英検®はここに注意しよう! 3級の傾向と対策 リーディング3

攻略ポイントはここ! 英検®合格への道しるべ

前回は、英検®3級リーディングの2問目、会話補充問題を取り上げました。今回は次の長文内容一致問題を見てみましょう。どんな種類の長文が取り上げられ、どんな設問が出るのでしょうか。

英検®3級長文内容一致問題の特徴

英検®3級リーディングの最後にあたる第3問は、AからCの3部に分かれています。

Aはお知らせなどの掲示文です。タイトルを含めて1215行くらいと比較的短く、設問は2問です。

Bは2~3通のメール文で、2通目からは前に送られたメールの返信という形を取っています。設問は3問です。

Cは25行前後の比較的長い説明文で、設問も5問あります。

 

3級リーディング第3問A – 掲示文

Aの掲示文は、実際に日常生活や学校生活で出会う可能性のあるものです。タイトルを見ただけでお知らせの内容がわかるものも多いので、必ずタイトルから読みましょう。
次に設問を見て、答えを探しながら本文を読むと効率的でしょう。 

Date, Time, Placeなどの小見出しにも注意し、素早く内容を把握します。

本文は短いですが、設問は紛らわしいものが多いので要注意です。
選択肢の最初から最後まできちんと読んで、すべての点で正解と言えるものを選びましょう。答えと関係のない多くのことが本文に書かれています。惑わされないようにしてください。

 

3級リーディング第3問B – メール文 

メール文ではいきなり本文を読み始めるのではなく、必ず送信元(from)、送信先(to)、日付(date)、件名(subject)に目を通しておきましょう。

誰が誰に何を伝えているか、いつどこで何が起こるのか(起こったのか)を明確にして本文を読み進んでください。 

例えば、What will X do after …?Xの後で何をしますか)のような問題。事実関係や前後関係、誰が何をするのかなどを混同しないようにしてください。単語だけ拾い読みするのは厳禁です。文章全体に目を通しましょう。

 

3級リーディング第3問C – 説明文

説明文は歴史上の出来事や人物、世界各地の行事などがテーマとして取り上げられます。

歴史上の人物といっても、誰もが知っているリンカーンやエジソンではなく、受験者があまり予備知識を持っていないような人物が選ばれます。

 

説明文にはどんな設問が出るのか

事実関係や理由(Why)、手段(How)などのほか、

What is this story about?
意味:この話は何に関してですか。 

のように、要旨を問う設問が出ることもあります。

これは、本文と合っているものを選ぶ問題ではありません。
たとえ設問の内容が本文に出てくるとしても、それが話の中心=要旨だとは限らないからです。
それは単なる例かもしれませんし、余談のようなものかもしれません。

例えば、2020年第2回にはアメリカのスーパーボールの話題が出ました。
スーパーボールは、プロのアメリカンフットボール最強の2チームが闘う特別なイベントだという説明です。

最後の設問は本文の要旨を問う問題でした。
選択肢には

The best food to make before watching sports on TV.
意味:テレビでスポーツ観戦をする前に作るのに一番いい食べ物 

というものもありました。

本文には確かにピザやフライドチキンを食べながらテレビ観戦するという記述があります。しかし、それは中心的な話題ではありません。
また、正確にいうと、観戦前に食べ物を作るという話はまったく出てきません。

もしどれが要旨かわからなくなってしまったら、タイトルに立ち返りましょう。

この説明文のタイトルはSuper Bowlでした。ですから、

A special American sports event.
意味:アメリカの特別なスポーツ・イベント

という選択肢がふさわしいでしょう。

本文には

a special American Football event called Super Bowl

という記述もあり、これがタイトルSuper Bowl の言い換えであることは明らかです。

 

ライタープロフィール●外国語人

英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点
https://www.znd-language.com

 

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