ミサコ・ロックスさんインタビュー②

アメリカで仕事を成功させた私の方法

アメリカの出版界で成功した日本人漫画家から学ぶ、コミック・アーティストデビューする技術!その米の出版事情&コネとネットワークで夢をつかむ方法

アメリカで唯一の日本人漫画家として活躍する、ミサコ・ロックスさん特集の2回目。
コミック・アーティストデビューを果たすまでの紆余曲折を伺った第1回「法政大学講演会“行動力と実力でチャンスは切り拓ける” 」に続き、②ではアメリカの出版事情と書籍出版までの流れ、デビューするために必要なネットワークの築き方などをお伺いしました。
「アメリカで活躍してみたい、夢をつかみたい!」という方は、ミサコさんの軌跡を参考にしてくださいね!

 

まずは、知られざるアメリカの出版市場について。アメリカでは書籍や雑誌を扱う書店が少なく、近年は電子書籍市場が盛り上がっているそうです。

 

▲アメリカでメジャーな電子書籍サイトは『コミソロジー』など

 

■アメリカで人気のコミックのジャンルは?

 

アメリカのコミックは恋愛ものよりも、ミステリーやアドベンチャーものがメインです。私のデビュー作『Biker Girl』は、アメリカで人気のSFの要素を取り入れています。

 

2冊目の『Rock and Roll Love』は、私の留学経験とアメリカ人ミュージシャンとの恋愛を元に描いたオウトバイオグラフィ(自伝)です。サンプルページを持って色んな出版社に行き、プレゼンテーションしては断られという状況でしたが、後にディズニーハイペリアン出版会社がサンプルを気に入って下さって、出版が決まりました。

 

▲アメリカでは、恋愛ものよりエンタメ性を重視したSFものが人気!

 

■日本より厳しいコミック規制

 

アメリカのコミックはゲイとかレズビアンとか同性愛のストーリーはNGです。裸とかセックスのことも描いてはダメで日本よりすごく規制が多いです。キリスト教の文化が根強い国なのでそれがコミックにも影響しています。

 

▲規制が多いアメリカのコミック。違反すると訴えられてしまうことも!

 

一方、ドラマや映画は過激な表現がOKです。漫画に関してだけ本当にコンサバで、その辺が不思議だなと思います。
日本の漫画は過激な描写の作品も多いですが、それらはアメリカで“18歳未満はダメ!”というシールを貼って売られています。

 

●人気のジャンルや規制で描けないストーリーも、日本と異なるアメリカのコミック界。作品を出版するには、アメリカのニーズに合わせた観点を持つことが必要そうです。 では、ツテもコネもない状態から、出版にこぎつけるには一体どうしたらいいのでしょうか?

 

▶▶▶アメリカでコミック・アーティストデビューするには?


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