ハリウッド大絶賛のLALALAND　

日本人の知らない見所を紹介

アカデミー賞前から話題で持ちきりだったLALALAND。すでに日本でも公開されていて酷評の声もある一方、米ハリウッドではものすごく評判が良い映画なんだよ。なぜハリウッドではそれほど人気なのか、その秘密を解いてみたわ。

なぜLALALANDの評価がハリウッドで高いの?

内容は、“夢に向かってがむしゃらになる”“ロマンス”“ロサンゼルス”“音楽”という、古きよき時代のハリウッド方式で、過去の時代から失われていた品の良いクラシカルなスタイルをカムバックさせたことがマーベルのヒーローやスターウォーズなど壮大なシーンにお腹いっぱいだった視聴者に安心感とノスタルジーさを与えたことが大きいみたい。ほかの要因としては、キャッチーな曲とジャズビート、ミアが纏う明るい色のドレスもトランプ大統領の就任で暗い影がかかっていたハリウッドに元気を与えたんじゃないかな。LALALANDというフレーズが、ロサンゼルスやハリウッドを表す愛称どおり、ロケもハリウッドなので、やっぱり見る方もワクワクするよね。

LA在住の人々の映画への思い入れ

1990年代初頭、映画制作者はニューヨーク近郊で映画製作を独占していた会社から逃れるためにハリウッドの近郊に移り住んだの。その後、ハリウッドの映画産業のおかげでLAはNYにつぐ都市になったため、LA在住の人の映画への思い入れは並々ならないわ。物語のなかでミアが働いていたコーヒーショップはワーナーブラザーズ内にあるわけだけど、ワーナーはハリウッドで何十年にもわたって映画やスターを集めていた「ビッグ6」のひとつでもあることからも、映画というカルチャーに敬意を表しているシーンともとれるわ。LALALANDはそんな時代のハリウッドの歴史を垣間見れるんだよ。

衣装にはこんな意味がある?

よく観察するとミアの洋服に感情が表れているように思えない?　彼女が夢を追っている時はカラフルで派手な洋服を着ていたけれど、夢を叶えたラストシーンでは黒い服を着ているの。これって夢と現実の差を色で表していると思うんだよね。

こんな映画のオマージュのシーンも!?

LALALANDはフィルム全体で映画界の過去の偉人たちに敬意を表しているのに気付いたかしら？　ライアン・ゴズリングが街灯の周りを回るシーンは『雨に唄えば』というミュージカル映画でジーン・ケリーが同じようにポーズをした代表的場面を彷彿とさせるし、プールのシーンは『ブギー・ナイツ』のカメラワークをイメージしかたのよう。このようなパロディーの連続は、クエンティン・タランティーノ監督に敬意を払っているのか？　と思ってしまうわ。

まとめ

日本人の私たちから見れば、LALALANDはただのミュージカル映画に思えるかもしれないけど、ハリウッドの人たちからみれば「あの時代の映画は良かったなぁ」とノスタルジーにひたれるそんな映画だということがわかるよ。さらに、実力の世界で夢と現実のどちらを追えばいいか悩む夢追い人にも共感できる内容だったのでは！？　ただ、面白い、つまらないという視点じゃなくて「この映画は何を伝えたいんだろう？」といった視点でこのLALALANDを観てみると面白いかもね。そして、ハリウッドの人たちが絶賛する古き良き時代の映画を観てみるといいわ。

Photo credit: EW0001: Sebastian (Ryan Gosling) and Mia (Emma Stone) in LA LA LAND.Photo courtesy of Lionsgate.

TAG: CULTURE | TREND

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