映画で学ぶ|スター・ウォーズ/最後のジェダイ Star Wars:The Last Jedi

日常会話やビジネスでも
使われるキーワードrawの使い方

映画の公式予告編でリスニング力を鍛えましょう。映画の情報を知ることができて、リスニングの学習にも役立ちます。英語フレーズや表現、日本との文化の違いなどのワンポイントの解説から、すべての英語のセリフを掲載しています。今回は「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」です。さっそくチェックしてみましょう。

作品情報

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』

原題:Star Wars: The Last Jedi

日本公開:2017年 12月15日(金)

 

あらすじ

前作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』で、家族を待ち続ける孤独なヒロインだったレイ。砂漠の惑星ジャクーで暮らしていたが、ある日キュートなドロイドBB-8と出会い、伝説のジェダイ騎士ルーク・スカイウォーカーを探す冒険に巻き込まれていく。そしてレイ自身も気づかなかった強大な力“フォース”が覚醒。カイロ・レンとの戦いの末、ついにルークと対面し、ライトセーバーを渡そうとしたところまでが描かれていた。

一方、祖父ダース・ベイダーを崇拝し受け継ごうとするカイロ・レンは、銀河の支配をもくろむファースト・オーダーの一員。しかし最高指導者スノークには、まだライトサイドの心が残っていると言われ認めてもらえず、久しぶりに再会した父ハン・ソロを殺してしまうのだった。

本作『最後のジェダイ』では母であるレイアの命をも奪おうとするカイロ・レン、そして強大なフォースの使い方が分からず行き場を失ったレイの姿が映されている。レイは「教えて、私はどうしたらいいの?」と問いかけるが、その先に手を差し伸べるのはまさかのカイロ・レン。

“光”と“闇”の間で揺れ動く2人を待ち受ける衝撃の運命とは? そして、ルークは2人の運命に何をもたらすのか?衝撃の展開が待ち受けている。

 

『フォースの覚醒』の“その後”を描く衝撃の「スター・ウォーズ」とは?

前作『フォースの覚醒』は銀河の独裁をもくろむファースト・オーダーと、それに抵抗するレジスタンスが戦う世界。描かれたのは、フォースを巡るドラマであり、ジェダイ騎士唯一の生き残り、ルーク・スカイウォーカーを探し求める冒険でした。
その前作でフォースを覚醒させたレイは自らの力に困惑し、本作『最後のジェダイ』ではルークに進むべき道を示して欲しいと願い出ますが、訓練を受けても表情は曇ったまま。一方、父ハン・ソロを手にかけ“闇”の力を手にしたかと思われたカイロ・レンは、母であるレイアの命をも奪おうとしますが、苦悶の表情を浮かべます。
光と闇の間にいる二人の運命は? そんな壮大なストーリーを支えるお馴染みのキャラクター達、人気ドロイドのR2-D2、BB-8、チューバッカの横で大絶叫する人気急上昇中の新キャラクター、ポーグの存在も見逃せません。
『フォースの覚醒』の興奮はそのままに、戦慄の予感に満ちた『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』が幕を開けます。

  

 

知っておきたい英語・文化のワンポイント

予告編に2度も登場する“raw”の意味は?

スター・ウォーズファンが待ちに待った新作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の予告編解禁。悪に未だなりきれていないカイロ・レンと、対立する主人公レイの迷い。心の機微を見事に映し出す今回の映画は、まるで大人になる前のティーンネイジャーの心理にも通じるものがありそうと筆者は感じています。

さて、今回の予告編を見ていて、違う人物によって2度も発せられた言葉が“raw”。次のように使われています。

When I found you, I saw raw, untamed power.

I’ve seen this raw strength only once before.

“raw”というと、お肉を思い浮かべる方がいらっしゃるかもしれませんね。raw meatは生肉のことになります。お肉に限らず、卵やシーフードにも使われる単語なので、レストランのメニューに注意書きとして、このように書かれていることがあります。

 

Consuming raw or undercooked meats, poultry, seafood, shellfish or eggs may increase your risk of foodborne illness.

、またはよく火が通っていない肉、鳥肉、魚介類、貝類、あるいは卵を食すことで、食べ物由来の疾病を患う危険性が高まる可能性があります。

 

私達に身近な“raw”は、食べ物に関するものですが、今回の映画では、raw power、raw strengthと、力や強さなどと共に使われています。

この場合の“raw”は、「まだ完成の段階まで至っていない状態」を指すもので、物に対して使えば、加工前の状態、これから整理したり、磨きをかけたりしようというところ、という意味になります。例えば…

raw silk 「生糸」、raw wood「原木」、raw land「更地」「未開拓の土地」などなど。もし仕事で情報収集をすることがあれば、集めたデータをraw dataといい、そのデータをもとにグラフなど資料を作ってプレゼンテーションを行いますね。

 

予告編で2度も使われているこの“raw”という言葉。もしかすると光と闇の世界のはざまで揺れているレイとカイロ・レンには、ぴったりの言葉なのかもしれませんね。

磨きをかけて、ジェダイ騎士にレイはなれるのか、ダースベーダーのような存在にカイロ・レンはなれるのか……その二人がどんな風に力をつけていくのか、目が離せなくなりそうです。

  

 

予告編動画でチェックしよう

上のフレーズを聞き取りながら、予告編を見てみましょう。「あらすじ」も参考にするとさらに理解度も違ってくるので、わからないところはもう一度チェックしてみましょう。

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