映画で学ぶ|ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ  The Founder

アドバイスで使われる

What you want to be doing is…

日本で英語漬けになる環境を作るのが難しいなら、日本語字幕がない映画の公式予告編でリスニング力を鍛えましょう。映画情報を知ることができて、リスニングの学習にも役立ちます。英語フレーズや表現、日本との文化の違いなどのワンポイントの解説から、すべての英語のセリフと翻訳も掲載しています。今回はマクドナルドの映画『ファウンダー』です。

作品情報

『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』

原題:The Founder

日本公開:2017年 7月29日(土)

 

 

あらすじ

1954年アメリカ。52歳のレイ・クロックは、シェイクミキサーのセールスマンとして中西部を回っていた。ある日、ドライブインレストランから8台ものオーダーが入る。どんな店なのか興味を抱き向かうと、そこにはディック&マック兄弟が経営するハンバーガー店<マクドナルド>があった。合理的な流れ作業の“スピード・サービス・システム”や、コスト削減・高品質という革新的なコンセプトに勝機を見出したレイは、壮大なフランチャイズビジネスを思いつき、兄弟を説得し、契約を交わす。次々にフランチャイズ化を成功させていくが、利益を追求するレイと、兄弟との関係は急速に悪化。やがてレイは、自分だけのハンバーガー帝国を創るために、兄弟との全面対決へと突き進んでいくーー。

 

 

みどころ

まさにアメリカン・ドリームの原点とも言える姿を描いた作品

世界中の企業家たちに今なお絶大な影響を与え続ける世界最大級のファーストフードチェーンを築き上げた男、レイ・クロック。サラリーマン人生も半ばを過ぎた50代にして、マック&ディック兄弟の“マクドナルド”と出会い、手段を選ばず資本主義経済や競争社会の中でのし上がっていく姿は、まさにアメリカン・ドリームの原点を描いています。
本作ではギラギラとした野心と圧倒的な情熱を持ち、アクは強いが人々を魅了するレイをアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた実力派俳優マイケル・キートンが見事に体現。レイの妻役にはローラ・ダーン(『わたしに会うまでの1600キロ』)、マクドナルド兄弟にはニック・オファーマン(『ロング・トレイル!』)、ジョン・キャロル・リンチ(『テッド2』)ら実力派俳優たちが脇を固めています。
世界最強のハンバーガー帝国の創業者(ファウンダー)。彼はどのようにして10億ドル規模の巨大企業を築き上げていったのか? 野心と胃袋を刺激する誰も知らない誕生のウラがいま暴かれる!  

 

 

知っておきたい英語・文化のワンポイント

What you want to be doing is…の使い方

 

私達にはとても身近な存在となったマクドナルド。ビジネスアイデアを思いついた人と、それを広めた人。両者が対立していく過程で、「広めた人」である主人公のレイは、あるビジネスアドバイスを受け、さらに燃え上がっていきます。

 

What you want to be doing is owning the land upon which that burger is cooked.

 

一見、「あなたがしたいことは」と見えてしまう文章ですが、「あなたがするべきことは」という意味になり、「あなたがするべきことは、ハンバーガーを作る土地を所有すること。」という意味の文章になります。

 

What you want to be doing is…を使うのは、アドバイスをする方。しかも経験や知識があり、自信を持って相手に説明するような場面で出てきます。例文を見てみましょう。

 

A: Why are you taking all those pills?

A: なんでそんなに錠剤飲んでるの?

B: I want to lose 5kg by my next birthday.

B: だって次の誕生日までに5キロ痩せたいんだもん

A: What you want to be doing is exercise, not just taking pills.  

A: あなたがするべきことは運動だよ、ただ錠剤に頼るだけじゃなくてさ

 

炭水化物抜きダイエット、りんごダイエットなどなど、ダイエット経験者は皆さんの周りにもいらっしゃいますよね。自分の経験をふまえて話したい時に使えそうな表現です。

 

次の例文は、例えばスピーチを頼まれて困っているような時、経験者に相談するような場面でも出てくる表現です。

A: When I'm in front of a crowd speaking, I get so terrified.

A: 大勢の人の前で話さないといけない時、すごく恐怖を感じるんだ

B: What you want to be doing is imagining that everyone is wearing a funny hat. 

B: 君がすべきことは、皆が変な帽子をかぶってるって想像してみることだね

A: What if I laugh?  

A: それでもし笑っちゃったら?

B: If you're on stage and laugh, they will laugh too.  They'll never know why you're laughing!

B: 君がステージで笑い出したら、見ている人も笑い出すさ。でも君が笑ってる理由は、絶対分からないだろうけどね!

 

アドバイスを求められた時、アドバイスをしたい時。他の方々よりも良く知っていることがあれば、この表現を使ってみてください。もしかすると、この映画の主人公レイのように、アドバイスを受けた相手はピッカーンとひらめいて、大成功するかもしれませんよ。

 

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What you want to be doing is…の部分に注目しながら、さっそくチェックしてみましょう! 「あらすじ」も参考にするとさらに理解度も違ってくるので、わからないところはもう一度チェックしてみましょう。

 

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