NYの女性起業家石村友見さんに聞く

ニューヨーカーのヘルシーライフスタイル

日本最大旅行の祭典「ツーリズムEXPOジャパン2017」のブランドＵＳＡステージで行われるニューヨーク市観光局とDear B,のコラボレーションでトークショーに向けて展開してきたニューヨーク在住で起業家・女優の石村友見さんのインタビュー。今回は忙しいニューヨーカーのヘルシーなライフスタイルについてお話を伺っていきます。

石村友見　プロフィール

Body Tone Yoga New York代表

1992年に劇団四季に入団し、翌年「ライオンキング」に女王サラビ役で出演。在団中“仮面鬱病”と診断され練習中に粉砕骨折起こす。怪我をきっかけに2005年単身ニューヨークへ。500以上のモデル事務所を訪ね、オーディションを受け続けるも、英語ができないことを理由に門前払いというニューヨークの洗礼を受ける。その後2,000以上のオーディションに挑戦し、2012年に2,000人の中から抜擢されブロードウェイミュージカル「ミス・サイゴン」ミス・チャイナタウン役を射止める。俳優のかたわらヨガをはじめ、全米ヨガアライアンス認定RYT200を取得。2012年に「Body Tone Yoga New York」を設立。「英語でも学べるニューヨーク・ヨガ留学」が口コミで広がり３年の間に卒業認定講師200人以上、就職率80％で好評に。また日本・中国へ海外特別講師として招待されのべ3,000人以上の指導に携わる。Body Tone Yoga new York HP:bodytoneyoga.com/ スクールのfacebook:@bodytoneyoga/スクールのInstagram:＠bodytoneny/石村さん個人:＠tomomi.ishimura

前回の記事

「単身ニューヨークに渡り女優から起業家へ　元劇団四季・ミュージカル女優石村友見」

「ニューヨーク女性起業家石村友見さんの　ブルックリンのMUST VISIT」

Dear B,編集部（以下Dear B,）

石村さんが思うニューヨーカーとはどんな人達ですか?

石村友見さん(以下石村)

ニューヨーカーに共通しているのは誰もが夢や目的を持ってこの国に来ていること。基本的に学びという受け身の場所ではなく、挑戦の街であってエネルギーが強く、プライベートも仕事もエンジョイしている人が多いですね。

Dear B,

石村さん自身が自分をニューヨーカーだなと感じることはありますか？

石村

いい意味で自己中な時に感じます。ニューヨークでは誰も他人のことを気にしていないので、自分がどう見られているなどを気にする必要がなく「みんな自分にしか興味がない」と知ることで色々楽になりました。日本にいた頃は、将来について考えすぎたり、落ち込んでしまうことが多かったのですが、Time is moneyのニューヨークでは、悩んでいる暇があったら練習すること、そうでないと世界の技術に到底及びません。自分に代わる人材はいくらでもいるとも知ったので「その中で自分の強みは何か？」と常に考え、できなくても「できます！」と即答し、その納期まで100％でなくとも85％まで近づける努力すればいいと思えるようになったことも大きいです。逆もしかり、できないことはできない、できそうなことにはとことんやるという思考に変わりました。

またニューヨーカーはYES or NOがはっきりしていて、お金のことなど、契約上しっかりしています。もし、気を使いすぎて言葉を濁したり、直接言えなかった場合「言わなかったあなたが悪いでしょ」と言われ自分が損をします。時々YES or NOをはっきり発言しすぎて日本の仕事の時は、ひかれないように気をつけています。

Dear B,

なるほど。競争の激しいニューヨークですが、そんな街で戦っていく上で大事なことは何だと思いますか？

石村

世界中から自分が得たいポジションを狙い定めて集まってくるので、物価の高さ、エネルギーが強さ、ビザ問題などで心身の健康を崩してしまう人も少なくありません。自分がニュートラルでいられるバランス感覚や心身の健康を保つことが大事だと思います。

Dear B,

心身の健康は大切ですよね。ニューヨーカーは心と体のケアをどのように行っていますか？

石村

一流の方々は健康をお金で買っています。パーソナルトレーナーをつけたり、運動靴やリュックで通勤したり、ジムやヨガスタジオ、食べ物などもすごく気を使っています。ベジタリアンのレストランが流行っていますし。コールドプレスジュースや、高級ジムなど高価でも良質であれば自分への投資として積極的に支払います。ニューヨークにはワンブロックごとにヨガスタジオがあり、歯を磨くような感覚でヨガを生活に取り入れているニューヨーカーが多いです。

Dear B,

やはりニューヨークはヨガ人口が多いんですね。彼らはヨガをどのようにライフスタイルに取り入れていますか?

石村

マインドフルネスが全米で流行ってから、瞑想を日常に取り入れる人が増えていて、瞑想自体がポピュラーになっていますね。ヨガに関しては、ヨガマットを背負いながら通勤しているニューヨーカーを多く見ます。暖かい時期は無料の屋外ヨガが盛んなので、たくさんの人が参加していますよ。

Dear B,

ヘルスコンシャスなニューヨーカーの間で流行っているヘルシーフードやスポットはありますか？

石村

私のお気に入りはクロエというベジタリアンカフェで、乳製品やオイル、お肉を使っていないのにとにかくおしゃれでかわくて、本当においしいくて、オーナーがとにかくかわいい!　今までのベジタリアン食のイメージを払拭してくれました。人気のヘルシーフードはタイガーナッツやチアシード、あとキヌアなどのスーパーフードですね。

休暇があるとクリパルセンターというボストン近くのリトリートセンターに出向いたり、メキシコ、アイスランド、カナダ、マイアミ、セドナ、ラスベガス、ポートランドに休暇をとりに行く人も多いですね。ニューヨークから4、5時間で行けるカリブ海ツアーはニューヨーカーに人気です。

Dear B,

ニューヨークにはどんなヨガのイベントがありますか?　観光で訪れた人にも参加できるものを教えてください。

石村

ブライアント・パークヨガ
ワシントン・スクエアーヨガ
セントラル・パークヨガ
プロスペクト・パークヨガ
ハーバー・ピアーヨガ

すべて、オンラインで事前予約をする無料のヨガイベントです。暖かい時期の６月から９月頃まで野外でヨガや運動を楽しめて、ヨガマットも無料で貸し出ししているので、通勤後も気軽に参加できます。Body Tone Yogaの留学生もこの時期を狙ってプログラムを構成していますので、留学生も海外の方との交流ができたりして楽しんでくれています。

ニューヨーク市観光局：http://www.nycgo.com