ミサコ・ロックスさんから学ぶアメリカ成功術
「インターンからホームレス!?」這い上がり生活

アメリカの出版界で成功した日本人漫画家から学ぶ、夢のつかみ方!ー法政大学講演会より

 

【NYの小劇団のインターンをゲット! しかし、まさかのホームレスに】

 

インターンを決意したものの、親はお金を出してくれるわけはないので自分でなんとかするしかありませんでした。
その頃の私は劇で使う小道具とかマスクとかを作りたいと思っていたので、NYの小さい劇団を探して「インターンさせてください!」とお願いしました。それで、日本から色んな劇団に何ヵ月も電話し続けて、ようやくインターンさせてくれる劇団を見つけました。

 

 

▲ミサコさんのインターン時代

 

同時にアルバイト(ディズニーシーでの土木工事!)で資金を貯めてインターンビザも自力でとりNYの劇団でしばらく働いていたのですが、劇団で働いても将来につながる見当がつかなくて、辞めることにしました。

 

ちょうどその頃、9.11テロが起きて……。めちゃくちゃ混乱しているNYで仕事場を失った私はお金もなく、マンハッタンでホームレスになってしまいました。

 

その頃の私は、身体がコロッコロしていて髪の毛が短かったので男の子にしか見えなかったからか、危険な目にもあいませんでした。公園に新聞紙をひいて、ゴミを食べて生きていましたから(笑)。夜中にヘッドライトを頭にくっ付けてスーパーのゴミ箱で残飯をあさって「これ食えるな~」みたいな。
周りから見たらかなり悲惨な状況だと思うのですが、この頃の私は「せっかくアメリカに来たし、生きるためならなんでもやるぞ!」と思っていましたし、外国だと恥も外聞も関係なくなりますから意外と平気でした。

 

その後は、親切なアメリカ人の助けもあり住む場所を何とか確保し、教育委員会でプレゼンテーションしたりして、NYのブルックリンの中学校で美術の講師をする権利をゲットしました。アメリカっていい意味で空気を読まない、チャンスがあればグイグイ食い込んでもOKな国なので、努力すれば這い上がれます!

 

【どん底の生活を経て、巡りあったコミック・アーティストの道】

 

講師を辞めた後、元旦那と知り合い結婚しました。(◎この後の離婚劇、睡眠薬依存……、恋愛泥沼の時期を経て身につけた『外国人彼&旦那をゲットする方法』インタビューは後日公開!)
あまり働かない旦那と生活するため、私は7つくらいバイトを掛け持ちして忙しく過ごしていました。

 

▲アメリカでも人気のある日本の漫画

 

そしてある日、私が子供向けの美術館でバイトをしていたら男の子が私に「日本人だよね、この漫画知ってる?」ってドラゴンボールの漫画を見せてくれたんです。

 

当時(2004年頃)は、ちょうどアメリカで日本のポップカルチャーが流行りはじめていました。そのことを私は知らなかったのですが、その子に「図書館に行くと、ものすごい数の日本の漫画があるよ」と言われて行ってみたら数えきれないくらいの日本の漫画とアメリカのコミックスがずらーっと並んでいて。
それを見た瞬間に「これだ! 私、漫画書いてみよう!」と思ったんですね。

 

▶▶▶次ページ 漫画家へなる決意をしたものの、その道は険しく……  


おすすめ記事