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大人の学び直し英語【25】

文構造 ひとつの動詞に目的語+補語 – SVOCの文 2

前回から、目的語にその補語が続く構文を見ています。前回は名詞が補語になる例を見ました。目的語の補語としてはその他、形容詞や動詞が入る場合もあります。今回は、補語が名詞以外の場合に焦点を当てて見てみましょう。

 

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○○(目的語)を××(補語)にする

My grandmother always keeps the house clean.

何がclean なのでしょうか。
My grandmotherではなく、the houseですね。
形容詞cleanthe houseの補語です。

意味:祖母はいつも家を清潔に保っている。

動詞を替えてみましょう。

My grandmother made the house clean.
意味:祖母は家を清潔にした。

My grandmother found the house clean.
意味:祖母は家を清潔だと思った。

 

○○(目的語)に××(補語)させる

My grandmother makes her husband clean the house.

make + 人 + 動詞の原形で、「人に~させる」という意味になります。
cleanはここでは形容詞ではなく、「掃除する」という動詞です。

この文では、掃除をするのは祖母ではなく彼女の夫、つまり話者のおじいさんですね。

意味:祖母は彼女の夫に家を掃除させる。

目的語の後に補語として動詞が来る例を続けましょう。

My grandmother saw her husband drinking beer in the kitchen.
意味:祖母は彼女の夫が台所でビールを飲んでいるところを見た。

このように、動詞の現在分詞が来ることもあります。この例文では原形のdrinkでも意味はあまり変わりませんが、現在分詞にすることによって、「まさに飲んでいる最中」というニュアンスが出ます。

 

被害も恩恵も同じ構文、同じ動詞で表せる

動詞haveの後に「目的語+その補語」を続けるのも便利な表現です。

My grandfather had his wallet stolen.

stolensteal(盗む)の過去分詞です。

補語に過去分詞が来ると、目的語はその動詞が表す行為(ここではsteal)を「される」側になります。

His wallet was stolen. ということですね。

因みにMy grandfather was stolen. とは言えません。取られたのは財布で、おじいさんではないからです。

意味:祖父は財布を盗まれた。

上の例文は被害を被った場合ですが、恩恵を受ける時も同じ構文が使えます。

My grandfather had his hair cut by his wife.
意味:祖父は自分の妻に髪を切ってもらった。

動詞cutは原形も過去、過去分詞もcutのままですね。上の例文のcutは過去分詞です。直前の目的語his hairは「切られた」側で「切った」側ではないので、受け身を表す過去分詞を使います。

My sister had her homework done by her brother.
意味:妹は宿題を彼女の兄にやってもらった。

宿題をしたのはher brotherです。
宿題は「なされた」側。
「してもらった」、つまり恩恵を受けたのは主語のMy sisterです。

haveは場合によって、「~された」「~てもらった」「~させた」と訳すことができます。

 

練習問題

次の文の意味を取ってみましょう。

1. We find the strategy original.

2. We found an original strategy.

3. Ami made her father angry.

4. Ami was angry at his father.

5. Charlie painted the doghouse red.

6. Charlie gave the dog clean and fresh water.

7. Lucy declared her love to Shroeder.

8. They accused the official.

9. The prosecutor asked the accused man some questions.

10. The judge declared the accused innocent.

 

解答・解説・和訳

1. 私たちはその戦略を独創的だと思う。
解説:the strategy は目的語、originalはその補語です。

2. 私たちは独創的な戦略を見つけた。
解説:「独創的な戦略」 an original strategyがひとかたまりでfoundの目的語です.

3. アミは彼女の父親を怒らせた。
解説:怒るのはアミの父親です。

4. アミは父親に怒っていた。
解説:怒っていたのはアミです。

5. チャーリーは犬小屋を赤く塗った。
解説:目的語は the doghouse、その補語は redです。

6. チャーリーは犬にキレイで新鮮な水をあげた。
解説:the dogもclean and fresh waterも目的語です。

7. ルーシーはシュレーダーに愛を告白した。
解説:declare one’s love to Xで「Xに愛を告白する」という意味です。

8. 彼らはその役人を訴えた。
解説:動詞accusedの目的語がthe officialです。

9. 検察官は被告にいくつかの質問をした。
解説:askedの目的語がthe accused manとsome questionsです。
the accused man「訴えられた男性」=「被告」

10. 裁判官は被告を無罪とした。
解説:the accusedだけでも「被告」という意味になります。
declaredの目的語がthe accused、その補語がinnocentです。

 

ライタープロフィール●外国語人

英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点
https://www.znd-language.com

 

 

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