映画で学ぶ|ビニー/信じる男 Bleed For This

日常会話で使えるフレーズ

I feel like I should be~の使い方

日本で英語漬けになる環境を作るのが難しいなら、日本語字幕がない映画の公式予告編でリスニング力を鍛えましょう。映画情報を知ることができて、リスニングの学習にも役立ちます。英語フレーズや表現、日本との文化の違いなどのワンポイントの解説から、すべての英語のセリフと翻訳も掲載しています。今回は実在するボクサー、ビニー・パジェンサを描いた『ビニー/信じる男』です。

作品情報

『ビニー/信じる男』

原題:Bleed For This

日本公開:2017年 7月21日(金)

 

 

あらすじ

アメリカ、ロードアイランド州プロビデンス。自惚れ屋のビニー・パジェンサは、世界ジュニアミドル級のチャンピオンだ。ある日、交通事故で首を骨折し瀕死の重傷を負う。その痛々しい姿に、誰もがビニーの選手生命は絶たれたと思い周囲の人間たちは離れていく。だがビニーは諦めていなかった。彼は命を懸けトレーナーのケビンと共に、どん底から王座奪還をめざす。 

 

みどころ

世界のスポーツ史上類をみない、超人的なカムバックを目指した実在するボクサー、ビニー・パジェンサ。元世界チャンピオンの彼は、重大な事故にあい再起不能といわれながらも再び王者に返り咲く――まさに自分を信じる男。そんな、彼の半生を描いた『ビニー/信じる男』は、凄まじい彼のハングリー精神にフォーカスした、ドラマティックかつスリリングな真実の物語です。一人のカリスマの波乱万丈な人生が、自分を信じることの偉大さ、それがいかに生の躍動となるかを教えてくれる感動作となりました。

 

 

知っておきたい英語・文化のワンポイント

I should be…じゃなくて、I feel like I shouldを使う感情表現とは?

自分の実力に自信のある今回の主人公ビニー。ボクシングの試合で勝った後のインタビューで、こんなコメントを残します。

 

I feel like I should be on a box of Wheaties doing a Gatorade commercial.

ゲータレードのコマーシャルに出ながらウィーティーズの箱に俺が載るべきだって思うね

 

“Wheaties”や“Gatorade”が何だか分からないと、まるでチンプンカンプンな文章ですが、“Gatorade(ゲータレード)” は日本でも販売されているスポーツドリンク。コマーシャルにはスポーツのスター選手が起用されています。

“Wheaties”は1930年代からアメリカの食卓を飾ってきたシリアルの名前で、箱のデザインにはこちらも同様、代々スター選手を起用してきています。

 

「とにかく自分はスター選手なんだ」ということを、ちょっとしたヒネリを加えて言い放ったというわけですね。

 

さて、この文章で使われているI feel like I should be…「~すべきだと思う」「~なはずだと思う」。

I should be…に置き換えても意味合いは大きくは変わりませんが、I feel likeを付けることで、自分の感情がより込められた言い方になります。

 

まずはI feel likeが入っていない例文を見てみましょう。

 

A: Aren't you going to bed? It's almost midnight.

A: まだ寝ないの?もうすぐ真夜中だけど

B: I should be tired but I drank too much coffee.

B: 疲れてるはずだけど、コーヒー飲み過ぎちゃったんだ

A: I've told you before, coffee after dinner is not good for you.

A; 前にも言ったじゃない、夕食後のコーヒーはあなたには良くないって

 

自分の体調を客観的に見ているような印象がありますね。それではI feel likeが入った例文も見てみましょう。

 

A: What is bothering you?

A: 何か気になることがあるの?

B: I feel like I should be richer but the taxes are taking all of my money.

B: もっとリッチになってるべきだと思うんだけど、税金がお金全部持っていっちゃうんだよ

A: Well, I guess paying taxes is better than not having any money.

A: そう、無一文でいるよりは税金を払ってる方がいいのかもしれないけどね

 

お金がなくてガッカリしているという感情が入っています。

 

A: Your wife is an amazing business leader.

A: 君の奥さん、すごいビジネスリーダーだよね

B: I feel like I should be working harder, because my wife works so hard.

B: 僕ももっとがんばって働くべきだと思うよ、彼女ものすごく頑張って働いてるから

A: You should.  Maybe if you cooked dinner more often...

A: そうだよ。夕食をもっと作ってあげたらいいかもね

 

猛烈に働く奥さんを前に、自分の力不足を嘆いている気持ちが入っています。I should be~(~すべきだ/~はずだ)というハッキリした言い方に、I feel likeで自分の感情を付け加えることで、話相手にもっと共感してもらえるかもしれませんね。

 

日本語字幕ナシの予告編はこちら!

上で紹介した、I feel like I should be~のフレーズにも注目しながら、さっそく視聴してみましょう。もしまだ日本版の予告編を見ていないなら、この後日本語版とも比較してみては?

 

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