもって学習することです。その動機が強ければ強いほどよくて、そうすると学習意欲がずっと継続します。言葉って、短期間で上手くなるものではなくて、投入した時間とその投入した時間をどう使うかが重要です。また、なるべく五感を使って学んだほうがいいです。見て、聞いて、読んで。それを繰り返すとある時、急激に英語が上手くなります。ただ、学習を止めてしまうと語学力がスッと下がります。下りのエレベーターの流れに逆らってガーッと進むと上まで登れますが、止まるとスーッと落ちていく……、学習もそんな感じですよ。とにかく止めてはだめで、毎日学習するには「なぜ自分は英語を学ばなければいけないか」という動機をちゃんとキープすることが大事です。動機がはっきりしていれば、学習を歯磨きみたいな感覚で続けられるようになりますから。

 

ーー強烈な動機とは、例えばどんなことでしょう?

 

“稼ぎたい”や“モテたい”でしょうか。本能に根ざした動機なので、とても有効です。例えば、社会人はそれぞれ働かなくてはいけない理由をもっていますよね。それと同じくらいの強力な動機があるといいです。一番いいのは、アメリカの何もない田舎にポツンと取り残されることなのですが(笑)。そこで生きていくために仕事をしないといけないし、現地の人とコミュニケーションをとらないといけないし。必然的に英語力が上がりそうですよね? また、日本で海外にいるような状況を作りだすのもいいと思います。外国人の友達を作って、外国人が集う店に通って英語でコミュニケーションをとると、語学力が身につきます。

 

ーー英語を話せると、どんないいことがありますか?

 

ひと言でいうと、英語力はお金になります。英語力とは反対の日本語力の例にはなりますが、私の知人の金融機関で働く外国人男性が身近な例です。彼は日本語が堪能で英語ネイティブ+日本語も日本人並に話せることで重宝がられて、今、すごく稼げるようになっています。ただ「英語が話せる」だけだとちょっと弱くて、もともと持っているビジネス能力に英語力がプラスされると強いと言えます。

しかもこれからは「英語ができたらいいことがある」というより「英語ができないと困る」時代になります。「英語力があれば、なお可」くらいの仕事も「必須」になるイメージです。 ただ今の時点ではまだ英語が出来る日本人は少ないので、出来る人にとっては英語力で付加価値がつくラッキーな状況とも言えます。なので、早めに学習して英語力を身につけることがオススメです。

語学学習はとても地味な作業なので「できたらいいな」ではなくて、とにかく「できないといけない!」と強烈に思うことが絶対に必要です。そして、身近にいる“英語力を活かして成功した人”の例を参考にすることもいいと思います。

 

いかがでしたか? 今後、語学力のないビジネスパーソンにとって厳しい時代に突入しますが、強烈な動機をもって英語を身につけることで、チャンスが広がる時代ともいえますね。Cheer up! English読者のみなさんも、英語力を身につけてチャンスを切り拓いてください。

 

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撮影/山川俊行 取材・文/甲斐真理愛(編集部)


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