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HOW TO
2017.07.03

安楽死のためのスイス旅行

スイスの自殺ツーリズムって知ってる?

日本では自ら安楽死を願ってもそれを叶える施設はなく、自殺幇助をするのも犯罪になる。一方、世界を見渡せば、スイスには自殺ツーリズムというツアーがあるから驚きを隠せないよ。

 

スイスの自殺ツーリズムとは

 

 

自殺ツーリズムとは安楽死が認められていない規制の厳しい国から自殺幇助が認められている場所を訪れて、そこで死を自ら絶つこと。スイスでは、ヘルパーがその死により恩恵を受けない限り、医師が自殺を希望する患者に薬物(主に麻酔薬)を処方する自殺幇助が合法化されているんだ。スイスには安楽死を支援する公認団体が6つ存在し、そのうち4団体は他国の人にもサービスを提供していて、自殺ツーリズムの参加者は2009年から250%上昇したとされているよ。具体的には5年間で約600件の自殺を幇助し、そのうちの150200件がツアーリズム客とのこと。有名なのは元弁護士が立ち上げたディグニタスという団体で、医師が作成した診療録をスイスの裁判所が許可すれば自殺を幇助できるサービスを提供している。

 

いくらかかるの?

 

ディグニタスでは入会費が230ドル、準備代が3400ドル、医者を用意する費用が1100ドル、安楽死費が3400ドル、このほか海外なら航空券代。ざっと見積もると、日本円で100万近い計算になるよ。

 

どんな国の人が参加してる?

 

2014年までに世界31ヵ国の人が参加し、その大半はドイツ人とイギリス人だったと報告されているよ。フランス、イタリアからのツアーリズムも急激な上昇をみせており、スイスに地理的に近い西洋諸国からの自殺希望者が多いみたい。日本からも数人(1桁レベル)がサービスを受け、ニュースで安楽死の賛否が問われたことがあったよ。

 

どんな人達が参加してる?

 

23歳~97歳の人たちがこれまでに参加しており、平均年齢が69歳で60%近くが女性。パーキンソン病や脳性まひなどの神経疾患の患者が47%を占め、癌(37%)、リウマチ、心疾患などが続いた。自殺したい理由はこのように重い病気を苦にした末であることがほとんどなんだ。ディグニタスは高級ホテルのような内装で、眠りながら投与後1530分以内にリラックスしながら亡くなるんだそう。自殺幇助サービスの前には何回も医師やカウンセラーと面談を行っているらしいけど、それでも自殺をすると決めるなんて悲しいね。

 

その他自殺ツーリズムを催行している国はある?

 

自殺ツーリズムを大々的に催行している国はないけど、オランダ、ルクセンブルク、ベルギーでは自殺幇助が罪にならないんだ。ただ、外国人にまでサービスを提供しているのはスイスのみ。スイスは自殺をビジネスにすることを批判されているけど、サービス提供側からすれば「病気の痛みで生きるのがつらく、どうにもならない苦しむ人を助けてあげている」という気持ちなんだとか。

 

尊厳死や安楽死は日本でも議論されているけど、スイスでは死にたい人の権利を認めてあげているのが、ある意味、先進的だよね。あまり良い言い方ではないけど、自殺の多い日本人には需要がありそう……。

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