『発音の鬼が日本人のためにまとめた
ネイティブ発音のコツ-2』リチャード川口

話題の英語学習本の著者を直撃! Vol.4

 

――なるほど。では、バイリンガル講師の強みとは?

 

もともと僕はバンクーバーで、日本人向けTOEIC®スクールの講師をしていたのですが、生徒は日本語で聞きたいことを質問していました。それがネイティブ講師だと、生徒の言っていることが分からないこともあるし、生徒も聞きたいことが正確に聞けなかったり、言われても100%理解できない。それだと細かい疑問が解決されなくて「思ったように英語力が身につかない……」という生徒も多かったです。

なんとなくの英語ならばそれなりに身に付くかもしれませんが、仕事で英語を必要とする人は、言いたいことをちゃんと伝えられるかがすごく重要です。日本人だって、カタコトの日本語を話す外国人と流暢な日本語を話す外国人のどっちと仕事をしたい? となったら、流暢な人と仕事をしたいと思うじゃないですか。それと一緒ですよね。そういう信頼感や相手に与える印象という意味でも、発音を始め、正確な英語というのは損も得もめちゃくちゃする一番大切な部分なので、細かいところをあやふやに残さないバイリンガル講師は効果的だと思っています。

 

――「英語力のせいで信頼してもらえない」と悩んでいる生徒は多かったですか?

 

もちろんです。仕事で英語を使うとなると、言葉が不自由だとどこかなめられたり蚊帳の外にされる風潮はありますからね。発音のニーズが高かったので、発音に特化したコースを特設したりもしました。学生から移民の方まで色んな生徒がいましたが、「発音が全然ダメで、聞き取りもできない」という社会人経験者の方が多かったです。

あとここ最近は特に、TOEIC®のニーズが先行しているなと感じますね。僕は今もTOEIC®の講師をしていますが、生徒の年齢層が意外に高くて、会社で英語力やTOEIC®が死活問題になっているという方が本当に多いですね。

ただTOEIC®のスコアはあくまでデータ上の信頼で、本当の信頼は面と面を向き合ったときにちゃんとした英語が出てくるかなので、しっかりと実用性のある技術を身につけていくことが大切です。

そんな方々に対してバイリンガル講師ならネイティブばりの本場の発音を教えることができるし、生徒が分かっていないなと感じたら日本語で説明することも出来ます。さらに両言語わかるから、どこが日本語と全然違って難しいかもわかってあげられる。きっちり教えるには最強じゃないですか。
僕自身、バイリンガルを武器に感覚を理屈できちっと説明できるメソッドでずっと教えてきたので、自分が学校を開くとなった時に培ってきたことを共有するために、講師はバイリンガルにこだわりました。もちろんネイティブ講師から英語環境で教わることもすごく大事ですけど、僕が言いたいのは「それだけじゃ不十分」だということです。

 

――RK English Schoolでは、どんなことが学べますか?

 

うちの学校では日本人に必要な“発音”“英語脳”“表現”の3つの技術に特化したコースを用意しました。コース授業は日本語で説明する部分が多いのですが、ラウンジでネイティブスピーカーと自由にコミュニケーションできる環境を用意しています。学校自体は英語環境で、そこで楽しく英語でおしゃべりしてもらえたらいいなと思って。
その他に、マンツーマンレッスンのブースもあって、弱点のある生徒を個別に教えたいと思っています。
コースでは英語を身につける“技術”を、ラウンジのおしゃべりで英語に対する“慣れ”を。さらにバイリンガル講師陣によるマンツーマンで手取り足取り……みたいな。3方向から補填し合えるシステムがいいなと。そんなアプローチで、日本にもっと楽しくて実用的な英語を広めたいですね。

「これを理解すれば、これが出来るようになるじゃん!」っていう希望だったり「発音を聞き分けられるようになってきた!」という成果だったり、それが一番楽しい学習じゃないですか。
これからは英語がますます必要な場が増える世の中になってくると思うので、一人でも多くの人に「英語が出来るようになってきた、嬉しいな」という感覚を体感してほしいなと思います!

 

 

▲『RK English School』教室とラウンジスペース(リチャードさんが覗いています……!)。 個室スペースでは、マンツーマンレッスンを受けることができます

 

●リチャード川口

カナダ生まれ。日本、オーストラリア、アメリカで育つ。バンクーバーにあるTOEIC®専門校で講師を務める傍ら、日英両方の視点から言語を捉えられるバイリンガルだからこそ出来る様々なメソッドや教材を多数開発する。特に単語力を短期間で増やすシステムや、大人になってからでも発音をネイティブ化させる理論は非常に実用的な内容となっており、定期的に開催されるセミナー、ワークショップは常に大好評。TOEIC満点複数回取得。従来の教科書英語ではなく、日本人に必要なポイントを押さえた独自の教育法で感動を与える、リアルな英語教師。
2013年9月に『CD BOOK バンクーバー 発音の鬼が日本人のためにまとめた ネイティブ発音のコツ33 (アスカカルチャー) 』出版。3月から東京に待望の『RK English School』をオープン!

●『RK English School』http://rkenglish.com/rk-english-school/
●『 CD BOOK バンクーバー 発音の鬼が日本人のためにまとめた ネイティブ発音のコツ33 (アスカカルチャー) 』http://rkenglish.com/book-1/

 

★書籍プレゼントのお知らせ★

リチャード川口さんの著書
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ネイティブ発音のコツ33」のサイン本
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◆プレゼント商品
CD BOOK バンクーバー 発音の鬼が日本人のためにまとめた ネイティブ発音のコツ33
著者/リチャード川口
価格/1,600円(税抜)
発行/明日香出版社
(205ページ+CD1枚付・2013年9月発売)

◆当選者数
2名様

◆応募締切
2014年5月20日

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◆提供元
ビードットコム株式会社 Cheer up! English編集部

 

取材・文/甲斐真理愛 撮影/間宵ひろみ


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