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BRIDGETと友人達のLetterを管理するDear B,のEditor達。彼女達の目標は、多くの女の子をBRIDGETのように世界に飛び立たせること。
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HOW TO
2017.09.01

単身ニューヨークに渡り女優から起業家へ

元劇団四季・ミュージカル女優石村友見

Dear B,のコンセプトは「日本の女性達をグローバル基準にアップデートする」ですが、この夏Dear B,は読者のロールモデルになるような輝く日本人女性に出会いました。ニューヨークに暮らし、ヨガスクールを経営されている女性起業家、石村友見さんです。かつては、劇団四季やブロードウェイミュージカルの舞台にも立っていた女優さんでもある石村さんは、すらっと背が高く、全身から溢れるハッピーなオーラが人々を魅了します。

 

今回は石村さんに劇団四季入団から、ニューヨーク渡米、ブロードウェイミュージカルを経てヨガスクールを経営されるようになるまでの経歴とニューヨークで夢を掴むために大切なことについてDear B,編集部が伺っていきます。

石村友見 プロフィール

Body Tone Yoga New York代表

1992年に劇団四季に入団し、翌年「ライオンキング」に女王サラビ役で出演。在団中“仮面鬱病”と診断され練習中に粉砕骨折起こす。怪我をきっかけに2005年単身ニューヨークへ。500以上のモデル事務所を訪ね、オーディションを受け続けるも、英語ができないことを理由に門前払いというニューヨークの洗礼を受ける。その後2,000以上のオーディションに挑戦し、2012年に2,000人の中から抜擢されブロードウェイミュージカル「ミス・サイゴン」ミス・チャイナタウン役を射止める。俳優のかたわらヨガをはじめ、全米ヨガアライアンス認定RYT200を取得。2012年に「Body Tone Yoga New York」を設立。「英語でも学べるニューヨーク・ヨガ留学」が口コミで広がり3年の間に卒業認定講師200人以上、就職率80%で好評に。また日本・中国へ海外特別講師として招待されのべ3,000人以上の指導に携わる。Body Tone Yoga new York HP:bodytoneyoga.com/ スクールのfacebook:@bodytoneyoga/スクールのInstagram:@bodytoneny/石村さん個人:tomomi.ishimura

 

 

Dear B,編集部(以下Dear B,)

今回は9月に行われる「ツーリズムEXPOジャパン2017」のブランドUSAステージでニューヨーク市観光局とのトークショーに向けたインタビューになります。どうぞ宜しくお願い致します。

 

石村友見さん(以下石村)

宜しくお願いします。

 

Dear B,

ニューヨークに行かれる前は劇団四季で活躍されていた石村さんですがそもそもなぜ女優を目指すようになったのですか?

 

石村

中学2年生の時に東京の青山劇場でミュージカルを見て「私もここに立つ」と強く思ったのが女優を目指すようになったきっかけです。そして高校生になって偶然にも同じ青山劇場で平田オリザさん演出の舞台「転校生」のオーディション200人の中から選ばれました。

 

Dear B,

大抜擢ですね!

 

石村

当時は歌や踊りのないストレートプレイに熱中していました。舞台が終った後は平田さん関係の事務所に所属してテレビや広告の仕事もしていました。

 

 

Dear B,

劇団四季入団の翌年に「ライオンキング」で女王サラビの役を射止められたんですよね。ここでも大抜擢ですね!

 

石村

念願のミュージカルで役を頂いてとても嬉しかったです。しかし現実はとてもハードな日々でした。週に6回1日に3時間の公演が2回ある日もあり、走りっぱなし、踊りっぱなしで曲を歌いきる! という毎日。

 

Dear B,

それは想像を絶するハードさですね。

 

石村

結局28歳の時に、ライオンキングの稽古中に複雑骨折をして3ヵ月歩けなくなってしまい、同時期に医師には「仮面鬱」と診断され、劇団四季を退団し、その後渡米しました。

 

Dear B,

なるほど。ここから石村さんのキャリアの第2フェーズが始まったのですね。渡米時はどこで暮らし、どんなライフスタイルを送っていましたか?

 

石村

最初はボストンで語学学校に通い、半年後にニューヨーク、クイーンズに滞在して、モデル事務所を訪ねたり、オーディションを受け続けました。その後ロサンゼルスに渡り、ヨガのライセンスを取得するために3ヵ月間ウエストハリウッドで暮らしました。資格取得後は、ニューヨークに戻り、俳優業を続ける傍らヨガスクールを起業し、ブルックリンに移り住んでからはかれこれ6、7年になります。ニューヨークのクイーンズに暮らした渡米当初は、月4万円のガスが漏れる2畳の部屋で中国の方と4人でシェアをするという貧乏学生をしていました。

 

 

Dear B,

ニューヨークで順調にキャリアを積み上げていらした石村さんですが、ご自身のご経験からもニューヨークで女性が単身で生きていくのは大変だと思いますか?

 

石村

ニューヨークは人材の宝庫なので、女性だけでなく、男性でも生きていくのは大変です。世界レベルの優秀な人材と戦うには、能力はもちろん平均より上であり続ける努力、すぐやる行動力、自分にしかない強みを見つける観察力と冷静さ、なんとかなるという楽観的思考とバランス感覚が必要です。

 

しかし努力した分だけ、得るリターンが大きいのもニューヨークの醍醐味だと思います。もし夢が叶わなかったとしても、そこでもがいた経験や頑張りが後の自分の人生や、自分の国への貢献にも発展し、次なる仕事にも繋がっていくという貴重な経験を得られます。

 

Dear B,

そんな競争率の高いニューヨーク、さらに天下のブロードウェイミュージカル「ミス・サイゴン」の役を2012年に見事に勝ち取られたんですよね。

 

石村

「ミス・サイゴン」の役が通ったと電話を受けた時は、天地がひっくり返るほどの驚きとショックでした。ずっと「ないないないない」と呟いてしまって現実ではないと思っていました。1日中心臓がバクバクしていたのを思い出します。

 

 

Dear B,

本当にすごいことですよね。それこそ世界中からダンサーやアクターが役を目指してニューヨークにやって来ると思うのですが、そんな競争の中から石村さんが役を勝ち取った秘訣というものはありますか?

 

石村

私は元来、敵は常に外にいるものだと思っていました。激しい競争の中で「外国人に勝つにはどうしたらいい?」と試行錯誤し、アメリカ人の喋り方やジェスチャーを真似した時期もありました。しかし敵を自分に設定し直してから、オーディションで自分がどう居るべきかという立ち位置が分かるようになりました。誰かに勝つのではなく、自分に勝つと言いますか、周りの人を目的にしなくなってから、自分に集中することができるようになり楽になったんです。

 

「あの人」、「あのポジション」と外の人のことが気になると途端に終わり見えなくなって苦しくなり、焦りが止まらなくなってしまう……。一方で自分にゴールを設定すると運命に身を任せるのではなく自分で終わりを決めることができる。これはヨガの哲学にもとても似ていて、ヨガでは「内観」と呼ばれていますが、内側に目を向け、自分の中で起こっていることを大事にすることで必要じゃなかったものがはっきり見えてきます。それに気づいたことが私の中では転機でした。

 

 

Dear B,

集中すべきは自分の内面ということですね。石村さんは常に夢を描いて、それを叶えてこられていると思うのですが、どうしたら夢を叶えて、なりたい自分になることができるのでしょうか?

 

石村

理想の自分や未来をつくるには、現状の自分を知ることが一番の近道です。私も含め、実際の自分と思い描く自分には大きなギャップがあることに気づくこと。このギャップが自分を痛めつけ苦しめていることが多々あります。たとえば、背筋がまっすぐだと思い込んでいる人が、実はそり腰で腰を痛めていたり。この思い込みは、体と脳をつなげる伝達がうまく機能していない証拠です。そのせいで自分の可能性や才能を潰している人がたくさんいるのをほっとけないのです(笑) みなさんの明日が、1%でも、軽くて、楽しくて、より良いものになるお手伝いができたらと常に思っています。

 

 

Dear B,

ブロードウェイミュージカルに抜擢されるという夢を叶えられた石村さんですが、同年ヨガスクールを起業されていますよね。なぜヨガスクールをはじめられようと思ったのですか?

 

石村

私がヨガを始めたきっかけが自分の体の痛みをとることだったので、舞台にたつ傍ら体の痛みがとれそうなものなら、ヨガに関わらず色々なワークショップに参加して勉強していました。

 

そのうちに、私のヨガのスタイルを学びたいという人が増え、ある年、1年間のヨガレッスンにコミットできる6人を募集して、1ヵ月に1章ずつメソッドを体系立ててはその内容をトレーニングするという手順で300ページのマニュアルをつくりました。そのマニュアルを基にヨガ講師を育てるヨガスクールをオープンしました。

 

翌々年生徒さんの知り合いの方から、「日本から留学生を受け入れませんか?」というオファーがあり、英語でも学べるクラスを用意し、世界でも活躍できるグローバルなヨガ講師を育てる人材育成プログラムに発展しました。現在はハワイ、シンガポール、中国、日本、アメリカから資格をとりに生徒さんが訪れ、現在まで250人以上の卒業生がいます。

 

昔からひとつにこだわるのはもったいないと思っていたので、ジャンルを壊し、いいとこどりをすればいいという発想で、私が経営しているBODY TONEの資格講座ではヨガの他に、アロマ、ピラティス、タイマッサージ、カラーセラピー、心理学、脳科学の学習やニューヨークの第一線で活躍されている一流特別講師を招いた特別講座を独自のプログラムで行っています。

 

 

Dear B,

単身ニューヨークにやってきて、「ミス・サイゴン」の役をゲットし、ついには起業して華々しくキャリアを積み上げられている石村さんですが、ニューヨークで夢を勝ち取るために大切なことは何だと思いますか?

 

石村

ニューヨークにきて知ったのですが、一流の人は利害関係なく、良いと思った人材には学生だろうと、英語が下手だろうと、人脈というチャンスをくれます。しかしもちろん良い人材でないと人脈は回ってきません。一流の人はそれを見越して人脈というチャンスをくれます。

そして、その人脈を手にしたいなら、絶対条件は人に会いに行くこと、顔だすこと、パーティーにでること。誘われたものは選り好みせず最初は全てに顔をだすのがいいと思います。簡単なように聞こえますが、疲れるし、英語だし、会話についていかないといけないし、つまらない話をすれば相手にされないし、これが意外とできないものです。でも必ずチャンスはやってきます。チャンスに気づき、ものにするには、日々のゴールややりたいこと、手に入れたいことへのアンテナを立てておくことだと思います。

 

ニューヨーク市観光局:http://www.nycgo.com

 

 

石村友見さんトークショー@ツーリズムEXPOジャパン2017

 

9/23に東京ビックサイトで開催される「ツーリズムEXPOジャパン2017」のブランドUSAステージで行われる「Dear B,×ニューヨーク市観光局のトークショー」にニューヨーク在住の女性起業家、石村友見さんにご登場頂きます。

 

ツーリズムEXPOジャパン2017

日時 2017923日 

   11時〜、13時半〜 (45分間のトークショーになります)

場所 ブランドUSAパビリオンステージ

 

 

2018年1月サンマーク出版より「ゼロトレ」出版予定

 

ハリウッド女優やニューヨークエクゼクティブを2週間で体型改善し、ダイエット、不調、コリ、疲れを改善させてきたニューヨーク発! 最強の「体再生プログラム」ついに上陸です。

 

 

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