英検®はここに注意しよう! 4級のリスニング

攻略ポイントはここ! 英検®合格への道しるべ

英検®4級は一次試験だけですが、リーディングとリスニングがあります。両方ある程度できることが必要ですね。どちらか得意な方で苦手な方をカバーすることもできますから、苦手の克服と得意のさらなる強化は、いつも並行してやっていきましょう。今回は4級リスニングの構成、対策、そして第1部の対話の応答問題について解説します。

英検®4級リスニングの構成

4級のリスニングは3部構成になっています。

第1部 対話の応答文を選ぶ問題 10問
第2部 対話の内容に関する質問に答える問題 10問
第3部 説明文を聞き、その内容に関する質問に答える問題 10問

合計30問で、すべて2回ずつ繰り返されます。リスニングの時間は30分。
第1部の選択肢は放送のみで、問題用紙に印刷されていません。
第2部と第3部は選択肢が印刷されています。

 

ネイティブの発音に慣れよう!

リスニングは何級でも同じですが、できれば毎日でもネイティブの発音を聞いて、慣れるようにしましょう。長時間も聞く必要はありません。1日15分程度でも効果があります。英検®の公式サイトもおすすめです。

まず1回か2回何も見ないで聞いて、全体としてどんなことを言っているか想像してみてください。質問にも答えてみましょう。その後でスクリプトを見て、答えも確かめます。

わからないところを調べて理解した上で、リピートやシャドーイングの練習をしてみるといいでしょう。

 

第1部 対話の応答文を選ぶ問題は会話の決まり文句を覚える

まずふたりの人のやりとりを3フレーズ聞き、それに続く4フレーズ目を選ぶ問題です。

会話の決まり文句は覚えておきましょう。例えば、

How can/may I help you? 場面によって、「どのようなご用件でしょうか。」「何かお探しですか。」などの意味になります。お店で使われることも多いです。

Shall we…? と言えば、let’sと同じように誘う表現です。

Shall we go to the movie together?
「一緒に映画に行きましょうか。」

Let's go to the movie together.
「一緒に映画に行きましょう。」
このふたつの文はよく似ていますね。

let’sと少し違うのは、疑問文なので相手の意向を聞く形にすることができる点です。

Where shall we meet?
「どこで待ち合わせましょうか。」

 

文頭の疑問詞に注意

3つめのフレーズが疑問文になっていて、それに対する答えを選ぶパターンでは、各疑問詞の意味と使い方を覚えておくのが必須です。
what, what time, what kind, which, who, how, how long, how far, how much, where, whenなどには一瞬で対応できるようにしておきましょう。

 

対話を選ぶ問題は、話がかみ合わなければ意味がない

英検®のリスニング問題は最後に聞いたフレーズに対する応答を選ぶわけですから、最後だけ聞けばいいと思う人もいるでしょう。しかし、対話が全部で2フレーズではなく4フレーズになっていることには意味があります。必ず全体として話がかみ合うようにしましょう。例えば、次のような会話文があるとします。

Are you free this Saturday?
Actually, no. I’ll visit my uncle.
Are you busy all day?

この後に続くフレーズを3つの選択肢の中から選ぶとします。

★1. Well, I have time in the morning.
★2. Yes, I’m going to stay home.
★3. No, I won’t go there with my uncle. 

土曜日は「伯父を訪ねる」と言った☆に対して、★が土曜日は「一日中忙しいの?」と聞いています。
Are you…? と聞いているのでYes/Noで答えるのが標準型ですが、2は「はい、家にいます。」で話が合いません。3の「いいえ、伯父と一緒には行きません。」も話がかみ合いません。
1の「そうですね、午前中は時間があります。」が正しい解答です。

聞き取れないところがあっても焦らず、分かるところから判断するようにしましょう。

 

ライタープロフィール●外国語人

英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点
https://www.znd-language.com

 

外国語人の英語学習コラム一覧はこちら≫

 

英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。

 


「英検🄬はここに注意しよう!」連載記事一覧

続きを見る >>

おすすめ記事