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HOW TO
2017.11.03

コワーキングスペース潜入レポート

ポーランド・ヴロツワフ「IdeaPlace」

ポーランドの南に位置するかわいい街ヴロツワフで出会った、素敵なコワーキングスペース「IdeaPlace」をご紹介します。

 

*ポーランドがデジタルノマドにおすすめな理由はこちらの記事をぜひご覧ください。

デジタルノマドに今ポーランドをおすすめする5つの理由

 

コワーキングスペースとは

 

コワーキング(Coworking)とは、オフィスを共有しながら働くスタイルのこと。コワーキングスペースはデスク、ネット環境、会議室などを提供し、ユーザーは利用料を払って、個人のパソコンを持ち込んで仕事をします。利点は、リーズナブルに仕事場を持てること、自宅に比べてオンとオフの切り替えがしやすいこと、人脈を広げられること、など。フリーランスの利用者が多いですが、企業の雇用形態が多様化するにつれて少しずつ企業の社員の利用も増えています。

 

ポーランドのコワーキングスペース事情

 

ポーランドには、現在100個所近いコワーキングスペースがあります(coworker.comの登録情報より)。街の人に聞いてみましたが、コワーキングという働き方の認知度はまだそれほど高くないようでした。ただ、人口の67パーセント以上がインターネットを使い、36パーセント以上がFacebookアカウントを持っているというデータからも、ポーランドが IT 先進国であり、デジタルノマドが活躍できる環境が整っていることは確かです。

 

ヴロツワフのコワーキングスペース「IdeaPlace

 

ヴロツワフはポーランドで4番目に人口が多い都市。街中にたくさんのドワーフ(小人)の像が設置されていることで知られる楽しい街です。IdeaPlaceオーナーのエヴァさんと利用者のヤンさんにインタビューしました。

 

IdeaPlaceオーナーのエヴァさんインタビュー

2017年にヴロツワフ市からクリエイティブビジネスの賞を受賞した。受賞記念を手にするエヴァさん

 

---このコワーキングスペースを作ったいきさつを教えてください。

 

もともとヘッドハンティングの大手企業に勤めていたのですが、フリーランサーの友人たちが仕事をする場所がないのを見て、一念発起したのです。2011年に、IdeaPlaceを作りました。これは、私が情熱を持って取り組んでいる、心から好きな仕事です。

 

---どんな職業の人が集まっていますか?

 

法律家、建築家、プログラマー、映画プロデューサー、それから、各国を飛び回る営業マンもいます。

 

---海外から来ている人もいますか?

 

ポーランド人が一番多いけれど、他の国から観光ビザで来て3ヵ月ほどヴロツワフに住んでまた帰る、という人もいますよ。企業のヴロツワフ支社を立ち上げるためにしばらく滞在するという人もいます。国は、アメリカ、カナダ、ニュージーランド、イラン、フランス、ドイツ、ベルギー、スペインなどさまざまです。

 

---日本人がここに来て、なじめそうですか?

 

ええ、もちろん。映画、スキー、ビジネスセミナーなど、イベントを企画しているので友達もできるし、隣にすわって仕事をしながら話をしたりすることで、ネットワーキングできます。これまで日本人は来たことがなかったけれど(笑)、大歓迎です!

 

IdeaPlace利用者ヤンさんインタビュー

2年前、友人に教えてもらってからここを利用しているというヤンさん

 

---どんなお仕事をされていますか?

 

ディーゼルエンジンを売るイギリスの会社に勤めて、カスタマーサポートの仕事をしています。本社はイギリスで、ポーランド支局はクラコフにありますが、私が担当している地域が、ポーランド東部、チェコ、ドイツなので、お客さんを訪問しやすいよう、家族と一緒にヴロツワフに住んで、リモートワークをしています。

 

---いつからIdeaPlaceを利用しているのですか?

 

リモートワーカーになってから、4年間は自宅で仕事をしていました。2年前、友人から「コワーキング」という言葉と「IdeaPlace」という場所を初めて聞いたんです。それからは、お客さんのところへ出張している時以外は、ここで仕事をしています。

 

---利用してみてどうでしたか?

 

自宅で働いていた時は、わかると思いますが、連絡手段はスカイプ、電話、Eメール。話す相手は壁ぐらいしかなくて(笑)。それから、小さい子どもがふたりいるので、ワークとライフを分けるのが難しかった。まぁ、大丈夫、やっていけるとは思ったけど、「すごくいい」ってわけではありませんでした。ここでは、受付で「おはよう」「週末どうだった?」って声をかけてくれるし、コーヒーを片手に、違う業界、違う仕事、違う国、いろんな人と話ができる。飲みに行ったりする友達もできました。もっと早く知りたかったなと思っています。

 

IdeaPlaceの中を見せてもらいました

 IdeaPlaceは街のメイン広場に面していて、外に出れば気軽に買い物や食事ができます

 

ここが入り口

 

入り口横にドワーフ発見!

ぐるぐる階段を登っていきます。もちろんエレベーターもあります

 

受付は明るい雰囲気。写真左は広報担当のユッタさん

 

利用者の方々。アットホームな雰囲気の中、楽しそうにお仕事しています

 

壁に飾ってあるのはヴロツワフ出身のアーティストの作品

 

ガラスの向こうはスタートアップ企業などが利用するマイクロオフィス

 

こちらはセミナールーム。この日は就職支援セミナーの予定が入っていました

 

セミナーで使うアイデア出しの付箋

 

お菓子やドリンクでホッと一息。ここで話がはずむことも多いようです

 

いかがでしたか。これをきっかけに、日本のデジタルノマドやリモートワーカーのみなさんが、ポーランドを選択肢に入れてくださったらうれしいです!

 

IdeaPlace

opening hours: 8:00 - 18:00 

pl.Solny 15, 50-062 Wrocław

phone: +48 71 34 09 200 fax: +48 71 34 09 201

e-mail: office@ideaplace.pl

http://ideaplace.pl/en/

 

取材・文 REGION(西川倫子)

取材協力   ポーランド政府観光局

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