Dear B,

Digital Nomad
静岡生まれ。カナダに語学留学したのをきっかけに海外に興味を持ち、その後世界一周の旅に出発。一周後も生活の拠点を海外に移し、訪問した国は40ヵ国以上。趣味はダイビングにトレッキング、海外の可愛い雑貨集め。面白そうなイベントがあれば、世界中どこへでも飛んでいきます。現在はタイで子育てをしながら、次はどこの国に住もうか模索中。
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HOW TO
2017.04.20

「あなたの幸福度は何%ですか」

世界幸福度調査~南アフリカ人編~

第6回を迎えました世界幸福度調査。今回は、南アフリカ人です。ヨーロッパで彼と初めて出会ったのですが、南アフリカ人と自己紹介されて、少し驚いた記憶があります。筆者はアフリカ人といえば、ブラックというイメージがあったからです。数年後、南アフリカに訪問したのですが、まずは都会的で、先進国と変わらない高層ビル群に驚きました。こんなに発展している国がアフリカ大陸にあるとは思わなかったのです。それでも、少し都心から離れれば簡素で素朴な集落なんかもあって、ギャップがとても興味深い国でした。ではそんな国で育った彼は、どんな幸福観を持っているのでしょうか?

ヤン/男性/33歳/南アフリカ人

 

ーあなたはどのくらい幸せですか(100%のうち何%幸せか教えてください)

 

80%

 

ーあなたを自分が幸せと思わせるものは何ですか?

 

小学校の教師をしているんだけど、生徒たちの笑顔かな。やっぱり子供は純粋で、毎日みずみずしい表情をしているんだ。じっと見つめられたら怖く感じるほどにね。授業の準備は大変だし、彼らは容赦なく毎日問題を起こしてくれるから、本当に急がしいけど、僕は子供と接している時間が一番、楽しくて、幸せだと思っているよ。男の子はいくつになっても、はしゃいでじゃれあっているけど、女の子なんて、幼くても女だね。表情がちがうもの。そんな彼らの日々の成長を見ている瞬間瞬間に、幸せを感じるよ。

 

ーあなたの人生でいちばん大切なものは何ですか?

 

自分をコントロールする時間かな。ここ数年、ロッククライミングにはまっているんだけど、あれって体力の競技というより、精神力のものだと思うんだ。高くて危険なところで足がすくんでしまったり、もう登れないというような場面でも、体を奮い立たせて登ったり、自分が登る最短ルートを緻密に計算して進んで行ったり、登り切れた時の達成感とかね。ここ数年はロッククライミングだけど、その前はサーフィンだったり要は趣味なんだけど、そういった時間で、日々のいろんな悩みや疲れを癒して、自分のメンタルをコントロールするのが、幸せでいるコツだと思うんだ。

 

ーあなたの国の人々は幸福度が高いと思いますか?

 

低いんじゃない? アパルトヘイトが撤廃されたとはいえ、やっぱり差別はまだまだ根強憂いよ。ブラックのほうでも、被害者意識が数十年でなくなるわけではないし、やっぱりまだまだホワイトとブラックは完全に混ざり合う事は何十年も先じゃないかな。おそらくアパルトヘイトを経験した世代がいなくなった後でも、何らかの影響は残るだろうね。それでも、立ち向かって改善し続けなければいけない問題なんだけど。そういったことと関連して、失業率は高いし、それぞれが受けられる教育の水準にもかなりばらつきがあるよ。まあ、南アフリカに住んでいる人間たちは、自分が幸せかどうかなんてそんなに考える事はないよ。僕も、しっかりと考えたのなんて、今回が初めて。日本人は、面白いこと考えるね。

 

ーあなたの国の幸福度を上げているもの、下げているものは何ですか?

 

幸福度を上げているもの?なんだろう?ご飯食べてサッカーやってれば、幸せなんじゃない?幸せってそんなものじゃないか?意外と簡単で、いつでも手に入るもので、誰かと共有するもの。幸福度を下げているのはHIVかなぁ。さっきも言ったように、教育問題とか、差別とか、治安の問題もあるけど、そういう問題の歪みのようなものがHIVとして出てきていると思うんだよね。直接的に死につながる病気だから。やっぱり、HIV患者が多いってことは、不幸せな人が多いってことだよね。

 

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