『ごちそうさんっていわしたい!』記念
キャラクターたちの英語で名セリフ13

あのドラマの名セリフを英訳!!

人気ドラマに登場する、感動したセリフ、格好いいセリフなどを英訳して紹介するこのコーナー。今回は『ごちそうさんっていわしたい!』放送記念として、3度目の登場となるNHKドラマ『ごちそうさん』から、主人公の家族やその友人・知人を特集します。名セリフだけでなく、「?」と思うような迷セリフなどもありますので、お楽しみに!

 

◎西門家編

 

西門正蔵

「私は困難から逃れる事と引き換えに自分の生きている価値のようなものを永久に失ったんやと」

“Since I’ve been running away from all the difficulties, my life seemed lost its value forever.”

→正蔵がめ以子と悠太郎に贈る手紙の中の一文。この手紙はかなり泣ける内容で、どこを切り取ろうかと思ったのですが、自分自身の過ちをキチンと言葉にすることで、二人の未来へのメッセージとしたこの言葉を選びました。

 

西門静

「人はみんな一人や。それぞれ勝手がちゃう。理屈もちゃう。そやからこそ、腹の底からひとつになれる瞬間ゆうんは、ごっつぅありがたいな、って分かるんやで。」

“People are all solitude and lonely. Every one of us is different. But that’s why your heart is filled with joy when you can find someone understands you and cares you from the bottom of their heart.”

→め以子の寂しそうな姿を見て心配する泰介に対して諭した静のセリフ。ある意味一人で生きてきた静ならではの言葉ですね。

 

西門和枝

「子供を亡くすいうんは、1年やそこら泣き暮らしたかてどないもなりまへんで。慣れんのに10年、20年。人によっては、一生かかりますさかい。それは覚悟した方がよろしいで」

“The pain of losing your child won’t heal even your eyes are swollen with crying. It takes 10 ~ 20 years to heal. For some, it may take an entire lifetime. So better dig in.”

→活男の戦死報告を聞いて我を失ってしまっため以子へのセリフ。イケズがウリの和枝ですが、彼女の実体験をもとにアドバイスをしている、真の優しさを感じるセリフだと思います。

 

西門希子

「うちね、うち、ちい姉ちゃんが来るまで、何の取り柄もない、何もでけへんあかんたれやった。うちはちい姉ちゃんに、人生をもろたんです」

 

“I, actually, I was useless, not gifted, and had no redeeming traits until I met you Chi ne-chan. You know, you gave me my life.”


→め以子と悠太郎の結婚式に和枝を出席させるために自分の結婚式だとだました希子が、和枝を説得するために語ったセリフ。物語が人の成長を描くのだとしたら、後半、成長が著しいのは希子ですね。

 

西門ふ久

「それが、あんたの言うとる好きなんかどうか、うちにはわからんけど。うちは、諸岡君の子供が欲しいって思うた」

 

“I’m not sure whether it’s the love or not, but I thought I wanted Mr. Morooka’s baby.”

→「好き」が何かわからないという「ふ久」が、諸岡の出征を知って出た言葉。“whether”は「~かどうか」という意味です。

 

西門泰介

「生きてるいうことは、生かされてきとる、いうことなんやて。僕は、命の犠牲の上に、成り立った、命の塊なんやて。せやから、僕の命は、すり切れるまで、使いたいて、思てた」

“We are not just living, but kept alive. I come at the expense of other lives, I’m the life itself. That’s why I wanted to consume all my life before I run out of it. ”

→赤紙をもらった泰介が、め以子に心の内を吐露した名セリフです。スピンオフドラマ『ごちそうさんっていわしたい!』では泰介の恋愛が描かれますが、そういった青春を得ぬまま出征した当時の若者の言葉を代弁しているようです。

 

西門活男

「お国のために、働きに行く人のために、少しでも、おいしいもん作りたい。わしの手は、そのために、ついとるんちゃうかて思た」

 

“For our country, for the people who works everyday, I want to make and provide delicious food. I feel like my hands are for them.”

→料理人になる修行をできぬまま無為に過ごす活男が、海軍の主計兵となって料理をしたいと思い、め以子たちを説得したセリフ。ヘラヘラしていた活男が大人になったことを実感するセリフでした。

 

→次のページでは源太や竹元さんや室井さんが登場!


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