映画で学ぶ|キングコング:髑髏島の巨神 KONG:SKULL ISLAND

You don't … unless …

の使い方をマスターしよう

日本で英語漬けになる環境を作るのが難しいなら、日本語字幕がない映画の公式予告編でリスニング力を鍛えましょう。映画情報を知ることができて、リスニングの学習にも役立ちます。英語フレーズや表現、日本との文化の違いなどのワンポイントの解説から、すべての英語のセリフと翻訳も掲載しています。今回は『キングコング 髑髏島の巨神』。王者キングコングの起源を、コングの故郷である髑髏(どくろ)島を舞台に描いたアドベンチャーアクション大作です。

作品情報

キングコング:髑髏島の巨神

原題:Kong : Scull Island

日本公開:2017 325()

 

 

あらすじ

それは簡単な任務のはずだった・・・。未知の生物を求め、調査遠征隊が謎の島に潜入する。しかし、そこは人が決して足を踏み入れてはいけない場所、髑髏(ドクロ)島だった。島に着くやいなや、状況は一変する。島には至るところに、骸骨が散らばり、そして岸壁には血塗られた巨大な手跡までも。そして、遂に姿を現す神なる存在、巨大なる王コング。正体不明の巨大生物達。人間は為すすべもなく、逃げ惑うのみ。

髑髏島の秘密とは―
彼らは島から生きて脱出できるのか―
果たして、コングは人類の敵なのか、味方なのか― 

 

 

知っておきたい英語・文化のワンポイント

You don’t…unless…の使い方

今回の予告編のセリフを読んでいて、ちょっと変わった言い方があるんです。こちらの文を見てみてください。 

You don’t go into someone’s house unless you are going to pick a fight.  

Unlessは「もし~でなければ~」「~ない限り」と訳せませすので、文を直訳してみると、「誰かの家には入らないだろ・喧嘩を売る気がなければ」→「喧嘩を売る気がなければ、他人の家になんか入らないだろ」。

言いたいことは分かりますが、否定・否定となっている文章をひっくり返して、肯定・肯定の形にすると、よりハッキリと意味が分かってくるかなと思います。

「喧嘩を売る気があるから、他人の家に入っていくんだろ。」喧嘩を売る気があるのは、調査隊、他人の家とはコングのいる地、ということが想像されますね。 

ちょっとややこしい一文ですが、You don’t …unless…は、特に子育て世代の方々は使う機会がたくさんあるかもしれません。例文を見てみましょう。 

You don’t touch your father’s computer unless you wanna get scolded.

怒られたくなければ、パパのコンピューターを触っちゃだめよ

 

You don’t punch your friend unless you wanna go to jail.

刑務所に行きたくなかったら、お友達を殴っちゃだめよ

 

例えばお子さんに、「〇〇は、してはいけないことだよ」と教えたい時。

“Don’t touch your father’s computer.” と、それだけピンポイントで伝えてもいいのですが、大抵の場合、「なんで?」という質問が投げつけられるもの。

世の中の子ども達は特に、「〇〇はだめ!」と言われたら、自分が納得できるその理由を欲しがるものなんです。(大人だってそうですよね。)

「してはいけないことをしてしまったら、こんなことになるよ」と、理由や背景を最初から付け加えることで、「親としてもちゃんと理由があって注意してるんだよ」と一気に伝えられます。

文の前半で、まずは「してはいけないこと」を言い、unless以降で、「してはいけないことをするとこうなるぞ」と言う。親子だけでなく、上司と部下など立場のはっきりした関係で、上司が言うこともありますよ。

 

Don’t play games on the company’s computer unless you wanna get fired.

クビになりたくなければ、会社のコンピューターでゲームするなよ

 

この表現を使う時は、相手との関係性をしっかり見極めてからにした方がよさそうですね。

さっそく予告編を観てみましょう!

 

予告編でチェックしよう!

上のフレーズを聞き取りながら、予告編を見てみましょう。「あらすじ」も参考にするとさらに理解度も違ってくるので、わからないところはもう一度チェックしてみましょう。

 

 

 

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