Dear B,

Travel Editor
旅する編集者 ファッション、ワインPRを経て旅する編集者になる。 「世の中やサービスに新しい視点や価値を加える」を軸に21世紀の新しい生き方、ライフスタイル、価値感を、執筆を通じて発信している。
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HOW TO
2017.07.01

バリ・サンティカスパのJasiに教わる

エネルギーを高め美しくなる方法

バリ・ウブドのエネルギーで美を磨く

Cantica spa(サンティカスパ)で癒しの旅を

古くから「神々が住む島」と称され、日本でもアジアンリゾートとして名高いインドネシア・バリ島。ビーチやショッピングを楽しめるスミニャックやクタエリアは、お洒落なブティックやレストランが立ち並び、ゴージャスなビラステイを体験できることで有名だが、バリを訪れた際はぜひウブドまで足を伸ばして欲しい。

 

全米でベストセラーになり、ハリウッドで映画化もされたEat Play love (邦題: 食べて祈って恋をして)では、ジュリア・ロバーツ扮する恋で傷ついたリズがバリのウブドを訪れる。美しい自然とバリの人々の暖かさにリズの心は次第に癒されていく。

 

バリ、特にウブドにはまさにこの癒しの力があると私自身も感じる。力強く神秘を感じるガジュマルの木に、生き生きとした草花。そこに流れている空気が日本のソレとは違う。ただそこにいるだけで、息のつまりや心につかえた感情がとれていく……。

 

そんなウブドで、私が一番パワーを感じた場所、それは意外にもスパだった。Cantica spa (サンティカスパ)はJASIが経営する自然に囲まれたスパで、施術に使われるオイルやスクラブは全てスパの庭に植えられた植物からつくられている。私は2年前、彼女の化粧品づくりのワークショップに参加した。

 

そしてワークショップの中で彼女がかけてくれた言葉がずっと心に残っていた。

 

「あなたが必要なものはあなた自身が知っている。心を開きなさい。エネルギーを感じて。大切なことはあなたの周りのものを愛でること」

 

当時ははっきりと意味が分からなかったが、とても大切なことを教わった気がした。ワークショップの後、自分でつくったスクラブを使って受けたトリートメントでは、今までにない至福の感情がわき上がり、目にうつる緑が輝いてみえた。

 

日本に帰ってからも彼女のことが気になった。彼女だったらこんな時、どういう考え方をするのだろう? ありがたくも、今回バリに行く機会に恵まれ、彼女の話を聞くことができた。なぜ、バリには癒しのエネルギーがあるのか、Beauty Guru JASIの言うエネルギーとは何なのか……。

 

 

MAHO 2年前にワークショップに参加したMAHOです。今日はお会いできてとても嬉しいです。

 

JASI よく来たね。私も会えて嬉しいわ。

 

MAHO  今日は、あなたの持っている思想について、色々話しを聞きたいと思っています。まずその前にCantica spa(サンティカスパ)はいつ頃、どのようにしてオープンしたんですか?

 

JASI  Cantica spa(サンティカスパ)オープンしたのは25年前。最初は趣味でモリンガやお米、イランイランなどの植物から化粧品をつくっていたことがスパのはじまりだった。

 

MAHO 植物から化粧品をつくっていたということですか?

 

JASI そう、庭でとれる植物から化粧品をつくっていたの。私の両親は踊り子で、踊り子には舞台メイクが必要だから、舞台上で使う化粧品を自分たちで用意していたの。私はその姿を見て育ったから、自然とその技術が身に付いていたのよ。

 

だけど自分がスパをオープンするとは夢にも思わなかった。“スパ”という言葉の意味すら知らなかった。私がつくった化粧品を人々が気に入る、求めてもらえるなんて想像もしていなかったの。

 

ある日友人が私のオリジナルの化粧品を使ってみて、「人々が求めている化粧品はこれよ」と言ってくれた。さらに「レシピをもっとご両親に教えてもらったらどう?」といわれて、祖母や母、姉に改めて教わることにしたの。彼らは、ココナッツ、お米、ターメリック、モリンガを材料に使っていた。何度も化粧品づくりに挑戦した。お金のためじゃなくて楽しみのためにね。

 

そのうちまた別の友人に今度は「スパをつくってみたら?」とすすめられた。なるほど、スパというものが、人に求められているものなんだと思って、小さな部屋にベッドを一台だけおいてスタートしたのがCantica spa(サンティカスパ)。これも最初はビジネスではなく楽しみのためにね。

 

スパに行ったこともなかったから、トリートメントやマッサージも1から少しずつ勉強したわ。もちろん家族からも習った。私の両親は、踊り子でもありヒーラーでもあったから植物の効能や人の体を癒す方法に関しては詳しかったの。

 

 

MAHO コスメのレシピだけでなく、施術法も家族から譲り受けたんですね。

 

JASI その通り。それからパチュリとか、彼らが使っていた材料を色々試したの。今でも試行錯誤の連続よ。今日はターメリックからフェイスクリームをつくろうとしていたところ。ターメリックには抗酸化作用があるからアンチエイジングに効果的だし、肌のさびを防いでくれる。乾燥にも効果的で肌にとても良いのよ。ターメリックの効果についてスタッフみんなと調べてこのノートに書き留めていたのよ。

 

 

MAHO これは化粧品のレシピブックですか?

 

JASI レシピブックでもあるけど、主に植物の効果について書いてあるわ。私の家にはこういうノートが沢山あるの。昔の人って今みたいインターネットがないからすぐに調べる方法がないでしょ? でもなぜかこの植物はこういう効果があるって知っていたのよね。それってすごいことだと思わない。例えばフェイスクリームを作る時も、これはオイルを入れ過ぎだわとか自然に分かるの。直感的にね。

 

 

植物のエネルギーを感じること 

MAHO 前にワークショップで「自分に必要なものは、自分が知っている」というあなたの言葉を覚えています。

 

JASI そう。全てはあなた自身が知っている。あなたの直感に従うのよ。

 

MAHO その直感はどうやって得たら良いのですか?

 

JESI エネルギーを感じること。たとえば私達ウブドの人は自然の中で暮らしているから、常に自然や植物のエネルギーを感じて生きている。あなたのように都市に暮らすものには難しいことかもしれないけれど。

 

MAHO そうですね。エネルギーというものを意識する機会がありません。

 

JASI 葉っぱひとつをみても、乾燥していたり、ヒビが入っていたり、生き生きしていたり。植物でも各々エネルギーは違うでしょ?

 

例えば、私がシャンプーやスクラブを作る時、1キロのパチュリオイルと1キロのターメリックを入れたとして、同じものを次の日つくったとしても、同じものはつくれない。ひとつの植物をとってもエネルギーは常に変化しているから。植物が持つエネルギーを製品に注ぐのは、化粧品づくりにおいて大事なことなの。時にはレイジーだったり、ハッピーだったり、ワクワクだったり、私達の感情と同じよ。

 

MAHO 人間みたいに植物にも感情があるんですね。

 

JASI 私達みたいに呼吸をしていないとしてもね。

 

MAHO それはどうしたら感じられますか?

 

JESI 地球に寄り添うこと。私が植物と話せるといったらクレイジーかもしれないけど……もちろん、私は植物とは話せないわ。でも、化粧品をつくるとき、彼らの輝きを感じる。彼らを愛し、新しい命を与えているの。だから本当は学ぶ必要なんてない。ただ愛して理解することが大事。植物にエネルギーがあるというのはバリの人々が皆理解していることよ。もちろん人にもエネルギーがあるわ。喋るのも考えるのもエネルギーを発すること。

 

 

バリに高いエネルギーが宿るのは、人々の地球への愛

このインタビューはボディ、フェイシャル、ヘアトリートメントを受けた後。驚くほど肌がピカピカになった。

 

MAHO 始めてウブドに来た時、強いエネルギーを感じました。目に映る植物や空気までもが振動しているように感じたんです。

 

JASI そうよ。ここは私自身どこよりもエネルギーを感じる場所。それはバリの文化に理由がある。バリの人々は、常に母なる地球のことを考えているの。

 

MAHO バリの人々はヒンドゥー教ですよね?

 

JESI そうね。私達のほとんどはヒンドゥーだけど、ヒンドゥーもクリスチャンもイスラムも一緒。ただ文化が違うだけ。神はここに、全てに宿っている。全ては神であり、全ては神が創ったもの。

 

私がバリの文化の好きなところ。例えばココナッツを用いたビジネスを始めるとしたら、多くの人は大きなココナッツだけを育てて、小さなココナッツは切り落として、間引きしてしまう。なぜならこの時目的はひとつ、お金を稼ぐことだから。

 

一方で、バリの人々は小さなココナッツも黄色いココナッツも緑のココナッツも全て育てる。彼らは、地球の恵みを無駄にすることはしない。自然を無駄にしてしまうことを悲しむの。多くの人が水を無駄に使ったり、ビジネスのために自然の恵みを切り落としてしまったりするけど、とてもそれは悲しいことだと感じるわ。

 

 

MAHO なるほど

 

JASI もちろんビジネスも大事。私達はお金がないと生きられないし、スタッフには給料を払わないといけない。でもお金が1番ではない。生きて行くためにそんなに沢山のお金は必要ないでしょ?

 

健康と食べ物は毎日必要。それは全て母なる地球が与えてくれる。私達はもっと地球を知ることが大切なのよ。地球は生きとしいけるもの全ての母のような存在で、全ての恵みは地球にある。植物や食べ物が育つのも地球があるからよ。もっと地球のことを理解できればあなたがどれだけ恵まれた状況にいるか感謝できると思うわ。

 

MAHO なるほど。バリの人々の地球を愛する心がいいエネルギーを生み出していうことですね。ところで、Cantica spa(サンティカスパ)の“Cantica(サンティカ)”というのはなにか意味があるんですか?

 

JASI Canticaにはサンスクリット語で「真実の愛」という意味があるの。私がスパをはじめた当初はCanticaの意味を知らなかったけど、なぜかとても心惹かれる言葉だった。ある日、言葉を調べてみたら「真実の愛」や「内なる美」という意味を持つことを知って驚いたわ。

 

MAHO ぴったりの言葉を選んでいたんですね。これも言葉が持つエネルギーを感じていたからかもしれませんね。ところで、Canticaの意味にもありますが、美(Beauty)と愛(Love)は、相互関係にあると思いますか?

 

JASI もちろん。

 

MAHO JASIさんが思う「美」って何ですか? どうしたら美しくなれるのでしょうか?

 

JASI 「美」は内側の美しさのことを指すわ。あなたが良い心、愛のある心を持っていれば、あなたは輝き、周りの人々は敬意を持ってあなたに接する。これを「内なる美」と呼ぶの。外見ではなく良い心を持っていることが一番重要よ。

 

そして、きちんと自分をケアするということも大事。愛を持って肌をケアすればそれも「美」になる。鏡で自分自身を見て、愛していればケアをしたくなるでしょ? 愛のエネルギーを持ってケアすれば、あなたの肌は輝きをもつわ。そしてケアにはもちろんプロダクトも大事ね。

 

 

MAHO なるほど。ケアにはどんなプロダクトを使ったら良いでしょうか?

 

JASI 美容は決して高ければ良いものじゃない。例えば、あなたが果物を食べて剥いた皮。きっとあなたは捨ててしまうでしょ? でも皮には色々な栄養が含まれていて、とても肌にいいの。ね、この世に捨てるべきゴミなんてないでしょう? プラスチック以外は。食べられるものは全て肌の栄養にもなるのよ。

 

MAHO 都市のライフスタイルでは、きちんと自分自身をケアする時間もなければ、お手軽なケミカルの入った化粧品を選んでしまいがちです。

 

JASI ケミカルは簡単だもの。彼らはビジネスとして化粧品を売っているでしょ。彼らは顧客の肌の健康なんて考えてはいない。ビジネスを拡大することだけ。そこに愛はないわ。自分の利益だけを考えるのではなく、愛をシェアすること、そういったプロダクトを選ぶことが大事。

 

 

愛のエネルギーはいい香りがする

Cantica spa

MAHO Cantica spaの商品はどれもいい香りで、とても幸せな気持ちになります。

 

JASI なぜそうなるか分かる? なぜならあなたは心を開いているから。あなたは幸せを受け取る準備ができているから。いくら良い商品があっても、あなたが怒っていたら、その商品から幸せを受け取ることはできない。幸せを受け取るには、あなたが心を開いて受け取る準備をする必要があるの。

 

MAHO そうですね。毎回ここにくると東京では感じられないエネルギーを感じます。緑はキラキラして、空気が振動して見える気がするんです。私はエネルギーを見ているんでしょうか?

 

JASI なぜならここには沢山の愛があるから。愛があるとこにエネルギーは集まるの。

 

ある時ある実験をしたの。スタッフが3人ずつグループになって、同じ材料でボディオイルをつくった。片方のグループには、愛の気持ちでオイルをつくってもらった。そしてできたふたつのオイルをその場にいなかったスタッフに嗅いでもらったの。そうすると、全員が愛の気持ちを込めてつくったグループのオイルの方が良い香りと答えたのよ。愛は感じることのできるエネルギーなのよ。ここにいる人は皆笑顔でしょ。愛のエネルギーがある。だからあなたはそれを感じたんじゃないかしら。

 

MAHO  JASIさんはこのスパでどうやって良いエネルギーを維持していますか?

 

JASI 人間には良い日もあれば悪い日もある。私もミスをするし、スタッフを怒らすことも、スタッフを怒ることだってある。でもそれが人生よ。ひとつは感謝をすること。自分がどれだけ恵まれているかということに。スパを支えてくれるお客さんやスタッフに感謝をすること。そしてもうひとつは許すこと。誰かがミスをしたとしても、感情的にならずに5分待って、理解するの。人間なんだからミスもおかすのはあたりまえ。どうして彼や彼女がそういうことをしてしまったのか理解して、心の底から許すのよ。怒りをためておくのは、体にもエネルギーにも毒。理解をして許せばエネルギーも正しいところに戻るの。なぜなら理解することも許すことも愛のエネルギーだから。

 

愛を感じることができれば、あなたは全てを手にしているということを理解できるようになる。お腹がすけば食べ物があり、喉がかわけば水がある。神は全てを与えてくれている。だから小さなことで幸せじゃなくなったり、怒ったりするのって時間の無駄じゃない? と気づけるようになる。

 

MAHO いつもJASIさんは、世界を理解する上で新しい視点をくれますね。

 

JASI 新しいことはない。あなたも周りの人に気づかせることが大事よ。全てはいつもそこにある。ただテレビのように意識のチャンネルをあわせるだけ。

 

MAHO 私はあなたの愛と美の哲学を多くの人に届けたいと思います。

 

JASI ありがとう。でもそれだけじゃないわ。母なる地球に触れることが今必要なこと。多くの人が、地球のために何をしていいか、どこへ行けばいいか、何時やればいいか分からず答えを探している状態だと思う。でも1ガロンの水があって、そこにある毒はほんの数滴だけ。毒が入っているとしたらその水を飲もうと思わないでしょ? 同じことがこの世界にも言えるの。この世界は良い人ばかり、ほんの数%だけ毒があるの。多くの人は、地球のことを気にかけている。ただ何をしていいのか分からないだけ。

 

 

MAHO まず自分自身を愛して、それから他人を愛することですね。

 

JASI あなたは理解してるわ。それが私達の方法。そして魚のようでいること。

 

MAHO 魚? 海にいる魚ですか?

 

JASI そうよ。魚が棲む海、海水は塩辛いでしょ? だけど、魚は塩辛くないわよね?

 

MAHO その心は……?

 

JASI 塩辛い海に棲んでいるのに、魚が塩辛くないのは、魚は魚自身でいるから。海の塩辛さに影響を受けていないからよ。あなたがすべきことは、塩辛い海で暮らす魚のように、どんな状況においても強くあなた自身でいること。自分自身のことを、観て、感じて学ぶこと。

そうすればあなたはすべてを成し遂げられる。全てに感謝して。お腹がすいたら食べものがある。喉が乾けば飲み物がある。家だって建てられるし、なんだって創れるの。それに感謝、感謝、感謝、感謝をしなさい。そうすれば、あなたが進むべき道は開かれるわ。

 

 

 

JASIの話の中で、バリの持つエネルギーは、人々の地球への愛の振動であったということが分かった。愛のエネルギーが、我々のような旅行者までも癒してくれていたという事実にまず感謝をしたい。「理解し、許し、感謝をする」この3つが愛のエネルギーを保つ方法だということもJASIは明確に伝えてくれた。そして最後には、周りに影響されず自分自身でいれば、それぞれの人の道は開けると力強く繰り返した。1時間ほどのインタビューではあったが、私達、肉体を持つスピリットが、良く生きる術を全て教えてくれたように思う。私達は地球の一部。体は、地球に芽吹いた恵みでつくられ、食物も命も循環を繰り返す。都会の生活に苦しくなることがあったら、自然に触れてこのことを考えて欲しい。そしてもしあなたに癒しが必要ならば、ぜひバリのウブドにあるCantica spa(サンティカスパ)でエネルギーを洗浄してみてはいかがだろうか?

 

Cantica spa(サンティカスパ)

  

Cantica Spa Jasmine

 

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Cantica Spa ALAMI

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