TOEIC®の勉強を効率よく進めよう・パート7の注意点3

TOEIC®のスコアアップを目指すなら英語力を上げる、これ当たり前

TOEIC®も英語のテストのひとつ。英語の基礎を固めることが何よりも大切です。その上で、TOEIC®特有の傾向を知れば効率的に対策をとることがでるでしょう。前回はパート7の本文の種類について書きました。今回は、設問について見てみましょう。

設問から読むか、本文から読むか

本文を読んでから設問を読むのと、設問に先に目を通しておくのと、どちらが解きやすいでしょうか。

多くの人が設問を先に読むようです。設問が2つくらいならそれで問題はありません。しかし、設問が4つにもなると、本文を読んでいる間に忘れてしまう場合もあります。

ではどうすればいいでしょうか。まず、最初の設問を2つくらい読みます。それから本文を読み始めます。TOEICパート7では、解答のヒントが設問の順番で本文に出てくることが多いです。(TOEICはあまり意地悪なテストではないということですね。)ですから、答えが分かる都度、マークしながら読み進めます。設問によっては、ほぼ全文を読まないと答えが出せない場合もあります。本文の半分くらいまで読んだら残りの設問に目を通し、本文の続きを読みます。

こうすれば、設問と本文の間を行ったり来たりして答えのヒントを探すという時間のロスを、大幅に減らすことができます。

 

設問だけ先に目を通し、選択肢までは読まない

先に選択肢まで読むと、本文を読み始めたとき、選択肢の内容に影響を受けてしまうことがありませんか?こんな内容のはず、と先入観を持ってしまうのです。選択肢は、実際には本文の内容と合わないものの方が多いわけです。ですから、本文の前に読むのは設問のみ、選択肢までは見ないと決めておきましょう。

ただし、次回に述べますが、「本文と合わないものを選べ」というNOT問題の場合は別です。

 

設問のタイプによって解き方もいろいろ

本文だけではなく、設問にもさまざまなタイプと難易度があります。ヒントの探し方もそれによって異なります。

 

設問から問題の難易度が測れる?

どんな問題が難しく、どんな問題が簡単かというのは、人によって違います。一般には、suggest, indicate(どちらも「暗に示す」という意味がある)などの語が設問にあると難しいと言われています。

しかし、中にはむしろそのような問題の方が得意な人もいます。語彙力や文法力よりも読解力の方が勝っている場合、具体的な細かい情報を探すより、暗に示された内容を理解する方が向いているのです。

 

全文を読むべき問題と一部を読めば解ける問題

TOEIC®パート7では、思わぬところにヒントが隠れている場合もあるので、急いで全文読むのが理想です。特に、目標スコアが900点台の人、800点後半の人は全文読むのが不可欠です。

そうはいっても、本番で時間が足りなくなってしまったらどうしたらいいのでしょうか。また、目標が700点台までの人も、すべての問題の全文を読むべきなのでしょうか。

設問によっては、ほぼ全文を読まなければ解けない問題と、一部を読めば正解が出せる問題があります。

 

時間が足りないと分かった時点で、速く解ける問題に的を絞れたらいいですよね。
次回は、比較的時間を取らないで解ける設問の特徴を挙げたいと思います。

 

ライタープロフィール●外国語人
外国語としての英語、フランス語、日本語を学生や社会人に教えつつ、通訳・翻訳の経験を積む。新TOEICのスコアは985点。この世界の様々な地域で日常の中に潜む大小の文化の違いが面白くて仕方がない。子育て中。

 

 

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