マレーシア留学を成功させるために、必ず事前に確認しておきたい5つのこと

行く前の準備だけじゃない、英語を

身につけるのに大事なのは心構え

日本やヨーロッパなどの多く先進国では人口減少傾向にある中、アフリカ・アジアの国々は人口増加傾向にあります。そのような背景から、今後はアジア中心の世界に移行していくのではないかという見方も出てきていて、最近ではフィリピンなどを中心にアジア留学が注目されています。

アジア留学にもいくつかありますが、中でもマレーシアは魅力的な留学先のひとつ。今後のアジアを牽引するであろうマレーシアに留学することは、さまざまな面で有益な経験ができると言えそうです。

その1

ロングステイに最適な国で留学生活も快適

ロングステイ財団http://www.longstay.or.jpによるアンケート結果では、ロングステイしたい国ランキングで、マレーシアは10年連続でトップに君臨しています。

理由は、生活費が安く、気候が良く、親日家で、日本食が豊富という、まさに日本人にとって最適な国だからです。

海外旅行では現地の料理を食べたいものですが、長期滞在になると食べたくなるのは日本食です。

周りに日本食のお店や食材が少ないと、いつも食事に満足できません。留学生活での体調面を考慮すると、日本食が豊富な地域に滞在できることは大きなメリットになります。

さらに、マレーシアはユーラシアプレート上にあって、地震の可能性が低いと言われていることもあり、そこは安心と言えます。

 

その2 

英語の他に中国語も習得できる

マレーシア人の多くは、マレー語、英語、中国語、タミール語などの言語を話します。多言語国家のため、語学習得には最適の場所だと言えます。

1967年までは英語が公用語であったため、英語を習得したい場合は、年配の方にも積極的に話しかけてみると良いでしょう。

同時に中国語を取得したい場合には、人口の約3割が中国系のため、街中でも中国語を利用する環境がたくさんあります。

多くの言語を交えて会話をしていることから、英語の単語の使い方などは欧米と異なる場合もあるため、そこは注意しておくと良いでしょう。

 

その3 

マレーシアにいながら欧米の大学の学位が取得可能

マレーシアの私立大学の多くは、アメリカ・カナダ・イギリス・オーストラリアの大学と提携しており、マレーシアにいながら提携校の学位を取得できます。

通常はマレーシア2年、提携校現地1年ですが、3年間全てをマレーシアで履修できる場合があります。

そのため、欧米に留学するよりも格安の生活費と授業料で学べるため、効率的に学位を取得できるのです。

世界の中心国であるこれらの国の学位を取得できれば、学位取得後の可能性はさらに高まる可能性があると考えられます。

留学後の進路が決まっていなかったり、迷っているのであれば、マレーシアの私立大への留学は良い選択肢と言えるでしょう。

 

その4 

宗教的な文化やマナーを知っておく

マレーシアは英語と中国語を学べるため、世界各国から留学生が集まります。欧米圏留学にも多くの国籍の学生がいますが、マレーシアは世界150ヵ国以上の留学生がいると言われており、圧倒的に多国籍の傾向が強いため、仕事の舞台を日本だけではなく、世界に広げられる可能性が高まることから、人脈作りついてもメリットがあると言えます。

マレーシアでの人脈作りや言語習得には、イスラム文化やマナーを知っておくことも必要になります。

代表的な文化として、1日に5回のメッカへのお祈り、お酒や豚肉の禁止などが挙げられます。

加えて、右手で食事を食べる、親指を立てる仕草はしない、(男性は)女性に気軽に話しかけたり握手をしない、(女性は)肌を露出しないなどが挙げられます。

イスラム圏では男性と女性が平等でないという印象の国もあるため、特に異性との交流は、十分な配慮と尊重が必要になります。

 

その5 

「治安が良い」についての注意点

一般的にマレーシアは「治安が良い」という情報が多いと思うのですが、それは南米やアフリカと比べると治安が良いと言えるレベルです。

海外のどこへ行っても、日本よりは治安は良くないという認識を持つことが大切です。40ヶ国渡り歩きましたが、これまで渡航した国の中で、体感的に日本よりも治安が良いと感じた国はほとんどありませんでした。

治安が良いとされるマレーシアでも、日本の感覚で生活することは止めましょう。

 

マレーシアの犯罪発生率(在マレーシア大使館調べ)

殺人 日本の約2.1

強盗 日本の約24.4倍

と、日本に比べて犯罪数が多いため、タクシーはもちろん、街中でも所持品を持ち歩くのも注意が必要です。

 

 

 

マレーシアは国教はイスラム教ですが、ヒンドゥー教、仏教の文化が入り混じっているため、あらかじめ現地の文化やマナーの最低限度の予備知識は必要です。

ヒンドゥー教は牛肉を食べない、左手は不浄の手(イスラムも同じです)という文化があり、仏教であれば仏像を目線より下に置かない、僧侶に対して敬意を払うなどのマナーがあります。

しかし、過度に心配する必要はなく「郷に従え」精神でいけば問題ないでしょう。マレーシアに限ったことではありませんが、食事マナーや振る舞いなど、周りの人をよく観察して、生活に慣れていきましょう。

 

 

ライタープロフィール●三浦 哲郎

「総合旅行業務取扱管理者」「総合旅程管理主任者」であり、フィリピン留学・世界一周情報サイトTabi Joy運営者。大学卒業後、オーストラリア・フィリピンへ1年半の留学を経て、海外語学学校、旅行会社、留学エージェントにて勤務。これまで約40ヶ国へ渡航しており、国や場所に左右されない生き方を実践しています。

 


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