映画で学ぶ|リベリアの白い血 Out of My Hand

日常会話で使える表現

○○ is the easy part

日本で英語漬けになる環境を作るのが難しいなら、日本語字幕がない映画の公式予告編でリスニング力を鍛えましょう。映画情報を知ることができて、リスニングの学習にも役立ちます。英語フレーズや表現、日本との文化の違いなどのワンポイントの解説から、すべての英語のセリフと翻訳も掲載しています。今回はアメリカを拠点に活動する日本人、福永壮志監督の描く『リベリアの白い血』です。

作品情報

『リベリアの白い血』

原題:Out of my Hand

 

あらすじ

リベリア共和国のゴム農園で働くシスコは過酷な労働の中で家族を養っていた。仲間たちと共に労働環境の改善に立ち上がるが、状況は変わらない。そんな時、シスコは従兄弟のマーヴィンからニューヨークでの生活のことを聞き、より良い生活のために愛する家族の元を離れ、自由の国アメリカへ単身で渡ることを決意する。

NYのリベリア人コミュニティに身を置き、タクシードライバーとして働き出したシスコ。移民の現実を目の当たりにしながらも、都会の喧噪や多種多様な人々が住むこの地に少しずつ順応していく。しかし、元兵士のジェイコブとの予期せぬ再会により、リベリアでの忌々しい過去がシスコに蘇ってくるのだった…。

 

みどころ

日本人監督と日本人カメラマンが描く、NYへ渡る移民の夢と現実

本作は内戦の傷痕が色濃く残るリベリアで、政府公認の映画組合と共に制作された初めての映画。ベルリン国際映画祭パノラマ部門に正式出品されています。

作品の後半には、移民の街・NY に舞台を移し、アメリカで生きるアフリカ系移民の日常が鮮烈に描かれます。主人公・シスコを演じるは、自身も実際にゴム農園で働いた経験のある、リベリア人のビショップ・ブレイ。映画初出演ながら堂々たる演技で、リベリアと NY で揺れる男の感情を見事に体現している演技にも注目したいところ。

また、日本でも根強い人気を誇る元バトルスのタイヨンダイ・ブラクストンが音楽を担当し、作品を引き立たせています。さらに、NYを拠点に活躍し、本作品が長編デビューとなる、いま欧米で注目を高めている日本人監督の福永壮志さんと、製作中にマラリアで病死した天才カメラマン村上涼さんによる心魂のフィルムであることも、本作品の見る上でみどころになるのは言うまでもないのではないでしょうか。

 

 

知っておきたい英語・文化のワンポイント

日常会話で使える、…is the easy part. の使い方

アメリカ、ニューヨーク。この言葉を聞くと、「アメリカン・ドリーム!」とか「自由!」とか、ポジティブなイメージがありますね。今回の映画は、そこに集まる移民の現実を映し出していきます。リベリアからニューヨークに、より良い生活を求め海を渡った主人公のシスコ。既にニューヨークにいた従兄弟のマーヴィンが、シスコを支えます。タクシー運転手となったシスコに、マーヴィンは様子を聞きますが、その時にシスコが言った言葉がこちら。

 

Driving is the easy part. 

運転の方は問題ないんだけどね。

 

ここで使われている、”the easy part”、実はセットのように”the hard part”が言葉の裏に隠されています。「運転については問題ないんだけど、大変なのは〇〇の方で・・・」ということで、シスコにはちょっと困ったことがあるのが推測される言い方です。例文を見てみましょう。

 

A: Check it out! I made a diet plan.  I'm gonna cut out all carbs and sweets and I'll lose 5 kilos in 3 months.

A: 見てみて! ダイエット計画立てたの。炭水化物とスイーツ抜きで、3ヵ月で5kg痩せるよ

B: Making a diet plan is the easy part, you know.  Too bad, I found a new cake and got one for you.  Oh well... Who shall I give it to?

B: 計画立てるのは簡単なんだけどね。あーあ、新作ケーキ見つけたから、あなたのために買ってきたのに。残念・・・これ、誰にあげようかな?

A: Wait wait!!! I'll make that cake the last one. 

A: ちょ、ちょっと待って!!! 最後のスイーツってことで食べるよ

 

「計画を立てるのは簡単だけど、実際にダイエットをするのは大変なんだよね」と、ダイエットしようとしている友人に忠告しているような場面で使えますね。

もうひとつ例を見てみましょう。

 

Company President:  There'll be 10,000 people gathered at tomorrow's event.  Be well prepared.  There can be no mistakes.

社長:明日のイベントには、1万人が集まる予定だ。しっかり準備して、失敗のないように

Employee A: Making this announcement is the easy part.  Does he have any idea how tough it's gonna be there tomorrow?

社員A: そう、言うのは簡単だけどね。明日の現場はものすごく大変だって分かってるのかな?

Employee B:  Probably not.  He never attends these events.

社員B: 現場に来たことないから、分からないんじゃない

 

大きなイベントなどを前に上司が社員に檄を飛ばすような時。大変な思いをさせられる社員の立場になると、こんなグチも出てきますよね。” …is the easy part.”と相手が言っていたら、その裏にある大変な部分も、理解してあげられるようにしたいですね。

 

日本語字幕なしの予告編で聞いてみよう

上のフレーズを聞き取りながら、予告編を見てみましょう。「あらすじ」も参考にするとさらに理解度も違ってくるので、わからないところはもう一度チェックしてみましょう。

 

 

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