外国人専門結婚相談所CEOに聞く

知っておきたい！ 国際結婚のリアル(2)

――なるほど!　つまり、日本人らしさもありつつ主張もできないと国際結婚は難しいということですね。結婚をすると苦労する欧米男性のタイプってあるんでしょうか？
×自分が絶対に正しいと思っている男性

×相手の話を聞かない、受け入れない男性、思いやりのない男性

×上から目線で、オレさまな男性                           　　　　　　　　　　　　　

でしょうか。

――結婚すると苦労するタイプの男性に関してはどの国も一緒ですね。いざ結婚が決まった時のビザの手続きなどに関して教えていただけますか？
ビザの手続きに関する法律は頻繁に変わりますので、最新情報を弁護士など専門家に相談するようにしてください。最近は、素人がブログなどでご自分の国際結婚の経験で法的な記事を記載していることがありますが、記載されている日付が最新かどうか？　信頼できるソースかどうか？　確認する必要があります。

結婚が決まった場合にはフィアンセビザ、もしくは配偶者ビザのどちらかのビザを申請します。どちらのビザも半年以上は取得に時間もお金もかかります。男性側のサポートがあってこそ、ビザの取得が可能です。日本語と英語で対応してくれる移民弁護士に依頼するとスムースです。

また注意して欲しいのが、交際期間中の米国訪問。観光ビザで彼に会いに行くというのは、ビザ発行国から見るとグレーゾーンで、空港の入国審査で滞在先の質問をされたときに、滞在場所を「彼の家」と答えると、別室で拘束され手荷物を全てチェックされるということが頻繁に起こっています。この際、一定の期間入国拒否をされるケースもあるので、十分に気をつけてください。

――やはり結婚手続きに関しては慎重に取り組む必要がありますね。ちなみにアメリカは離婚率も高いイメージがあるのですが、離婚の手続きはどうなっているのでしょうか。

過去成婚したカップルのうち、離婚者がいないので詳しくはわかりませんが、州によって半年から１年の別居の猶予期間をあたえられ、離婚成立までにかかる年月も異なるようです。成人していない子供がいる場合は、離婚しても両親が交代で子育てに携わるのは必須で、州によっては、離婚をしても近くに住み続ける義務がある場合もありますので離婚が成立しても、日本人女性がすぐに日本に帰国できるとは考えにくいです。また、2014年4月1日、日本がハーグ条約に加盟したので、離婚後日本人女性が、夫の同意の無いまま、子供を日本に連れて帰ってしまうと、誘拐罪で訴えられてしまう可能性もあります。

――なるほど。離婚に関してはかなりハードルが高いんですね。それでは最後に、日本で外国人のパートナーを探してはや５年。国際系のパーティや外国人の多い場所にも顔を出すが、日本では理想の人に出会うことができない！！とデスパレートな私（編集M　26歳）に、国際結婚成就に関してアドバイスをください!！

日本国内の外国人男性が集まる場所、飲み屋などでの出会いは、結婚に真剣な男性を探すことが難しいですね。六本木などで行われるパーティではピュアな欧米人男性には出会いにくいと思います。女性が20代であれば、年齢的に結婚には余裕はあるので、とりあえず、外国に住んでみる、海外で仕事をしてみる、という経験からはじめた方が自然ですし、信頼できるベストパートナーに出会える可能性が高いと思いますよ。結婚相談所でお相手を探すメリットは、バックグラウンドや年収などあらかじめわかった状態でコミュニケーションをスタートできることですね。ご縁のあるみなさまの幸せな結婚を応援しています。